AV情報家電 家電製品アドバイザー(エグゼクティブ等級)のyacchiです。
オーディオ歴は40年以上、ホームシアター歴は15年以上です。
今回は、EarFun Air 2 NC という2024年10月31日発売のEarFunの新しいワイヤレスイヤホンをレビューします。
- EarFun Air 2 NC の価格
- EarFun Air 2 NC の機能性
- EarFun Air 2 NC の装着感
- EarFun Air 2 NC の音質
- EarFun Air 2 NC の外観
- EarFun Air Pro 4 との比較
- EarFun Air 2 NC はどんな人におすすめか
EarFun Air 2 NC レビュー 結論
EarFun Air 2 NC は、LDAC対応・ノイズキャンセリング搭載・マルチポイント対応・アプリ対応で音質と機能のバランスが良く、それでいて約7千円と恐ろしくコストパフォーマンスの高いイヤホンです。
結論の理由①:価格
EarFun Air 2 NC の価格は、2024年11月19日現在、Amazonで7,990円(税込)で800円オフクーポン付きなので7,190円(税込)です。
ちなみに、2024年7月29日に発売された EarFun Air Pro 4 は、タイムセール中で8,190円(税込)です。
EarFun Air 2 NC は約7千円という価格で、セールにかかればもっと安くなる可能性もあり、かなりコストパフォーマンスは高い思います。
結論の理由②:機能性
機能性の高いEarFunのイヤホンらしく、EarFun Air 2 NC の機能性も高く欲しい機能はほぼ全部入りです。
LDAC対応
BluetoothコーデックのLDACに対応しています。
CDの情報量の約3倍、最大990kbpsのビットレートで伝送します。
AndroidスマホならLDAC対応のものが多いので、有難いポイントです。
aptX Adaptiveとなると対応できるスマホが限られてしまいます。
ノイズキャンセリング
-45dBのノイズキャンセリングを搭載しています。
EarFun Air Pro 4 は、-50dBなので少しEarFun Air Pro 4 のノイキャンの方が効きが強いです。
ただ、実際比べてみましたが、そこまで大きな差は感じませんでした。
EarFun Air 2 NC の方が若干風の音が入ってくる感じはしました。
風ノイズキャンセリングモードは、風切り音の制御はそこまで出来ていない印象です。
また私の場合は、耳適応ANCよりもノイキャンモードの方が効きが強く感じました。
マルチポイント、ワイヤレス充電
マルチポイント、ワイヤレス充電にも対応しています。
低遅延モード
低遅延のゲームモードが搭載されています。
55ms(0.055秒)の低遅延です。
EarFun Air Pro 4 との仕様の違い
製品名 | EarFun Air 2 NC | EarFun Air Pro 4 |
価格(定価) | 7,990円 | 9,990円 |
Bluetooth | V5.3 | V5.4 |
コーデック | LDAC、SBC、AAC ※1 | SBC、AAC、aptx Lossless、aptx Adaptive、LDAC ※1 |
ドライバー | 11mm径ウール複合ダイナミックドライバー | 10mm径ダイナミックドライバー |
再生時間 | ANC ON:6時間(イヤホン単体) ANC OFF:9時間(イヤホン単体) 充電ケース込みで最大40時間連続再生 | ANC ON:7.5時間(イヤホン単体) ANC OFF:11時間(イヤホン単体) 充電ケース込みで最大52時間連続再生 |
充電端子 | USB Type C | USB Type C |
ワイヤレス充電 | 〇 | ○ |
充電時間 | 1.5時間 | 1時間(イヤホン单体の場合) 2時間(USB-C経由の充電ケースの場合) 3.5時間(ワイヤレス充電器経由の充電ケースの場合) |
重量 | 4.2g (イヤホンのみ、片側) 45.7g(充電ケース込み) | 5.2g (イヤホンのみ、片側) 54.9g(充電ケース込み) |
外形寸法 (幅×奥行き×高さ mm) | 62.1mm x 47.5mm x 25mm (充電ケース) | 62.4mm×46.6mm×29.2mm (充電ケース) |
周波数特性 | 記載なし | 2.402GHz~2.480GHz |
自動装着検出 | - | 〇 |
低遅延モード | 〇(ゲームモード 55ms) | ○(ゲームモード 50ms) |
シアターモード | 〇 | - |
ノイズキャンセリング | 〇(-45db) | ○(-50db) |
防塵防水 | IPX5 ※2 | IPX5 ※2 |
Google Fast Pair | 〇 | 〇 |
マルチポイント | 〇 | ◯ |
アプリ | 〇 | ◯ |
ハイレゾ認証 | 〇 | ○ |
※1:Bluetoothコーデックについては、以下をご参照ください。
