AV情報家電 家電製品アドバイザー(エグゼクティブ等級)のyacchiです。
今まで使用してきたWi-Fiルーター(TP-Link Archer C9)の調子が悪くなり、新しいWi-Fiルーター TP-Link Archer AX80 に変更しました。
しかしながら、Wi-Fiルーター 1台だと設置位置から一番遠いリビングは、2.4GHzでの通信になってしまい通信速度が遅くなってしまいました。
そこでいよいよ我が家も「メッシュWi-Fi」化すべく中継器を導入しました。
TP-Link RE705X というWi-Fi6・メッシュWi-Fi対応の中継器です。
今回は、TP-Link RE705X のレビューをします。
実際に自分で購入して使用したレビューなので是非参考にしてみてください。
●Wi-Fiルーター TP-Link Archer AX80 のレビューは、以下をご参照ください。
→Wi-Fiルーター_Archer AX80 レビュー。通信速度向上しました!
以前のWi-Fi環境
我が家は4LDKのマンションで、LANの口が一番端の部屋にしかありません。
LANの口がある部屋はリビングから一番遠い部屋です。
どうしてもリビングだと電波が弱くなるので、中継器(TP-Link RE305)を廊下に設置していました。
いわゆるコンセント直刺しのタイプです。
当時の中継器は、WiFiメッシュではないので、単純に中継する機能しかありませんでした。
そのため、中継器に接続しようと思うとアクセスポイント(SSID)を切り替える必要がありました。
ルーター自身と中継器で別々のSSIDがある状態でした。
ルーターに近い私の部屋ではルーターのSSIDで接続し、ルーターから離れたリビングでは中継器のSSIDで接続していました。
また、5GHzと2.4GHzでもSSIDが別になっていました。
- Wi-Fiの通信帯域は5GHzと2.4GHzがあり、5GHzの方が通信速度が速いです。
その代わり5GHzは、壁や扉などの障害物に弱く遠くなるほど減衰してしまいます。
メッシュWi-Fi とは
メッシュ(Mesh)Wi-Fiとは、網目(メッシュ)のようにネットワーク機器がつながり合う通信形態です。
通信経路のどこかで障害が発生しても、障害地点を迂回し正常に通信できるなど、障害に強く信頼性が高いのが特長です。
メッシュによる通信形態は、有線と無線(Wi-Fi)によるものがありますが、特に無線(Wi-Fi)でネットワーク構成をしたものを、「メッシュWi-Fi」といいます。
Wi-Fiの死角をなくし、家じゅうどこでも途切れない接続を提供するために構築されたシステムです。
従来のルーターでは単一のポイントからWi-Fiを送りますが、メッシュWi-Fiシステムでは複数のアクセスポイントを設置することで、より広範囲までWi-Fiを行き渡らせます。
1つのDecoユニット(メッシュWi-Fiユニット)がモデムに接続すると、そのユニットがメインハブとなり、他のDecoユニット(「ノード」や「サテライト」と呼ばれます)はメインハブのWi-Fi信号を捕まえて再配信します。
その結果、どこにいても強力なWi-Fi信号を提供する効率的なWi-Fiネットワークが実現します。
メッシュWi-Fi と 中継機 との違い
中継器
Wi-Fiエリアを拡張する場合に、「中継機」と呼ばれるWi-Fiネットワーク機器を利用する場合があります。
中継機は、Wi-Fiルーターの電波を受信して、改めて中継機自身で電波を出力し、Wi-Fiエリアを拡大します。
Wi-Fiルーターと中継機の接続は無線により行いますが、この接続は固定であり自動で変更されることはありません
また、モバイルデバイスからは、中継機の数だけ無線の接続先が見えますが、この接続は途切れそうになるまで変更されず、状況により自動で接続しなおすことはありません。
中継器は、ルーターとの接続の際にWi-Fiネットワークへの接続設定を行う必要があります
メッシュWi-Fi
中継機と同様、コントローラの電波を受信して、改めてエージェントが電波を出力し、Wi-Fiエリアを拡大します。
ただし、「メッシュWi-Fi」は、メインハブとサテライトが協調して動作するため、コントローラとエージェントは、環境の変化に応じて最適なスループットが得られるよう自動で接続先を変更しなおします。
