AV情報家電 家電製品アドバイザー(エグゼクティブ等級)のyacchiです。
日本って湿気が多い国ですよね。
湿気が多いとカビの発生がしやすくなります。
大切なカメラやレンズにカビが生えてしまったら大変です。
修理費に数万円はかかってしまいます。
いわばカビは、カメラ・レンズの大敵です。
そんなカビ対策に防湿庫を購入しました。
東洋リビングの防湿庫です。
今回は 東洋リビング 防湿庫 ED-120CATP3(B) のレビューをします。
●Nikonカメラ Z fc のレビューは、以下をご参照ください。
→Nikon Z fc レビュー。開封、ファーストインプレッション! 【カメラ成長記】
●Nikonカメラ Z30 のレビューは、以下をご参照ください。
→Nikon Z30 レビュー 開封、ファーストインプレッション! 【カメラ成長記】
●NIKKOR Z 24-70mm f/4 S のレビューは、以下をご参照ください。
→【カメラ成長記】標準ズームレンズ NIKKOR Z 24-70mm f/4 S レビュー!
●ズームレンズ NIKKOR Z DX 18-140mm f3.5-6.3 VR のレビューは、以下をご参照ください。
→【カメラ成長記】ズームレンズ NIKKOR Z DX 18-140mm f3.5-6.3 VR レビュー!
●Nikon 単焦点レンズ NIKKOR Z 40mm f2 のレビューは、以下をご参照ください。
→【カメラ成長記】Nikon 単焦点レンズ NIKKOR Z 40mm f2 レビュー!
●NIKKOR Z DX 24mm f/1.7のレビューは、以下をご参照ください。
→【カメラ成長記】Nikon Z30 レンズ NIKKOR Z DX 24mm f/1.7 レビュー!
●クローズアップフィルターの紹介は、以下をご参照ください。
→【カメラ成長記】クローズアップフィルター紹介。マクロレンズいらずで手軽にマクロ撮影!
●カメラの基本と選び方については、以下をご参照ください。
→【カメラ成長記】カメラの基本と選び方について
●Nikon Z30 物撮りに挑戦 その1《明るさ調整》は、以下をご参照ください。
→【カメラ成長記】Nikon Z30 物撮りに挑戦 その1《明るさ調整》
日本のカビの発生条件について
冒頭にも記載しましたが、日本は大変湿気の多い国です。
気象庁のデータより2022年の地域別平均湿度ランキングのデータを引用します。
最も乾燥している広島県でも平均湿度は60%です。
それではカビが発生する条件をみてみます。
【カビの好む環境条件】※カルモア カビ分析対策センターのデータ引用
- 湿度が高い
60~80%
- 温度が中程度
25~30℃
- 栄養分が豊富
ホコリや皮脂などの汚れ
建物の高気密、高断熱化が進み、年中カビが発生するように。給気、換気量が少ないケースではカビの温床となります。
つまり日本は年中カビの発生しやすい状況だということです。
カビによるレンズの修理費は?
レンズメーカー「TAMRON」のHPによると、カビは「重修理」に相当し、分解を必要とする複雑な機構の修理になるそうです。
モデルにもよりますが、ミラーレスカメラの単焦点レンズで26,000~32,000円、ズームレンズで25,000~84,000円もかかるようです。
レンズにカビが発生してしまうと、かなりやっかいなことになってしまいます。
防湿庫とは
防湿庫とは、カメラや交換レンズなどの光学機器がカビないように、庫内の湿度を全自動で一定に保つ収納器具です。
カビが発生しやすい気候の日本では、カメラ防湿庫は必需品ではないでしょうか。
防湿庫は、機材のディスプレイに使えるのも魅力です。
カメラの充電もするなら、コンセントが搭載されているモデルが便利だと思います。
ドライボックスとの違いは?
