AV情報家電 家電製品アドバイザー(エグゼクティブ等級)でオーディオ歴40年以上のyacchiです。
イヤホンって数多くの製品があって、どれが良いのか? どれが自分に合っているのか? 悩みませんか?
私もそうでした。
人気ユーチューバーさんのレビューを見て購入して、失敗したこともあります。
この記事で紹介する『イヤホンの選び方』を実践すれば、イヤホン選びで失敗することが減ります。
この記事では、「オーディオ歴40年以上」で「AV情報家電製品アドバイザー」の私が、イヤホンレビューの参考の仕方や自分に合ったイヤホンの見つけ方からイヤホンの種類までを紹介します。
この記事を読み終えれば、もうイヤホン選びに迷うことはなくなりますよ!
参考にならない宣伝レビューを見分ける!
世の中にはイヤホンのレビュー記事や動画など、たくさん溢れてますよね。
実際に自分の気になっているイヤホンを使った感想を聞きたいのは、当然だと思います。
しかしながら、メーカーが製品を提供や貸与して、有名なレビュアーさんにレビューを依頼することが結構あります。
メーカーの代わりに宣伝してください!というやつですね。
この記事では、そういった参考にならないメーカーの宣伝記事を見分ける方法をお届けします。
大手メディアのレビューは参考にならない
大手メディアとは、価格.com、PHILE WEB、AV Watch、ITmedia、CNET Japan、ASCII.jp、GIZMODO、週刊アスキーなどです。
これら大手メディアは広告で成り立っている会社です。
扱っているイヤホンメーカーも広告主だったりします。
当然、広告主に対して悪い評価はしないですよね。
実際の音質評価や悪い点など、どうしても評価が甘くなってしまいます。
差し障りのない悪い点を軽く触れる感じです。
大手メディアのレビューは、細かい機能などを参考にするのは良いですが、全ての評価を鵜呑みにするのは良くないと思います。
「〇〇社より提供」とか「〇〇社からお借りしました」というレビューは参考にならない
よくある「〇〇社より提供」とか「〇〇社からお借りしました」というレビューは参考になりません。
「プロモーションを含む」、「PRを含む」と小さく書いてあるものも同様です。
こういったレビューは、メーカーの代わりに宣伝しているものです。
また、どうしても提供してもらったメーカーや販売店に恩義があるため忖度が働いてしまいますよね。
そういうレビューは必ず良いところを大きくクローズアップしてすすめてきます。
そして大手メディア同様で、差し障りのない悪い点を軽く触れる感じです。
こういうレビューはあまり信用できません。
ショップ系のレビューも参考にならない
ショップ系とは、実際にイヤホンを売っているサイトなどです。
当然紹介した製品を売りたいので良い所ばかりを強調し、悪いことは差し支えない程度にしか言いません。
ショップ系のレビューは、細かい機能などを参考にするのは良いですが、全ての評価を鵜呑みにするのは良くないと思います。
ガジェット系ユーチューバーが イヤホンレビュー??
世の中にはガジェット系ユーチューバーというジャンルが存在します。
ガジェットとは、『便利な小型の電子機器』を指します。
イヤホンはオーディオ機器の一種ですが、ガジェットに分類される可能性があります。
しかしながら音楽を聴くという意味では、れっきとしたオーディオ機器です。
なので、イヤホンの本格的な音質を語るのはガジェット系ユーチューバーには難しいと感じています。
実際にガジェット系ユーチューバーのレビューを観てイヤホンを購入し、実際に自分で聴いてみた音質の感想はガジェット系ユーチューバーのレビューとは全然違った、という失敗経験をしています。
私は凄く耳が良いです。
何十年もオーディオをやってきて、少しの音の違いも聴き分けることができます。
その音の違いは、奥様や他の普通の人には聴き分けられないことが多いです。
そういう微妙な音質の違いを語るのは、そういったオーディオ系の耳を持った人だと思います。
なので、オーディオや音質に対して素人の意見を参考にしたいなら、ガジェット系ユーチューバーのレビューを参考にしても良いと思います。
本格的な音質のことを知りたいならガジェット系ユーチューバーのイヤホンレビューは参考にならないと思います。
音質を点数評価??
イヤホンレビューを観ていて気になるのは、評価を点数化しているものです。
その評価点数って、私には全く意味が分かりません。
評価満点って、いったいどういう状態なのでしょうか?
5点満点でなく、4.5点とか4点って、どういう理由でそういう評価をされているのでしょうか?
またその評価点数は絶対評価なのか、相対評価なのか?
そのレビューを詳細に見ても、その評価根拠の解説があるものは見当たりません。
そもそも音質といったものを点数化するほうが無理があると思います。
私はこういう評価を信用して購入して、失敗した経験があります。
音質の点数化という、そんな良く分からない『感覚値』に踊らされない方が良いです。
そもそもブログでは悪い評価はしない?
ユーチューブは再生回数に応じて、広告料が入ってくる仕組みがありますが、ブログは基本はアフィリエイト収入がメインで、レビューした商品を買ってもらって収益が発生する仕組みです。
その仕組み上、なかなかレビューした商品の悪口を言いたくないんですよね。
なぜならその商品が売れないから。
したがって、当たり障りのない言い回しになってしまうんです。
このあたりも知っておいた方が良いです。
自分に合ったイヤホンを見つける方法
じゃあ、どうやって自分に合ったイヤホンを見つければ良いのか?
それはちゃんとオーディオ耳を持った人が実際にイヤホンを自分で購入して使ってからレビューしたものを参考にすることです。
私は基本、自分でお金を出して購入した製品をレビューしています。
私に限らず自分でお金を出して購入した製品なら、誰に気兼ねすることもなく本音でレビューできます。
私が提供を受けた場合でも、忖度ない本音レビューができる場合のみ了承していこうと思っています。
是非、メーカーや販売店から提供を受けている人気の製品レビュー系ユーチューバーさんやブロガーさんのレビューに惑わされずに、自分でどの人が信用できそうかを判断して、その人のレビューを参考にしてみてください。
イヤホンは特に個人の音の好みによって評価・印象が大きく違ってきます。
またその時の体調や精神状態によっても音の聴こえ方は変わってきます。
可能であれば自分で実際にお店に行って、試聴してみてください。
ただ、私のように地方に住んでいる方は、近所に試聴環境がないことも多いと思います。
このオーディオ・ビジュアルライフというブログでは、私が実際に自分で購入して使用してみて、忖度なしに本音でレビューしています。
近所に試聴環境がない場合など、数ある評価のひとつとして参考にしてみてください。
イヤホンの種類は?
完全ワイヤレスイヤホン(左右分離型)
イヤホンに再生機器と接続するケーブルがなく、Bluetoothという無線通信で接続するイヤホンです。
左右のイヤホンが完全に独立していて、左右のイヤホン間をつなぐケーブルもありません。