メッシュWi-Fiデバイスには、同じネットワーク上での接続を維持するためのローミングプロトコルと、ネットワークを安定させるための自己修復や最適な経路選択等のメッシュテクノロジーが備わっています。
メッシュWi-Fiは、中継器よりも高速で効率的なWi-Fi信号の配信を実現します。
名前とパスワードは1つだけ
Wi-FiのSSIDとそのパスワードは1つだけなので、家中どこでもシームレスなWi-Fiを受信できます。
シームレスローミング
シームレスローミングにより、家のどこにいてもネットワークに接続した状態を維持できます。
ユニット間の切り替えが非常にスムーズなので、ストリーミング中に家の中を移動しても気になりません。
最適な経路選択
アダプティブルーティングを使用して、データに最適な構成と帯域を自動的に選択するため、常に最速の速度が得られます。
自己修復
メッシュWi-Fiユニットの1つがダウンしてしまった場合でも、自動的に経路を変更してオンライン状態を維持します。
TP-Linkは、「TP-Link OneMesh」というメッシュWi-Fiを展開しています。
私が購入したWi-Fiルーター TP-Link Archer AX80 、中継器 TP-Link RE705X 共に「TP-Link OneMesh」の対象機種です。
TP-Link OneMesh™は、ルーターと中継器を1つの接続先にまとめて、ルーターが常に最適な接続先を選んでくれるメッシュWi-Fiの技術です。
- バッファロー様、TP-Link様のHP参照
TP-Link RE705X レビュー 結論
TP-Link RE705X レビューの結論は以下です。
- リビングの通信速度がかなり高速化した
- 家のどこでも通信速度の速い5GHzでの通信が可能になった
- 設定はとても簡単
この後、レビュー結論に至った理由を詳細に説明していきます。
TP-Link RE705X レビュー 結論に至った理由①:速度向上
Wi-Fiルーター TP-Link Archer AX80 を導入しても、ルーターの設置場所から一番遠いリビングでは通信が2.4GHzになってしまい、通信速度も遅くなっていました。
それが中継器 TP-Link RE705X を導入してから、リビングでの通信速度が劇的に速くなりました。
Fire TV Stick 4K Maxで、中継器導入前のネットワークの速度を計測してみました。
5.43Mbpsでした。
中継器 TP-Link RE705X の導入後のネットワークの速度を計測してみました。
68.15Mpbsになりました。
約12.6倍の速さになりました。
劇的な速度改善です。
以前のWi-Fiルーター TP-Link Archer C9 でも「NHK+」は立ち上がりが結構遅かったのですが、新しいWi-Fiルーター TP-Link Archer AX80 と中継器 TP-Link RE705X 導入後はすぐに立ち上がるようになりました。
これで奥様のストレスも一つ減ったようです。
ついに我が家も「メッシュWi-Fi」になったのです!
TP-Link RE705X レビュー 結論に至った理由②:どこでも5GHz通信
新しいWi-Fiルーター TP-Link Archer AX80 のみ導入の際は、リビングでは2.4GHzでの通信になっていました。
これでも以前のWi-Fiルーター TP-Link Archer C9 の際は、接続先を替える必要があったので、Wi-Fiルーター TP-Link Archer AX80 の導入で接続先の切替は不要になり結構便利にはなっていました。
しかし、中継器 TP-Link RE705X 導入後はリビングでも5GHzでの通信ができるようになりました。
TP-Link RE705X レビュー 結論に至った理由③:設定はとても簡単
新しいWi-Fiルーター TP-Link Archer AX80 と中継器 TP-Link RE705X の接続はすごく簡単でした。
設定方法は3つあります。
- WPSボタンで自動設定
- Tetherアプリで設定
- ウェブブラウザで設定
今回私は、①WPSボタンで自動設定を行いました。
方法は至って簡単です。
1.ルーターのWPSボタンを押します。
2.2分以内に中継器のWPSボタンを1秒ほど押します。
Wi-FiマークのLEDが点滅を始めます。
2.4Ghz、5GhzのLEDが青点灯に切り替われば設定完了です。
ほんの2分くらいで設定完了しました。
超~簡単でした!!