※2:IP等級に関しては、以下をご参照ください。
結論の理由③:装着感
EarFun Air 2 NC の装着感はかなり良いです。
標準のイヤーピースで、私の耳にはぴったりフィットします。
首を振っても落ちる気配はありません。
結論の理由④:音質(徹底評価)
EarFun Air 2 NC の音質は価格を考えると充分に良いと思います。
また、EarFun Air 2 NC はイコライザーでいろいろと周波数帯域の調整可能です。
プリセットイコライザ
以下のプリセットイコライザが用意されており、自分の好きなプリセットで聴くことができます。
一通り試してみて好みのプリセットイコライザを見つけてみてください。
ちなみに私は、自分でカスタマイズしています。
- デフォルト
- ボーカル強化
- ボーカル減少
- 低音ブースト1
- 低音ブースト2
- 低音ブースト3
- 高音ブースト1
- 高音ブースト2
- 高音ブースト3
- 低音を弱める1
- 低音を弱める2
- 低音を弱める3
- 高音を弱める1
- 高音を弱める2
- 高音を弱める3
- Rock
- Pop
- Countly
- R&B
- Classical
- Jazz
- Electronic
- Dance
- Hip-Hop
- Metal
- Blues
- Soul
- Hits
- Latin
- Natural
適応イコライザ
上図のように、音域毎にボリュームバーを操作してビープ音が聴こえなくなった位置で止めて設定します。
少し極端に設定される感じがします。
以下が私の場合の適応イコライザで設定された内容です。
かな~りドンシャリになってますね…。
カスタムイコライザ
自分で好きなようにイコライジングできます。
私は以下のようにドンシャリ設定にしました。
プリセットイコライザー「デフォルト」の状態で音質評価します。
音質(AAC) プリセットイコライザー「デフォルト」
- 高音
充分すっきり高音が出ています。
- 中音
ボーカルはくっきり聴こえます。
ほんの僅かですがボーカルにざらつきを感じます。
- 低音
結構深くまで鳴っています。
歯切れの良さもあります。
低音はイコライザである程度自分好みに調整は可能です。
- 全体
価格を考慮すると、充分高音質だと思います。
音質(LDAC) プリセットイコライザー「デフォルト」
音質優先(LDAC)への切替、音質優先のオフへの切替とも、一旦イヤホンの再起動がかかります。
- 高音
高音のきめが更に細かくなります。
- 中音
AACで感じたボーカルのざらつき感はなくなりました。
なかなかボーカルの聴こえ方はクッキリしていて良い感じです。
- 低音
AACよりも低音の歯切れが更に良くなりました。
- 音場
音場は広くも狭くもないです。
- 全体
この価格でなら充分な高音質であると感じます。
- ポップス
音に弾力があり相性は良いです。
ポップスをノリ良く聴けます。
- ロック
低音に迫力があるので良い感じです。
ドラムの音はもう少し生々しさが欲しいかなぁ。
全体にもう少し奥行感が欲しい感じ。
- EDM
低音に迫力がありかなり良いです。
かなりノリ良く聴けます。
- アニソン
録音の質が良くない曲が多いアニソンなので、その分再生のハードルは高いです。
(どうしても録音音質がそのまま出てしまうため)
高音・低音が少し物足りない感じはします。
ただボーカルを楽しむ分には充分だと思います。
- ジャズ
ジャズピアノは良い感じで鳴ります。
奥行感が少なく少し平面的に感じます。
サックスの響き感は良い感じです。
- アコースティック
アコースティックギターの響きは気持ち良いです。
エコー感はもう少しあっても良いと感じます。
- クラシック
エコー感がもう少しあればコンサートホール感が出るかなぁ。
低音は充分出ているので重厚感は味わえます。
クラシックも充分聴けはしますが、もう少し各楽器の定位感が欲しい感じです。
少し平面的に感じます。
音の好みは人それぞれなので、あくまで参考までに。
相性の良いジャンル
- ポップス
- ロック
- EDM
EarFun Air Pro 4 と音質比較
EarFun Air Pro 4 との音質差はごく僅かだと思います。
低音は EarFun Air 2 NC の方が深く鳴っています。
中音のボーカルのクッキリ感も EarFun Air 2 NC の方が良く感じます。
定位感やクリア感、滑らかさ、ノイズ感の少なさは EarFun Air Pro 4 の方が上に感じます。
特にクラシックを聴くなら断然 EarFun Air Pro 4 ですね。
いずれにしてもその差はごく僅かで、その差をパッと聴いてすぐに分かる人は少ないと思います。
シアターモード
私は音楽では使用しない方が良いと感じました。
シアターモードで音楽を聴くと確かにライブ感は増しますが、音が散漫になり、低音が少しモコモコします。
また、シアターモードをオンにするとボリュームも上がってしまいます。
オンにした瞬間にその音量にビックリしました!