メリット
- イヤホンにケーブルがないので、取り回しが楽
- aptX AdaptiveやLDACなど、音質の良いBluetoothコーデックが出てきている
デメリット
- バッテリーで駆動するため、バッテリーが切れたら音楽を聴けない
- バッテリー自体に寿命があり、有線イヤホンより寿命が短いことが多い
- Bluetoothは音を圧縮するので、有線接続よりはどうしても音質が悪くなる
- 接続状況によっては音切れが起きる場合がある
※Bluetoothコーデックに関しては、以下をご参照ください。

ワイヤレスイヤホン(両耳型)
イヤホンに再生機器と接続するケーブルがなく、Bluetoothという無線通信で接続するイヤホンです。
左右のイヤホン間をつなぐケーブルがあるタイプです。

メリット
- イヤホンと再生機器間のケーブルがないので、取り回しが楽
- aptX AdaptiveやLDACなど、音質の良いBluetoothコーデックが出てきている
- 左右のイヤホンがケーブルで繋がっているので、片方だけ無くす心配が少ない
- イヤホンを耳から外した状態で首から下げることができる
デメリット
- バッテリーで駆動するため、バッテリーが切れたら音楽を聴けない
- バッテリー自体に寿命があり、有線イヤホンより寿命が短いことが多い
- Bluetoothは音を圧縮するので、有線接続よりはどうしても音質が悪くなる
- 接続状況によっては音切れが起きる場合がある
ワイヤレスイヤホン(片耳型)
イヤホンに再生機器と接続するケーブルがなく、Bluetoothという無線通信で接続するイヤホンです。
片耳のみに装着するタイプです。

メリット
- 片耳だけの装着なので、もう片方の耳で周囲の音の確認ができる
デメリット
- 片耳での通話に特化しており、音質は期待できず音楽に没頭はできない
有線イヤホン
イヤホンに再生機器を接続するケーブルがあるイヤホンです。