TP-Link RE705X の残念なところ
残念なところは以下です。
- 本体のWi-Fiルーターの価格に対して中継器の価格が少し高い
ルーター本体が13,000円くらいに対して、私が購入した中継器は8千円ほどします。
もっと安い中継器もありましたが、速度を速くしたかったので上から3番目くらいのものにしました。
しかし、その改善結果を考えれば費用対効果は高いと思います。
TP-Link RE705X 外観・付属品
パッケージ
TP-Link RE705X のパッケージはこんな感じです。
外観
至ってシンプルな外観です。
私は少し安いアンテナ内蔵モデルではなく、外部アンテナモデルを選びました。
コンセント直刺しのモデルです。
旧中継器を設置していた場所に新しい中継器を設置しました。
↓
付属品
- かんたん設定ガイド
TP-Link RE705X の主な特徴
高速
WiFi 6なら、より高速で低遅延&より多くの端末との接続が可能です。
1024-QAMのおかげで、以前のWiFi 5よりも25%高速なデータスループットが実現します。
2倍の速度でリンク
5GHzバンドは2×2 160MHzに対応しているため、一般的な80MHzでの接続に比べて倍速でリンク可能です。
Wi-Fiを家じゅうに
4つの高性能アンプを搭載したRE705Xなら、ルーターから離れた部屋でも4Kストリーミングやゲームを楽しむことができます。
効率アップ
OFDMAが、より高いスループット・低遅延・効率的な電力消費によってワイヤレスネットワークを改善します。
カバーエリアの強化
ビームフォーミングが接続デバイスに無線信号を集中させ、WiFiの範囲とネットワークパフォーマンスを向上させます。
自動経路選定
ルーター・中継器間の最適な経路を自動選定して、速度を極力維持します。
メッシュ対応
OneMesh™を使えばWi-Fi名を1つにまとめて家全体をシームレスにカバーできます。
OneMesh™対応のルーターとRE705Xを繋ぐだけで、手軽にメッシュネットワークを構築することが可能です。
※ルーター・中継器がブリッジモード(アクセスポイントモード)の場合は利用できません
OneMeshに対応したルーターと中継器を繋げるだけでWi-Fi環境を一気に改善できます。
アプリで管理
スマートフォン(Android/iOS)にTP-Link Tetherアプリをインストールすれば、TP-Linkのルーターと中継器をまとめて管理できます。
TP-Link様のHP参照
TP-Link RE705X の主な仕様
ワイヤレス | |
---|---|
規格 | IEEE 802.11a/n/ac/ax(5GHz) IEEE 802.11b/g/n/ax(2.4GHz) |
周波数範囲 | 2.4GHz及び5GHz |
信号レート | 5GHz:2402Mbps 2.4GHz:574Mbps |
受信感度 | 5GHz: 11a 6Mbps:-97dBm 11a 54Mbps:-78dBm 11ax HE20 MCS0: -97dBm 11ax HE20 MCS11: -66dBm 11ax HE40 MCS0: -94dBm 11ax HE40 MCS11: -62dBm 11ax HE80 MCS0: -91dBm 11ax HE80 MCS11: -61dBm 11ax HE160 MCS11: -59dBm 2.4GHz: 11g 6Mbps:-96dBm 11g 54Mbps:-78dBm 11ax HE20 MCS0: -95dBm 11ax HE20 MCS11: -66dBm 11ax HE40 MCS0: -93dBm 11ax HE40 MCS11: -62dBm |
ワイヤレス機能 | Wi-Fiのオン/オフ DFS アクセスコントロール LEDコントロール 電源スケジュール Wi-Fi範囲設定 |
ワイヤレスセキュリティ | WEP WPA WPA2 WPA3 |
メッシュテクノロジー | EasyMesh互換 |
ハードウェア | |
ポート | ギガビットポート×1 |
ボタン | WPSボタン Reset(初期化)ボタン |
消費電力 | 12.6W |
寸法 (幅 X 奥行き X 高さ) | 74.0×46×124.8 mm |
アンテナ | 外部アンテナ×2 |
その他 | |
システム要件 | Microsoft Windows 98SE, NT, 2000, XP, Vista™ or Windows 7, 8, 8.1, 10, MAC OS, NetWare, UNIX or Linux Internet Explorer 11, Firefox 12.0, Chrome 20.0, Safari 4.0等のJavaが利用可能なブラウザ |
認証 | CE, RoHS |
動作環境 | 動作温度: 0℃~40℃ (32℉ ~104℉) 保存温度: -40℃~70℃ (-40℉ ~158℉) 動作湿度: 10%~90% 結露を避けてください 保存湿度: 5%~90% 結露を避けてください |
TP-Link RE705X の価格
2024年4月にAmazonでタイムセール中で、8,280円で購入しました。
2024年4月10日時点のAmazonでの価格は同じく8,280円です。
※Amazonの価格は日々変動することがあります
TP-Link RE705X レビュー まとめ
TP-Link RE705X のレビューをまとめると以下です。
- リビングの通信速度がかなり高速化した
- 家のどこでも通信速度の速い5GHzでの通信が可能になった
- 設定はとても簡単
- 本体のWi-Fiルーターの価格に対して中継器の価格が少し高い
TP-Link RE705X は、家中を高速通信可能にするメッシュWi-Fi対応中継器で、設定もすごく簡単です。
ネットワーク自体の技術も進歩し、今やスマホやタブレットなどのデバイス側もWi-Fi6対応は当たり前になってきています。
すでにWi-Fi7の規格も登場していますが、対応機器が出揃うまでもう少しかかるかと思うので、まだWi-Fi6で充分だと思います。
メッシュWi-Fiという便利な機能も登場し、容易に高速通信を拡張することができるようになりました。
我が家もやっとその恩恵を受けることができました。
これでリビングで快適にNetflixやAmazon Prime Video、Disney+などのサブスクコンテンツを思う存分に高速で堪能することができます。
当然、リビングで観るYouTubeも高速化しましたよ!
それでは、楽しいオーディオ・ビジュアルライフを!!
※この記事の内容はあくまで個人の見解で、間違っていたり、最新でない可能性があります。できるだけ公式サイトのリンクを貼っておきますので、正しい情報は公式サイトをご確認ください。
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