AV情報家電 家電製品アドバイザー(エグゼクティブ等級)でオーディオ歴40年以上のyacchiです。
今回はDAP(デジタル・オーディオ・プレーヤー)のレビューをしたいと思います。
DAPは他にもPioneer XDP-30R と FiiO M11S を所有しています。
その中で今回は「ONKYO DP-X1A」をレビューします。
ONKYO DP-X1A は、2.5mmのバランス接続端子もあり、クリアな音質で高音質なDAPだと思います。
DAP導入に至った背景
夜はスピーカーで中々、大音量で音楽・映画を鳴らせないので、夜寝る前に寝室で、一人で静かにイヤホンを使用して、大音量で音楽を聴いたり映画を観ています。
そのため、イヤホンやヘッドホンを購入するに至りました。
その際に少しでも良い音で聴きたいと思い、DAPの導入を検討しました。
名古屋 大須のe☆イヤホンさんに行き、色々なDAPとヘッドホンの組み合わせで試聴し、ONKYO DP-X1A とヘッドホンはゼンハイザーのHD 599 を購入しました。
ONKYO DP-X1A は、AndoroidベースでYouTubeやAmazon Music も視聴可能です。
そこもONKYO DP-X1A を選択した大きな理由です。
夜寝る前にベッドでYouTubeやAmazon Music を視聴したかったからです。
ONKYO DP-X1A の外観
非常に美しい外観です。
上面に3.5mmのアンバランス接続端子と2.5mmのバランス接続端子があります。
底面にMicro USB-B端子があります。ここからOTGデジタル出力も可能です。
右面です。右から電源ボタン、早送り、再生・ポーズ、巻き戻し、MicroSDカードスロットが2つ。
左面にはボリュームのダイアルがあります。
背面に現代アートのような丸みのあるくぼみがあり、美しいデザインです。
ONKYO DP-X1A の主な特徴・仕様
最高水準のDAC&アンプと高度な回路設計で、あらゆるハイレゾ音源を高音質再生
ハイレゾ音源を余すところなく楽しめるよう、多くのハイレゾ音源配信サイトで採用されている再生フォーマットに対応しています。
最大11.2 MHzまでのDSD再生に加え、最大384 kHz / 24 bitのWAV、FLAC、ALAC、AIFFなど、ハイレゾ音源をはじめクラス最高水準の再生対応力を備えており、幅広い音源をいつでもどこでも高音質で堪能できます。
また、高音質出力を実現する2.5 mm 4極バランスヘッドホン出力端子を搭載し、さらに3.5 mm 3極ヘッドホン出力やMicro USB-B / OTGデジタル出力、ワイヤレス再生にも対応。
さまざまなヘッドホンや周辺機器で楽しむことができます。
「MQA」に対応
MQA Limitedが開発元になった「MQA」の再生に対応。MQAはスタジオマスターと同じ高音質を再現しながら、ストリーミングやダウンロードが容易に行えるほど小容量のファイルにすることができ、高音質と利便性を両立した革新的な技術です。
またレコーディングスタジオの認証を取得しており、アーティストがスタジオで収録し、認めた音を忠実に再現します。
最大464GBストレージまで拡張可能
64GBの内蔵メモリに加え、microSDカードスロット(2基搭載)を利用すれば、最大464GBまで拡張可能です。
連続再生時間も最大16時間*1を実現しており、膨大な音楽データも、気軽に持ち歩いて楽しむことができます。
*1:FLAC 96kHz / 24bit アンバランス再生時。
最高水準のDACとアンプを2基ずつ搭載
ESS社製のDAC「ES9018K2M」とアンプ「SABRE 9601K」をそれぞれ2基ずつ搭載し、超高解像度再生を実現しています。
ポータブルオーディオ機器としてはクラス最高水準のDACとアンプを使用しながら消費電力にも配慮した、コンポーネントオーディオの思想を受け継いだ設計です。
Twin DAC、Twin Headphone AMPによるベストマッチピンアサインと、シンメトリー回路設計による最短かつ同距離設計により、微細なバランス表現をコントロールしています。
ノイズを極限まで低減する、独立オーディオ回路設計
コンポーネントオーディオ同様にオーディオ部(DAC&アンプ)とCPU部を完全に分離。
さらにスイッチング電源回路とオーディオ回路を十分に離して配置するとともに、回路やICチップごとの電源構成や配線の細部に至るまで徹底した「クローズドループ設計」により、デジタルノイズを極限まで低減しています。
好みに応じてセレクトできる2つのバランス駆動
2.5 mm 4極端子によるバランス出力をサポートしており、一般的な「BTL駆動」とオンキヨー独自の「ACG(アクティブコントロールGND)駆動」を選択可能です。
「ACG駆動」は、バランス駆動の特殊な方式で、COLD側アンプの増幅能力を使ってGNDをアクティブにドライブし、揺らぎのない理想的なGNDをキープすることに特化します。
通常のアンバランス駆動に対して、高いセパレーション性だけでなくバランス駆動で得られるパワーアップ分を、“安定性”強化に使うことにより、非常にクリアで実在感のあるサウンドが得られます。
主な仕様
製品名 | DP-X1A |
---|---|
OS | Android OS 5.1 |
ディスプレイ | 4.7型(1,280×720)静電容量タッチスクリーン |
内蔵メモリ | 64 GB(システム領域含む) |
拡張メモリ | microSDスロット x 2(最大 200 GB x2, SDXCに対応) |
Wi-Fi | 802.11 a / b / g / n / ac (Wi-Fi Direct / WPS) |
