【2023年9月最新】HDMI について、HDMIタイプ・HDMIバージョンの違いなどを解説します。

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最近ではテレビとレコーダー、サウンドバー、各種ゲーム機など、HDMIケーブルで接続することがほとんどです。
HDMIケーブルはどういう規格・表記のものを購入すれば良いか、中々分かりにくいかと思います。

そこで今回は、HDMIのタイプやHDMIバージョンなどについて、まとめて解説します。

目次
yacchi
家電製品アドバイザー(AV情報家電) エグゼクティブ等級
家電製品アドバイザー(AV情報家電)の資格を持つAV情報家電の専門家。
オーディオ歴40年以上。
コストパフォーマンスにこだわりがあり、安価な製品でも徹底的に音質を向上させる策を試行錯誤しています。

HDMIケーブルとは

HDMIケーブルとは、ケーブル1本で映像と音声信号をデジタル信号で伝送できるケーブルのことです。
それまでのオーディオケーブルは、音声信号と映像信号をそれぞれ別のケーブルで使用していましたが、それらを1本のケーブルで伝送可能なため、配線がシンプルで接続間違いが少ないため、広く普及しています。

HDMIケーブルのコネクタ種類と特徴

HDMI 標準(Type A)

HDMI機器の中で最も普及している標準タイプです。
主にテレビやブルーレイレコーダー、ディスプレイ、ゲーム機などどの接続に使われています。

MDMI ミニ(Type C)

ミニHDMI端子で、Type A より一回り小さいサイズです。
Type A の搭載スペースが困難な機器に使用されています。
主にビデオカメラやノートパソコンなどとの接続に使われています。

BDMI マイクロ(Type D)

Type C より更に小さいサイズです。
携帯電話(スマートフォン)やデジタルカメラなどの小型の携帯機器との接続に使われています。

HDMIケーブル 比較表

HDMI-Comparison table

HDMI Ver1.2a以降

HDMIのバージョン1.2a以降から、機器間の制御も可能になりました。
HDMIコントロールと呼ばれる CEC(Consumer Electroinics Contorol)規格に対応している場合、リモコンを使ってHDMI端子で接続されたテレビ、BDレコーダーやAVアンプなどの機器間操作ができます。

例えば、BDレコーダーのリモコンでBDレコーダーの電源を入れるとテレビの電源も入る「ワンタッチプレイ」、テレビのリモコンでテレビの電源を切るとBDレコーダーの電源も切れる「システムスタンバイ」など、各機器を連携させた操作が可能です。

MDMI Ver1.4以降

HDMIバージョン1.4以降で規定された ARC により、テレビのARC対応のHDMI入力端子から音声信号を出力して伝送し、AVアンプのARC対応のHDMI出力端子へ入力が可能になりました。
これにより、双方の機器がARCに対応している場合、ARCに対応したHDMIケーブル1本で接続が可能になりました。
そのため、光デジタルケーブルでの接続は不要になりました。

また、HDMIバージョン1.4以降でHEC規格にも対応になりました。
HECは、HDMIケーブル接続により、HDMI機器間をイーサネット接続できるものです。
HDMIイーサネットチャンネルに双方の機器とケーブルが対応していることが必要です。
HECに対応したケーブルには、「with ETHERNET」の表示があるので確認してください。

  • 48Gbpsをサポートするウルトラハイスピードは例外で、「with Ethernet」の表記がなくてもHECに対応しています。

サラウンド音声伝送

HDMI1.1から5.1chサラウンドに対応するドルビーデジタルやDTSのサラウンド音声の伝送に対応しました。
HDMI1.3から7.1chサラウンドに対応する、ドルビーTrue HDDTS-HDのサラウンド音声などの伝送に対応しています。

リップシンク機能

HDMI1.3からリップシンク機能が追加されています。
リップシンクとは唇の動きと音声の同期のことです。
テレビは通常、映像処理時間が音声処理時間よりも長いため、テレビ内で音声処理を遅延させてリップシンクを合わせています。

しかし、テレビの音声をAVアンプやサウンドバーで聴く場合は、リップシンクを合わせるのが難しいため、AVアンプやサウンドバーから聴こえる音がテレビの映像より先行して聴こえる場合があります。

このタイミングの映像と音声のズレを補正してリップシンクを合わせるための機能です。

HDMI2.0では、ダイナミック自動リップシンク機能が追加されました。
映像処理信号と音声処理信号が異なる機器で行われる場合でも、自動で再生されるコンテンツの情報を検出して映像と音声信号を同期させる仕組みです。

