AV情報家電 家電製品アドバイザー(エグゼクティブ等級)のyacchiです。
オーディオ歴は40年以上、ホームシアター歴は15年以上です。
今回は、『EDIFIER R1』 という2024年12月11日発売のEdifierの新しいイヤーカフ型イヤホンをレビューします。
最近、見た目がお洒落という理由で人気のあるイヤーカフ型イヤホン。
イヤーカフ型も含めたオープンイヤー型イヤホンはどうしても低音があまり出ません。
果たして 『EDIFIER R1』 はどうなのでしょうか。
音質を中心に徹底レビューしていきます。
また、先日レビューした「SOUNDPEATS CC イヤーカフ」とも比較していきます。
今回は、自分で購入しています。
- EDIFIER R1 の価格
- EDIFIER R1 の音質
- EDIFIER R1 の装着感
- EDIFIER R1 の機能性
- EDIFIER R1 のアプリ
- EDIFIER R1 の外観
- SOUNDPEATS CC イヤーカフ との比較
- EDIFIER R1 はどんな人におすすめか
レビュー 結論:バランス良くコストパフォーマンスは高い
『EDIFIER R1』 は、見た目がお洒落なイヤーカフ型イヤホンで装着感が良く、その音質は程よく、それでいて価格は約9千円程度とお手頃でコストパフォーマンスが高いです。
理由①:価格が手ごろ
『EDIFIER R1』 の価格は2024年12月16日現在、Amazonで8,980円(税込)で、10%オフクーポン付きです。
理由②:音質は及第点
『EDIFIER R1』 は、価格とイヤーカフ型ということを考えると音質は良い方だと思います。
また、イコライザーで低音の増強が可能です。
イコライザー
↓
イコライザーは以下から選択可能です。
- 標準
- 低音ブースト
- ボーカル
- 高域ブースト
デフォルトは「低音ブースト」になっています。
自分でイコライザーを自由にカスタマイズ設定はできません。
ここは少し残念です。
「SOUNDPEATS CC イヤーカフ」は、自分でイコライザーのカスタマイズ設定が可能です。
音質(低音ブースト)
- 高音
高音に特徴があります。
明瞭度が高く、少し金属的な硬さがあります。
ただ決してキンキンすることはなくクリアーに鳴っています。
イヤーカフ型にありがちな高音寄りの音質傾向です。
- 中音
中音も明瞭度が高く、ボーカルはクリアに聴こます。
中高音中心の音作りです。
- 低音
低音ブーストにしていますが、やはり低音の量感は足りません。
割と軽い低音という感じ。
これはイヤーカフ型という形状上、仕方ないことではありますが、
SOUNDPEATS CC イヤーカフはイコライザー設定結果の低音が素晴らしかっただけに少し残念です。
- 音場
特に広くも狭くもないです。
- 全体
中高音中心のクリアーな音質で聴きやすいです。
一方で仕方ないことですが、低音はやや物足りなさを感じます。
- ポップス
クリアーな中高音で楽しく聴けます。
- ロック
中高音の響きが高く、ギターリフが気持ち良いです。
ただ低音が弱いので少し重厚感に欠けます。
- EDM
高音がかなり強く、低音が弱いため少しバランスが良くないです。
EDMには重低音が必要です。
- アニソン
録音の質が良くない曲が多いアニソンなので、その分再生のハードルは高いです。
(どうしても録音音質がそのまま出てしまうため)
このイヤホンだと少し全体に薄っぺらく聴こえがちです。
ボーカル中心に聴くならアリです。
- ジャズ
ドラムのシンバルは良い感じです。
サックスやペットも金属系の高音のおかげで良い響きです。
ただウッドベースの響きは少し弱く、音が全体的に少し軽い感じです。
ボーカルものは良い感じです。
- アコースティック
アコースティックギターの響きは気持ち良いです。
低音があまりなくても聴けるので良い感じです。
- クラシック
かなり高音寄りの音です。
そのため全体のバランスは良くないです。
BGM程度に聴く分には良いですが、じっくり聴きこむには低音とエコー感が少し足りない感じです。
- Youtube
人のしゃべる声は良く聴こえます。
- 映画(スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け)
セリフは良く聴こえます。
音楽は効果音など低音の迫力に少し物足りなさを感じます。
普通のドラマものなら問題ありません。
従来のイヤーカフ型イヤホン同様低音が少し弱く、音楽は楽しめますが物足りなさもあるのは事実です。
ただ、私のように低音を重視する人でなければ、そこまで気にならないかもしれません。
音の好みは人それぞれなので、あくまで参考までに。
相性の良いジャンル
- ポップス
- ジャズ
- アコースティック
- クラシック
- 音源:Amazon Music Unlimited ULTRA HD(24-bit/48KHz)、HD(16-bit/44.1KHz)
- 再生ジャンル:ポップス、ロック、EDM、アニソン、ジャズ、アコースティック、クラシック
- 再生映画:スターウォーズ スカイウォークの夜明け(ディズニープラス)
- 接続機器:
スマホ:Pixel 8 Pro
理由③:装着感は普通に良い
『EDIFIER R1』 の装着感は普通に良いです。
イヤーカフ型なので、従来のイヤホンが抱える耳への圧迫感から解放されます。
耳掛け式のオープンイヤー型イヤホンも良いのですが、メガネをする人はどうしても干渉してしまいます。
イヤーカフ型だとメガネとの干渉もないので快適です。
また、カナル型イヤホンだとイヤーピースを耳穴にを入れるので、耳穴が痒くなったり、イヤホン難聴の心配もあります。
カナル型イヤホンは遮音性が高いため、聴いている音に集中できる反面、周囲の音が聴こえないため、外での使用には危険性もありました。
まぁ、最近のカナル型イヤホンは外音取込モードも優秀なものが多いですが。