防湿庫に似た役割を持つものとしてドライボックスがあります。
プラスチック製で安いため人気なんですが、定期的に除湿剤を交換して、湿度も自分で管理する必要があるのでやや面倒です。
また、やっかいなのは乾燥のしすぎもカメラやレンズにはダメなんです。
グリスやゴム、革などが劣化してしまうとのことです。
ドライボックスでそこまで適切な管理をする自信が私にはありませんでした。
それにドライボックスだと機材の出し入れが面倒だし、置き場所もなかったので。
とにかく安価にカビ対策をするならドライボックスもひとつの選択肢ですが、簡単・確実にカビ対策をしたいなら防湿庫がおすすめだと思います。
防湿庫の選び方
防湿方式の違いで選ぶ
防湿庫の除湿方式は乾燥剤式とペルチェ素子式の2種類があります。
以下にそれぞれの特徴を記載します。
ペルチェ式の方が全般的に価格は安い傾向です。
しかしながら、耐久性は乾燥剤式の方が高く、長く使うのであれば乾燥剤式の方が良いと思います。
ペルチェ式の方が防湿剤式の半額近い価格だったのですが、長い目で考えました。
ペルチェ式を購入して10年持ったとして、その時に買い替えが必要です。
同じものを購入すれば防湿剤式のものと同じくらいの価格になります。
価格だけではなく、買い替えの際に古い防湿庫を処分する必要があります。
その処分の手間って結構かかるんですよね。
そこまで考慮して、私は乾燥剤式の防湿庫を購入しました。
防湿庫の容量は既存機材の総量よりも大きいサイズを選ぶ
容量は各メーカー色々なものがあります。
自分の現在の機材の量で容量を決めないことをおすすめします。
機材は今後増える可能性もあるからです。
私もフルサイズカメラやレンズなど色々気になっているので、新たに購入する可能性はあります。
カメラのキタムラさんのHPによると容量の目安は以下です。
- 50L以下
一眼カメラが4~5台、レンズ数本が目安
ビギナー向け
- 55L~120L
一眼カメラが10~20数台、比較的多くのレンズやアクセサリーを持っている人向け
- 140L以上
一眼カメラが30~80台、横型防湿庫なら大口径のレンズも収納可能
私は現在は50L以下でも充分な機材量ですが、今後のことを考えて116Lのものを購入しました。
プラスアルファの機能で選ぶ
湿度計は電池交換不要のタイプが良い
防湿庫は、動作音が小さく正常に稼働しているかがわかりにくい器具です。
そのため、防湿庫が正しく除湿できているかを確認するために湿度計は必須です。
通常、防湿庫には湿度計が備え付けられています。湿度計はアナログ式・デジタル式と分かれますが、性能に大きな差はありません。
しかし、デジタル式湿度計の電池切れが原因で防湿庫の異常に気付けないケースもあります。
選ぶなら、湿度計の電池交換が不要なもの(アナログタイプ)がよいと思います。
庫内に照明があった方が機材が見つけやすい
防湿庫の内部はどうしても暗くなりがちなので、奥にしまった機材が確認しにくい場面もあるかと思います。
庫内にLED照明がついているものなら、手前の機材を取り出さなくとも奥まで確認できて便利です。
また、愛用の機材が収まる姿が、光に照らされて一段と格好よく見えるのも良いかと思います。
光触媒搭載なら、クリーン効果あり
細菌・ウイルスやにおいなどを分解・除去する効果が期待できる光触媒機能。
空気中に漂うカビ菌の除菌効果も望めるため、光触媒採用のものがおすすめです。
光触媒を採用している代表的なモデルは、東洋リビングの「オートクリーンドライシリーズ」と、トーリ・ハンの「PREMIUMシリーズ」です。
光触媒の効果を最大化するためには庫内の空気を循環させる必要があります。
乾燥剤式の防湿庫は庫内の空気を循環させるので相性が良いといえます。
防湿庫の主要メーカー
東洋リビング
防湿庫の心臓部である電子ドライユニットを世界ではじめて開発した国内メーカーです。
乾燥剤式を採用しています。
防湿庫シェアNo.1とうたっています。
多くのモデルで、カビの発生や埃の付着を防いでくれる「光触媒」が採用されています。
棚は引き出し式になっているモデルや、 タッチセンサー式LEDバーライトが付いたモデルがあります。
トーリ・ハン
防湿庫の販売をメインで行っているメーカー。
多くのモデルで乾燥剤方式が採用されています。
一部のモデルはペルチェ式を採用しています。
棚は固定式のモデルが多いです。
ハクバ
「ハクバ」は多彩なカメラ用品を扱う日本のメーカーです。
比較的コンパクトな防湿庫をリリースしています。
防湿庫の設置面積は「358×315mm」で共通しており、容量が大きくなるほど全高が高くなります。
比較的手ごろな価格設定で、Amazonのタイムセール常連で定期的にセール対象となっています。
ペルチェ式と乾燥剤式の両方を取り扱いしています。
サンワダイレクト
すべてのモデルで除湿方式はペルチェ素子を使用しています。
そのため安い製品が多いです。
低価格ながら、デジタル湿度計と連動しており、1%単位で湿度の管理が出来ます。
HOKUTO
ペルチェ式で安価であり、Amazonでよくセール対象になっています。
サイズも豊富です。
HBシリーズ、HPシリーズ、HSシリーズを展開しています。
HBシリーズが最上位モデルです。
RE:CLEAN(リクリーン)
スタイリッシュなインテリア防湿庫を展開しています。
全てペルチェ式で安価な製品が多いです。
HPの情報では各モデルの詳細情報は分かりませんでした。
楽天、Amazon、Yahooショッピング、in NEUTRALでの取り扱いのみです。