一方で映画を視聴すると、臨場感が増してかなり良い感じです。
シアターモードはその名の通り、音楽よりも映画などの動画視聴での使用をおすすめします。
- 音源:Amazon Music Unlimited ULTRA HD(24-bit/48KHz)、HD(16-bit/44.1KHz)
- 再生ジャンル:ポップス、ロック、EDM、アニソン、ジャズ、アコースティック、クラシック
- 再生映画:スターウォーズ スカイウォークの夜明け(ディズニープラス)
- 接続機器:
スマホ:Pixel 8 Pro
●Amazon Music Unlimited の契約は以下より
パッケージ・外観・付属品
パッケージ
パッケージはいつも通りEarFunのイメージカラーの黄色が使われています。
外観
イヤホンケースはプラスティック感はあるのでそこまで質感は高くはありません。
ケースは手のひらに収まりやすく持ちやすい大きさです。
イヤホン本体の外観もEarFun Air Pro 4 と良く似ています。
付属品
- イヤーチップ 3ペア
- USB-A to USB-C ケーブル
- マニュアル
- 保証書
アプリ
対応アプリでいろいろな設定が可能です。
EarFunのアプリとしては共通です。
ノイズコントロール設定
ノーマルモード、外音取込モード、風ノイズキャンセリングモード、耳適応ANC、ノイキャンモード から設定可能です。
「風ノイズキャンセリングモード」はそんなに風切り音をカットできていない感じです。
「耳適応ANC」は、耳道の構造に応じて最適なノイズキャンセリング効果が得られるとあります。
実際試してみても「ノイキャンモード」の方が効きが良く感じました。
また、耳適応ANCの設定時に派手な音が鳴るのが今ひとつです。
「外音取込モード」は、少しマイクで強調された感はあります。
キーのカスタマイズ
イヤホン本体でのキー操作のカスタマイズ設定が可能です。
デフォルトでは以下の状態です。
一通りの割り当て設定は可能です。
クリックの設定可能項目は以下です。
ダブルクリックの設定可能項目は以下です。
トリプルタップの設定可能項目は以下です。
長押しの設定可能項目は以下です。
Bluetoothオーディオの品質
LDAC接続の切替を行います。
ただ以下のように、LDACとマルチポイント接続は共存できません。
これは他のイヤホンも同じなので仕方ない感じですね。
そして、音質優先(LDAC)への切替、音質優先のオフへの切替とも、以下のように一旦イヤホンの再起動がかかります。
LDACへの切替は、アプリの設定だけでは自動でLDACに切り替わらなかったです。
スマホ側の設定から手動でAACからLDACに変更しました。
LDACから音質優先をオフにした際は、スマホも自動でAACに切り替わりました。
ちなみに私のスマホは、Pixel 8 Pro です。
EarFun Air 2 NC はこんな人におすすめ
- 予算7千円ほどで機能性と音質に優れたワイヤレスイヤホンを探している人
- 音楽だけでなく映画など動画も視聴することが多い人
- スマホがaptx Adaptiveに対応していないが、LDACは使える人
まとめ
EarFun Air 2 NC は、その理由も記載してきましたが、音質と機能性のバランスが良く、それでいて約7千円と恐ろしくコストパフォーマンスの高いイヤホンです。
この価格なら音質も全然良いと思いますし、機能性も充分で、結構ラフに使えるイヤホンだと思います。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
少しでも私のレビューが皆さんの楽しいオーディオ・ビジュアルライフの一助になれば幸いです。
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