AV情報家電 家電製品アドバイザー(エグゼクティブ等級)のyacchiです。
オーディオ歴は40年以上、ホームシアター歴は15年以上です。
「平面磁界型」ドライバーに興味を持ったのとイヤホンでも音質が良くコストパフォーマンスが高かったEdifierのフラッグシップヘッドホンの音に興味があり Edifier STAX SPIRIT S3 を購入しました。
今回は Edifier STAX SPIRIT S3 のレビューを記載します。
実際に自分で購入して使用したレビューなので是非参考にしてみてください。
●Edifier NeoBuds Pro のレビューは、以下をご参照ください。
→【2023年10月】EDIFIER NeoBuds Pro 長期使用レビュー。高解像度で切れ味の良い音!
Edifier STAX SPIRIT S3 レビュー 結論
Edifier STAX SPIRIT S3 レビューの結論は以下です。
- 音質がかなり良い
- 音楽ジャンルを選ばない
- バッテリー持ちが良い
この後、この結論に至った理由を詳細に説明していきます。
Edifier STAX SPIRIT S3 の残念なところ
レビューの結論に至った理由説明の前に、まず Edifier STAX SPIRIT S3 の残念なところがなかったのかを見ていきます。
残念なところは以下です。
- 平面駆動のため、有線接続時でも本体バッテリーが無いと音が出ない
- LDACには非対応
- ノイズキャンセリング機能がない
しかしながら、これらの残念なところも使い方によっては残念にはなりません。
その理由は以下です。
- 有線接続時でも本体のバッテリー持ちが良いので気にならない
- aptXでも充分高音質である
- 音質特化することにより機能削減しその分価格も下げているし、遮音性自体も結構高い
結論に至った理由①:音質
Edifier STAX SPIRIT S3 は、音質はかなり良いと感じます。
私が今まで聴いてきたワイヤレスヘッドホンの中でも最も音が良いと感じます。
特に高音に特徴があり、かなりクリアーで解像度が高く、繊細な高音を鳴らします。
音質(ワイヤレス接続 サウンドエフェクト:Clasic)
- 高音
高音がスッキリとクリアで繊細です。
ドラムのハイハットはしっかりとリズムを刻んでいます。
ハイハットのハーフオープンの感じもしっかりと聴き取れます。
クリアで解像度の高い高音に結構特徴があります。
- 中音
ボーカルはかなりクリアーに聴こえます。
ボーカルはクリアで繊細な表現もできています。
- 低音
低音の質はかなり良いです。
締まりがあって、歯切れよく、変に膨れることもないです。
低音でさえクリアーに鳴らします。
低音の量感はClasicモードが一番あります。
- 音場
音場は割と広い感じです。
横、上下、奥行き感も感じられます。
ドラムが奥で鳴っている感じがとても良いです。
- 全体
解像度が高く、クリアーなサウンドです。
繊細な表現もでき、ジャンルを選ばないです。
LDACではないですが、aptXでも充分な高音質を味わえます。
Clasicモードが最も低音の量感があるので、低音好きな人や、ロック・EDMなどはこのモードが良いと思います。
私は低音好きなので、Clasicモードがデフォルトです。
音質(ワイヤレス接続 サウンドエフェクト:Hi-Fi)
- Clasicモードと比較して
よりクリアー感が増します。
解像度も一段を高くなった感じです。
高音が結構伸び、よりはっきりクリアーに聴こえます。
逆に低音は少しおとなしくなった感じがします。
音質(ワイヤレス接続 サウンドエフェクト:STAX)
- Clasicモード、Hi-Fiモードと比較して
Hi-Fiモードよりも更に高音が少し強調され、全体のクリアー感が増します。
STAXっぽっく高音の繊細さをより感じられます。
低音の質は更に高くなりました。
締まりがありながらもクリアーな低音で、ベースラインはかなりはっきり認識できます。
高音が好きな人や繊細な高音を再現したい場合は、STAXモードが一番良いと思います。
ただし、Hi-Fiモードとの差はわずかです。
音質(有線接続:付属の有線ケーブルにて)
- ワイヤレス接続と比較して
Bluetoothコーデックに縛られなくなるので、高音質コーデック対応機器がなくてもハイレゾ高音質再生可能です。
音のクリアーさはそのままありながら、全体に力強くなります。
ノイズ感は更に減ります。
しかしながら、低音の量感は全体に少し減退するように感じます。
ロックやEDMなどは高音質コーデックのワイヤレス接続の方が良いように感じます。
- 音源:Amazon Music Unlimited ULTRA HD(24-bit/48KHz)、HD(16-bit/44.1KHz)
- 再生ジャンル:ポップス、ロック、EDM、ジャズ、アニソン、アコースティック、クラシック
- 接続機器:
スマホ:Pixel 8 Pro(ワイヤレス接続:aptX)
DAP:SONY NW-WM1AM2(有線接続)
●Pixel 8 Pro のレビューは、以下をご参照ください。
→Google Pixel8 Pro レビュー 開封、ファーストインプレッション!