Bluetooth® | プロファイル: A2DP / AVRCP / HSP / OPP / HID / PAN コーデック: SBC / aptX |
オーディオ形式 | DSD(DSF/DSDIFF)/ FLAC / ALAC / WAV / AIFF / MQA / Ogg Vorbis MP3 / AAC |
再生対応 サンプリング周波数 および量子化ビット数 | 44.1 kHz / 48 kHz / 88.2 kHz / 96 kHz / 176.4 kHz / 192 kHz / 352.8 kHz / 384 kHz (16 bit / 24 bit / 32 bit)(32 bit float / integerは24 bitにダウンコンバートして再生) DSD 2.8 MHz / 5.6 MHz / 11.2 MHz (1 bit), PCMに変換して再生 |
対応プレイリスト方式 | M3U / PLS / WPL |
対応ビデオ形式 | H.263 / H.264 AVC / H.265 HEVC / MPEG-4 SP / VP8 / VP9 |
対応静止画形式 | JPEG / GIF / PNG / BMP / WebP |
実用最大出力 | 75 mW + 75 mW (Unbalanced /JEITA) 150 mW + 150 mW (Balanced /JEITA) |
歪率 | 0.006 %以下 |
S / N比 | 115 dB以上 |
再生周波数帯域 | 20 Hz ~ 80,000 Hz |
インピーダンス | Unbalanced: 16 Ω ~ 300 Ω / Balanced: 32 Ω ~ 600 Ω |
入出力端子 | 2.5 mm 4極バランスヘッドホン出力(Line outモード対応)(先端からR- R+ / L+ L-) 3.5 mm 3極ヘッドホン出力(Line outモード対応) Micro USB-B / OTGデジタル出力(充電・データ転送兼用) |
ゲイン切替え | Low2 / Low1 / Normal / High |
再生時間 | 約16時間(96 kHz/24 bit FLAC アンバランス再生時) |
寸法(HxWxD) mm | 129.0 mm x 75.9 mm x 12.7 mm |
重量 | 205 g |
付属品 | Micro USBケーブル(1.0 m)充電・データ転送用※ |
※On The Go デジタル接続時は別売りのMicro USBケーブルが必要となります
※ONKYO様のHPより
ONKYO DP-X1A の価格
2017年7月頃に名古屋 大須のe☆イヤホンさんで確か6万円くらいで購入しました。
2023年9月1日時点でAmazonでは、中古品しかなく、24,800円です。
※Amazonの価格は日々変動します。
ONKYO DP-X1A の音質評価
●高音
クリアな澄んだ高音がスッキリ伸びています。非常に質の高い高音です。
●中音
ボーカルはクリアにはっきり聴こえます。
●低音
スッキリして芯のある低音です。無駄に低音を膨らますことなく、しっかりベースラインを感じることができます。
●音場
横の広がりはあります。奥行もほどほどに感じられます。
●全体
非常にクリアな音質で、スッキリ美音系のサウンドです。
しかしながらノイズ感は少なく、音の芯はしっかりしている高音質サウンドです。
素直にイヤホン・ヘッドホンを駆動し、イヤホン・ヘッドホンの音質特徴をそのまま再現してくれます。
●音質評価の環境
音源 | Amazon Music Unlimited ULTRA HD 24-bit/48KHz 再生ジャンル:ポップス |
接続 イヤホン ヘッドホン | 3.5mm アンバランス Kiwi Ears Cadenza |
2.5mm バランス Pioneer SE-MHR5 |
まとめ:今でも現役 スッキリ・クリアーな美音系で高音質を味わえます!!
ONKYO DP-X1A は、デザインが秀逸で美しいです。
ただ、その反面角が尖っており、ベッドで寝ながら裸で運用すると、このまま顔に落としたらと思うと、少々危険を感じます(笑)。
中々良いケースもなく、今まで裸で使用しています。
大きさの割にずっしりとした重量感があり、角が尖っていて持ちにくさはあります。
また、すべすべな質感なので手には馴染みにくい感じはあります。
入手してから約6年が経過しているので、さすがに最近はバッテリーの持ちが少し悪くなってきました。
しかしながら、その音質は非常にクリアーで美音系の音を奏でてくれます。
音楽再生専用設計になっていますので、スマホで音楽を聴くのとは違い、大きな音質の差を感じます。
ONKYO DP-X1A は、ONKYOさんのHPを見る限り、まだ現役で販売終了にはなっていないようです。
しかし、ネットを見ると中古品しかないようなので、新品での流通はもうないのかもしれせん。
というか2022年にオンキヨーホームエンターテイメントが自己破産し、パイオニアと合併し、社名をオンキヨーから、オンキヨーホームエンターテイメントへと変更し再生を図っているところです。
なので、新製品を出していない、もしくはHPの更新がされていない、というのが正解なのかもしれません。
しかしながら製品は悪いことはなく、非常にクリアーな高音質で、今なら相当コストパフォーマンスは高いと思います!
それでは、楽しいオーディオ・ビジュアルライフを!!
※この記事の内容はあくまで個人の見解で、間違っていたり、最新でない可能性があります。できるだけ公式サイトのリンクを貼っておきますので、正しい情報は公式サイトをご確認ください。
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