HDMI Ver.2.0a以降

HDMI2.0aからHDR10のStatic HDR、HDMI2.0bからドルビービジョンHDR10+などの Dynamic HDR のHDR映像の伝送が可能となりました。

Ultra HD Blu-ray のHDR映像を再生できるBDプレーヤーやBDレコーダー、HDRに対応した4Kテレビなどは、再生可能なHDR映像に応じて、これらの規格、またはそれ以降の規格に対応している必要があります。

HDMI Ver.2.1

8K映像の伝送に対応するため、21017年11月にHDMI2.1が規格化されました。

  • 最大伝送速度は、48Gbpsに高められました。
  • 映像信号の伝送は、8K映像信号の伝送が可能になりました。
    最大伝送速度が48Gbpsに高められたことにより、非圧縮の信号で8K/60fpsなどの映像信号の伝送が可能になりました。
  • ビデオインターフェース圧縮規格のDSC(Display Stream Compression)1.3を使用することで、8K/120fpsの映像信号の伝送が可能になりました。
  • ドルビービジョンHDR10+などの Dynamic HDR のHDR映像にも対応しています。
  • eARC(enhanced Audio Return Channel)に対応し、オブジェクトベースのドルビーアトモスやDTS:Xなどのサラウンド音声の伝送が可能になりました。
  • 新しい機能として、VRR(Variable Refresh Rate)が追加されました。
    これは、テレビなどのディスプレイ機器のニュースなどは30fps、動きの速いスポーツ中継などは120fps、あまり動きのない天気予報の天気図などは10fpsなど、可変のフレームレート対応を可能とする機能です。
    例として、動きの速いゲームなどでVRRを利用すると動画の遅延減少、画像のちらつきなどを抑制できます。

HDMI Forum, Inc.(公式HP)
Simplay Labs, LLC.(公式HP)

結局 どの表記のケーブルを購入すれば良いか?

4Kテレビで4K画質でBDレコーダーやBDプレーヤー、サウンドバーにインプットされた4K映像を伝送するHDMIケーブルは、HDMI2.0以降、プレミアムハイスピード以上のHDMIケーブルが必要です。

現状では、ウルトラハイスピードのHDMIケーブルは、4K/120pに対応したPS5などを使用する際にHDMI2.1に対応したテレビやモニターなどで使用するくらいです。

ただHDMIは、下位互換、上位互換ともにあります。
バージョンと認証が一致していなくても使用できます。
ただし、テレビのHDMI端子とHDMIケーブルの中で、最も性能に低いものに合わせた出力しかできないので注意が必要です。

将来的にテレビはいずれ買い替えるので、今のうちからウルトラハイスピード認証取得HDMI製品を購入していくのが安心かと思います。
そうすれば、いずれHDMI2.1端子のテレビを購入した際に、HDMIケーブルを買い替えなくて済みます。

ただし、以下注意が必要です。

HDMI 2.1の規格書で、HDMI 2.1で追加された機能と既存の HDMI 2.0の機能が統合されました。
つまりは、HDMI関連製品が最大で4K60Hzに対応していようが、最大で8K60Hzに対応していようが、どちらもHDMI 2.1の認証を取得していると宣言できる扱いになってしまっています。
このあたりが非常に紛らわしいところです。

そのためHDMI LA (HDMI Licensing Administrator, Inc.)は、メーカーにHDMIのバージョンのみをパッケージや説明書に記載するのではなく、HDMIのバージョンに機能も一緒に記載することを推奨しています。
例えば、単に“HDMI 2.1対応”と記載するのではなく、”HDMI 2.1対応 8K@60Hz”と記載するよう推奨しています。

HDMI製品の表記はバージョンやケーブルタイプや認証など、色々な表記があるため、非常に対応内容が分かりにくい状態になっています。

HDMIケーブルを購入する際は念のため、期待するHDMIスペックになっているか、HDMIの対応バージョンだけでなく、対応伝送速度、伝送可能な映像信号などもチェックしてください。

まとめ

AmazonのHDMI製品を見ていても、色々な表記があって結局どこまで対応しているのか分かりにくいですよね。

そういうこともあって、HDMIタイプ・HDMIバージョンについてまとめてみました。

迷ったら、一番最新のものを購入しておくのが今後の機器買い替えのことも考えると安心です。

今後も新しいタイプやバージョンが出てくるかと思いますので、都度改編していきます。

それでは楽しいオーディオ・ビジュアルライフを!!
  

  

※この記事の内容はあくまで個人の見解で、間違っていたり、最新でない可能性があります。できるだけ公式サイトのリンクを貼っておきますので、正しい情報は公式サイトをご確認ください。

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