イヤーカフ型イヤホンの良い所は、解放型なので周囲の音も聴こえる安心感と耳穴にイヤーピースを入れないので耳穴が痒くなることもありません。
ただ、SOUNDPEATS CC イヤーカフ の方がシリコン素材を使用しているため装着感は良いです。
機能性も高い
左右の区別なし
イヤホンの左右の区別がないため、充電ケースへの収納は簡単だし、どちらを耳に装着しても自動で左右チェンネル切替できます。
ただ、充電接点がイヤホンとケース側にあるので、そこだけ合わせるように収納してください。
クリアな音声通話
ENC通話ノイズキャンセル技術を採用し、異なるチャンネルの情報を融合・比較・分離しています。
この技術により、ターゲット音声を強化し、ノイズを抑制しています。
排水機能
アプリの水滴除去機能で、自動で内部の水滴を除去します。
↓
↓
装着検出機能
イヤホンを外すと自動で音楽が一時停止、装着すると再生を再開します。
アプリで無効にすることも可能です。
仕様
製品名 | R1 |
Bluetooth | V5.4 |
コーデック | SBC、AAC ※1 |
ドライバー | 12mmダイナミックドライバー |
再生時間 | 7時間(イヤホン単体) 充電ケース込みで最大21時間連続再生 |
充電端子 | USB Type C |
ワイヤレス充電 | - |
充電時間 | 約1時間(イヤホン)、約1.5時間(ケース) |
重量 | 約5.8g (イヤホンのみ、片側) 約55g(充電ケース込み) |
外形寸法 (幅×奥行き×高さ mm) | 67mm x 30mm x 55mm (充電ケース) |
周波数特性 | 20Hz—20KHz |
自動装着検出 | 〇 |
低遅延モード | 〇(ゲームモード) |
ムービーモード | - |
ノイズキャンセリング | △(AI 通話ノイズキャンセリング) |
防塵防水 | IP56 ※2 |
マルチポイント | 〇 |
アプリ | 〇 |
受賞履歴 | 「VGP 2025」金賞 |
※1:Bluetoothコーデックについては、以下をご参照ください。
※2:IP等級に関しては、以下をご参照ください。
アプリ機能も豊富
専用アプリ「EDIFIER ConneX」でいろいろな設定が可能です。
カスタムキー設定
イヤホン本体でのキー操作のカスタマイズ設定が可能です。
タップ感度
運動中にタップの誤動作を防ぐために、タップ感度の調整が可能です。
アナウンス音量調整
アナウンス音量の調整が可能です。
電源オフ設定
自動電源オフの設定が可能です。
扱説明書
アプリから操作説明を見るころができます。
いちいち紙の取扱説明書を出してくる必要がないので、何気に便利だったりします。
ファームウェアアップグレード
メイン画面下の人マークをタップして、会社概要をタップしてバージョンアップします。
少し分かりにくい場所にありますね。
↓
↓
パッケージ・外観・付属品
パッケージ
パッケージは白ベースで割とシンプルです。
外観
イヤホンケースは光沢のあるプラスティックな感じで質感はそこまで高くはありません。
カラー展開は、グレーとアイボリーの2色です。
私はグレーを購入しました。
ケースは手のひらに収まりやすく持ちやすい大きさです。
イヤホン本体の外観も光沢のあるプラスティックな感じです。
付属品
- Type-C充電ケーブル
- マニュアル
SOUNDPEATS CC イヤーカフ と比較
音質の比較
音質を SOUNDPEATS CC イヤーカフ と比較すると、個人的には明らかにSOUNDPEATS CC イヤーカフ の方が音質が良く感じます。
何よりもイコライザーが細かく調整でき、イヤーカフ型イヤホンの欠点である低音を満足できるまで増強できます。
また、ムービーモードの音質が素晴らしく、音楽で使用してもダイナミック感が増して良い感じです。
装着感の比較
SOUNDPEATS CC イヤーカフ は、イヤホン本体にシリコン素材が使われており、その分耳への当たりが柔らかく装着感が抜群に良く感じます。
また、SOUNDPEATS CC イヤーカフ の方が軽いので耳への負担は軽減できます。
外観の比較
SOUNDPEATS CC イヤーカフ と比較するとこんな感じです。
比較結果
『EDIFIER R1』 には自動装着検出機能があるのは良い点です。
SOUNDPEATS CC イヤーカフ には自動装着検出機能はありません。
価格は SOUNDPEATS CC イヤーカフ の方が安いが、音質は SOUNDPEATS CC イヤーカフ の方が良いと感じます。
音の好みは人それぞれなのであくまで個人的な主観ですが、音質の良いイヤーカフ型イヤホンとしては、「SOUNDPEATS CC イヤーカフ」 の方をおすすめします。
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EDIFIER R1 はこんな人におすすめ
- カナル型イヤホンだと耳が痒くなってしまう人
- オープンイヤー型イヤホンが欲しいがメガネと干渉して困っている人
- とにかく軽い着け心地で長時間装着できるイヤホンが欲しい人
- 9千円程度でイヤーカフ型イヤホンが欲しい人
- 音質に低音を重視しない人
まとめ
『EDIFIER R1』 は結論で述べた通り、見た目がお洒落なイヤーカフ型で装着感が良く音質はほどほどに良く、それでいて価格は約9千円程度とコストパフォーマンスが高いイヤホンです。
また、SOUNDPEATS CC イヤーカフ との比較も行いましたが、音の好みは人それぞれですが、私は SOUNDPEATS CC イヤーカフ の音質の方が好みでした。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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