●SONY NW-WM1AM2 のレビューは、以下をご参照ください。
→【2024年1月】 メイン昇格DAP SONY NW-WM1AM2 レビュー 開封、ファーストインプレッション。これは凄いです!
結論に至った理由②:音楽ジャンルを選ばなお
Edifier STAX SPIRIT S3 は、高音がクリアーで繊細さもあります。
「Clasicモード」だとそれなりに力強さもあるので、音楽ジャンルをあまり選びません。
音質評価で聴いた各ジャンルともしっかりと鳴らせていました。
より繊細な高音を鳴らしたい場合は、「STAXモード」がおすすめです。
- ポップス
- ロック
- EDM
- ジャズ
- アニソン
- アコースティック
- クラシック
結論に至った理由③:バッテリー持ち
Edifier STAX SPIRIT S3 は、バッテリー持ちが良いです。
何と再生時間は80時間もあります。
ワイヤレスイヤホンのように充電ケースで充電する必要もなくこの再生時間なので、脅威のバッテリー持ちです。
また、使い終わった際に電源をオフにしておけば充電が減ることもなく、かなり長い時間充電せずに使うことができます。
パッケージ・外観・付属品
パッケージ
Edifier STAX SPIRIT S3 のパッケージはこんな感じです。
ケースの蓋を開けると、蓋の裏側にも文字が刻印されており高級感があります。
付属のケースの中にヘッドホン本体が格納されています。
外観
カラーはブラック一色です。
超軽量の耐久性に優れたカーボンファイバー素材を採用しています。
イヤーカップにゴールドの刻印があり格好良いです。
ヘッドバンドの裏側にL、Rがゴールドで記載されています。
ヘッドバンドは本物のラムレザーを使用しており、ソフトで装着感も良いです。
ヘッドバンドは8段階で左右それぞれ長さ調整可能です。
デフォルトで装着されているイヤーパッドはラムスキンで柔らかく着け心地も良いです。
イヤーカップのボタンです。
右側に電源ボタンとボリュームの+・-ボタンと、有線接続用の3.5mmジャックがあります。
左側にはUSB-Cの充電端子があります。
結構コンパクトに折りたたむことができます。
付属品
- クーリングメッシュイヤーパッド
- 3.5mm Auxケーブル
- 3.5mm to 6.35mm アダプター
- チャージングケーブル
- イヤーパッドピック
- ヘッドホン用トラベルケース
- イヤーパッド用ポーチ
- ユーザーマニュアル
主な特徴
VGP 2022 SUMMER金賞&企画賞を受賞
Edifier STAX SPIRIT S3 は、プロの厳正なる審査によって、日本国内最大級のオーディオビジュアルアワード「VGP 2022 SUMMER金賞&企画賞」を受賞しています。
新開発の「平面磁界型」ドライバー採用
臨場感あふれるサウンドを生み出す「平面磁界型」ドライバーを搭載、よりクリアなサウンド、より優れた音質を実現しています。
「平面磁界型」ならではの特性により、振動板全体の均一な駆動力を実現し、ひずみ率<0.5%を達成しており、澄み切ったクリアな音質を提供しています。
Hi-Res Audio認定
Hi-Res Audio認定を取得し、3つの特許をベースにした「平面駆動型ドライバー」により、超広帯域レスポンス(20Hz~40kHz)を可能にし、高忠実度・高解像度な音楽再生を実現しています。
ヘッドバンドの裏側にハイレゾマークもあります。
Qualcomm aptX Voice技術搭載
Qualcomm aptX Voice 超広帯域音声技術を搭載し、従来の2倍のサンプリングレートにより、32kHzのクリアな音声通話が可能です。
最新の Snapdragon Sound 機能を備え、超低遅延とクリアな音声品質を実現しています。