東洋リビング 防湿庫 ED-120CATP3(B) の購入理由
いろいろ検討した結果、私は116Lモデルの 東洋リビング 防湿庫 ED-120CATP3(B) を購入しました。
購入理由は以下です。
- 電子ドライユニットを世界ではじめて開発した国内メーカーで安心感がある
- 耐久性のある防湿剤方式である
- 光触媒機構で庫内の空気をクリーンにしカビ対策に有効だと思った
- 耐久性があるため初期投資が安価なペルチェ式よりもコストパフォーマンスが高いと思った
私は目先の安さよりも長い目でみた耐久性や買い替え時の故障品の処分のことを考えて、老舗で安心感のある東洋リビングの製品を選びました。
価格
2024年3月にAmazonで、57,827円で購入しました。
2024年3月25日時点のAmazonでの価格は、57,827円です。
※Amazonの価格は日々変動することがあります
梱包・外観
梱包
結構大きな段ボールで、宅配のお兄さんが重そうに持ってきました。
外観
外観はこんな感じです。
裏面に庫外コンセントがありますが、庫内LEDライトに使用します。
付属品は扉の鍵と取扱説明書です。
庫内に湿度調整のダイヤルと光触媒の装置があります。
また、庫内にコンセントが一つあります。
湿度計はアナログ式で、電池交換不要です。
手持ちの機材を少し入れてみました。
主な特徴
品質と信頼の日本製電子ドライユニット
- 耐久性抜群の日本製電子ドライユニット搭載
- 光触媒と可視光LEDで庫内をクリーンに保持
- 電気代1日約1円の省エネ設計
- タッチセンサー式スイッチのLEDバーライト
- アルミ製フレームのハンドル一体型扉
- 高級シルク印刷仕上げの全面強化ガラス扉
- 収納品が出し入れしやすい透明引き出し棚
- 便利な庫内コンセント
- 電池交換不要な日本製アナログ湿度計付き
- 鍵付き
各部の名称
- Ⓐ:庫内コンセント
庫内に2口のコンセントがあり、LEDバーライトの電源や充電にも使用可能。
最大150W。
3年間無償保証。
- Ⓑ:トップテーブル
傷がつきにくいABS樹脂製。
耐荷重:5kg
- ©:アナログ湿度計
日本製。3年間無償保証。
- Ⓓ:電子ドライユニット
日本製。
光触媒機構付きで庫内を
低湿+クリーンに保ちます。
5年間無償保証。
- Ⓔ:LEDバーライト
マグネット式で移動可能な
タッチセンサー式ライト。
2年間無償保証。
- Ⓕ:引き出し棚
26mmピッチでお好みの高さに設置可能。
(電子ドライユニットがある位置は除く)
耐荷重:12kg/枚
- Ⓖ:レンズホルダー
スポンジ素材でレンズが転がらないように優しく保持します。
- Ⓗ:ハンドル一体型扉
どの高さにも手を掛けられ開閉できます。
- Ⓘ:鍵
地震などによる収納品の飛び出しや小さなお子さまのいたずらからしっかりガードします。
- Ⓙ:アジャスター
ガタつかないように調整します。
※東洋リビング様のHPより
主な仕様
製品名 | ED-120CAT3(B) |
庫内湿度 | 30~50%RH |
外寸 W×H×D | 423×866×406mm |
内寸 W×H×D | 417×777×344mm |
内容量 | 116ℓ |
重量 | 19kg |
定格消費電力 | 15W |
平均消費電力 | 0.9W |
定格電圧 | AC100V(50/60Hz) |
電源コード | 長さ:2m |
プラグ形状 | 2Pプラグ |
製品材質 | 本体:スチール(粉体焼付塗装) 天板:ABS樹脂 扉:強化ガラス |
棚 | 引き出し棚内寸:W345×H35×D275mm 耐荷重:12kg/枚(分散荷重) 可変ピッチ:26mm |
装備 | 引き出し棚×4、波形レンズホルダー、アナログ湿度計、 庫内コンセント、LEDバーライト |
東洋リビング様のHPより
東洋リビング 防湿庫 ED-120CATP3(B) レビュー
良くない点
- 価格が若干高い
良い点
- 除湿剤式で耐久性がある
- 電子ドライユニットは東洋リビングが世界初の開発製品で安心
- 湿度計がアナログ式で電池交換不要
- LEDライトが付いており庫内を明るくできる
- 棚は引き出し式になっていて出し入れがしやすい
- 庫内にコンセントがあるので充電等に使用可能
- 扉は上下のどこを持っても開けることが可能
東洋リビング 防湿庫 ED-120CATP3(B) レビュー まとめ
東洋リビング 防湿庫 ED-120CATP3(B) は、防湿庫の老舗だけあって何とも言えない安心感があります。
当然ガタつきもなく、ガッシリとしていて安定感があります。
電源を入れて1.5時間くらいで庫内が設定した湿度45%くらいになりました。
これでこれからのジメジメした季節に先駆けて、カビ対策を実施したので安心です。
カメラやレンズは決して安くはない製品なので、カビてしまって結構な修理代がかかってしまったらショックですよね。
防湿庫があるおかげで、それがない安心感は何とも言えないものがあります。
防湿庫は大事なカメラやレンズをカビから守るために、湿気の多い日本ではあった方が良いのではないでしょうか。
品質がしっかりしていて頑丈で長く使える防湿庫が欲しい方には、東洋リビングの防湿庫は間違いなくおすすめできると思います。
それでは、楽しいオーディオ・ビジュアルライフを!!
※この記事の内容はあくまで個人の見解で、間違っていたり、最新でない可能性があります。できるだけ公式サイトのリンクを貼っておきますので、正しい情報は公式サイトをご確認ください。
コメント