メリット
- Bluetoothコーデックのように音を圧縮しないので高音質
- 再生機器とイヤホンケーブルで接続するので、イヤホンのみを落としてしまう心配が少ない
- ケーブルを交換できるものも多く、ケーブル断線時の交換や音質の変化を楽しむことが可能
- バランス接続が可能なイヤホンもあり、アンバランス接続より高音質で聴くことが可能
- バッテリー切れの心配がない
- バッテリー寿命の心配がない
デメリット
- 再生機器と接続するケーブルがあるので取り回しは不便に感じる
- イヤホンケーブルが服に擦れる際にタッチノイズが発生することがある
- ケーブルが絡まったり、断線することもある
イヤホンの装着方法は?
カナル型
イヤーチップを耳に刺しこんで聴く耳栓タイプです。

メリット
- 音漏れがしにくい
- 遮音性が高い
デメリット
- 遮音性が高いため周囲の音が聴こえにくく、歩行中の使用には注意が必要
インナーイヤー型
耳の入り口にはめるように装着するタイプです。

メリット
- イヤホンの脱着がしやすい
- 周囲の音が聴きとりやすい
デメリット
- 音漏れがしやすい
- 耳に合うかどうかで、装着感は人による
ネックバンド型
左右のイヤホンがネックバンドでつながったイヤホンです。

メリット
- ネックバンドが首にフィットするので、安定した装着感が得られる
- イヤホンの左右がつながっているため、片方だけを紛失するリスクが少ない
デメリット
- バンドが目立ちやすく、人によっては気になる場合がある
耳かけ型
イヤーフックを耳に掛けて装着するイヤホンです。

メリット
- 装着中の安定感が高い
- スポーツをしながらの使用に適している
デメリット
- バンドが当たっている部分に痛みを感じることがある
イヤホンの駆動方式の種類は?
ダイナミック型
イヤホンの主流の駆動方式です。
スピーカー駆動の主な方式でもあり、空気の振動で磁石の中のコイルや金属箔を動かして電気を起こし、音を鳴らす方式です。
メリット
- パワフルな重低音の再生ができる
デメリット
- 繊細な高音表現に課題がある
バランスド・アーマチュア型
小型化が容易で、補聴器にも利用されている駆動方式です。
メリット
- 中高音の繊細な表現が可能
デメリット
- 重低音は苦手
ハイブリッド型
低音がよく響く「ダイナミック型イヤホン」と、中音から高音の表現が得意な「バランスド・アーマチュア型イヤホン」の長所を活かした混合型です。
メリット
- 重低音と中高音の繊細な表現が可能
デメリット
- 価格が高くなりがち
平面駆動型
平面の振動板にコイルを引き磁石と磁石で挟む構造で、ダイナミック型の一種です。
メリット
- 振動板全体に向けて均一に力が加わり、音のひずみが少ない
デメリット
- 能率が低く鳴らしにくい
- 価格が高くなりがち
まとめ
人によって音の好みは違います。
また同じ人でも体調やその時の気分などでも音質は左右されると思っています。
誰にでも高音質! なんてことはあり得ないと思っています。
また、イヤホンの種類や装着方法や駆動方式にも人それぞれの好みがあると思います。
まずは自分の音や装着感、使用感の好みを明確化することが大事です。
そして、自分に合ったイヤホンを見つける最良の方法は実際に自分で試聴してみることです。
もしそれが難しい場合は、実際に自分で購入して使用したレビューを参考にすることです。
大手メディアや、メーカーから提供を受けている人気レビュー系ユーチューバー、ブロガーさんのレビューは参考にしない方が良いです。
新しい製品が出ては、「最強」とか「最高」などと評価しており、実際はどれが最高なのか全く良く分かりません。
(言葉は毎回うまく変えて表現していますが、実際の評価内容はほぼ同じだったりします)
新製品が出るたびにこういうレビューに踊らされていると、何が良いのか、余計に迷ってしまいませんか?
かつての私もそうだったので、自分で忖度なしのレビューをしようと思い、オーディオ・ビジュアルライフというブログを立ち上げました。
このオーディオ・ビジュアルライフというブログでは、私が実際に自分で購入して使用してみて、忖度なしに本音でレビューしていますので、是非参考にしてみてください。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
少しでも私のレビューが皆さんの楽しいオーディオ・ビジュアルライフの一助になれば幸いです。
「オーディオやカメラ」などについての悩みや疑問・質問など、ご自由にコメント欄に投稿してください。
(コメント欄はこの記事の最下部にあります)
※いただいたコメントは全て拝見し、真剣に回答させていただきます。
それでは、楽しいオーディオ・ビジュアルライフを!!
















※この記事の内容はあくまで個人の見解で、間違っていたり、最新でない可能性があります。できるだけ公式サイトのリンクを貼っておきますので、正しい情報は公式サイトをご確認ください。
コメント