Edifier Connect アプリ対応
Edifier Connect アプリでサウンドエフェクトの切り替えや、本体ボタンのコントロール割り当て設定ができます。
EDIFIER様のHP参照
主な仕様
製品名 | Edifier STAX SPIRIT S3 |
Bluetoothバージョン | 5.2 |
ドライバー | 89mm×70mm 平面磁性ドライバー |
対応コーデック | SBC、aptX、aptX HD、aptX Adaptive ※1 |
再生時間 | 80時間 |
充電端子 | USB Type C |
充電時間 | 約1.5時間 |
再生周波数帯域 | 20 Hz – 40 kHz |
インピーダンス | 24Ω |
重量 | 329g |
サイズ(幅×奥行き×高さ) | 208×110×255mm |
有効距離 | 10m |
防水 | – ※2 |
自動装着検出 | – |
低遅延モード | ゲームモード |
ノイズキャンセリング | - |
外音取り込み | - |
マルチポイント | ◯ |
アプリ | ◯ |
※1:Bluetoothコーデックについては、以下の記事をご参照ください。
→【2023年8月最新】Bluetooth について、Bluetoothバージョン、Bluetoothコーデックを解説します。
※2:IP等級に関しては、以下の記事をご参照ください。
→【2023年9月最新】IP等級 ってよく聞くけど、よく分かっていない!? IP保護等級を解説します!
Edifier STAX SPIRIT S3 レビュー まとめ
Edifier STAX SPIRIT S3 のレビューをまとめると以下です。
- 音質がかなり良い
- 音楽ジャンルを選ばない
- バッテリー持ちが良い
- 特になし
音質としては、解像度の高さ、クリアーさ、高音の繊細はかなりのレベルだと思います。
それでいて音楽ジャンルもあまり選ばずに鳴らすことが可能です。
また、バッテリー持ちが80時間という驚異の長さで、1回満充電するとしばらく充電不要です。
私が聴いてきたワイヤレスヘッドホンの中では最も音質が良いと思います。
また、Edifier STAX SPIRIT S3 は、最近価格が落ちてきており、より手に届きやすい価格になっています。
元々の定価49,800円から考えると現状34,000円程度で購入可能で、かなりコストパフォーマンスが高くなってきています。
Edifier STAX SPIRIT S3 はこんな人におすすめ
- とにかく音質の良いワイヤレスヘッドホンが欲しい人
- 家でじっくりヘッドホンで音楽等を聴きたい人
- 有線でもヘッドホンを聴ける環境の人
Edifier STAX SPIRIT S3 は、最近価格がこなれてきており、かなり手を出しやすくなった高音質ワイヤレスヘッドホンです。
Edifire は、高音質で高コスパのスピーカーやイヤホン、ヘッドホンを生産しているメーカーです。
その中では Edifier STAX SPIRIT S3 は、高価な部類ですがその音質は非常に高く、音質に対する価格のコストパフォーマンスは結構高と思います。
音質重視のヘッドホンで高音質で音楽等を聴きたい人は是非試してみて欲しいワイヤレスヘッドホンの名機だと思います。
それでは、楽しいオーディオ・ビジュアルライフを!!
※この記事の内容はあくまで個人の見解で、間違っていたり、最新でない可能性があります。できるだけ公式サイトのリンクを貼っておきますので、正しい情報は公式サイトをご確認ください。
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