AV情報家電 家電製品アドバイザー(エグゼクティブ等級)でオーディオ歴40年以上のyacchiです。
今回は、TOTOのデビューアルバムを紹介します。
TOTOの『宇宙の騎士』というアルバムです。
TOTOについて
TOTO(トト)は、アメリカ出身のロックバンドです。
ロサンゼルスでスタジオ・ミュージシャンをしていたキーボードのデビッド・ペイチとドラムのジェフ・ポーカロを中心に、ギターのスティーブ・ルカサー、ジェフ・ポーカロの弟のマイク・ポーカロ、スティーブ・ポーカロらとともに1976年に活動を開始しました。
元々はボズ・スキャッグスなどのバックバンドもしていました。
デビュー作から全米チャート上位にランクインするなど成功を収め、特に4枚目のアルバム『TOTO IV〜聖なる剣〜』が1200万枚以上のセールスを記録し、グラミー賞で6冠に輝いています。
『TOTO IV〜聖なる剣〜』からは、「ロザーナ」や「アフリカ」などの大ヒット曲が生まれています。
私は、バンドでドラムの経験がありますが、TOTOのドラムのジェフ・ポーカロを尊敬しています。
彼のテクニックは超絶で中々コピーするのが難しいんです。
特にTOTOの大ヒット曲の「ロザーナ」の「ハーフタイム・シャッフル」と呼ばれるリズムパターンは、彼独自のもので、とても右手1本でハイハットを刻んでいるリズムとは思えない、エグい演奏です。
そんな尊敬するジェフ・ポーカロですが、1992年8月5日、自宅の庭で殺虫剤を散布後にアレルギーで心臓発作を起こして急死してしまいます。まだ38歳という若さでした。
このニュースを聞いたときはすごいショックだったのを覚えています。
TOTOはリーダーであったジェフ・ポーカロでもっていたバンドだったのでその後どうなるのか心配していました。
その後、ジェフ・ポーカロの代役を務めたのは、サイモン・フィリップスでした。
サイモン・フィリップスもスタジオミュージシャンで、ジェフ・ベックやミック・ジャガーなどのミュージシャンのドラマーとして活躍していました。
また、ジューダス・プリーストやマイケル・シェンカー・グループなどのヘヴィメタルバンドのサポートも行っており、ハードロック界で不動の地位を確保していました。
そんなサイモン・フィリップスが、はたしてTOTOにマッチするのか不安視していましたが、全くの杞憂でした。
見事にTOTOに溶け込んで、全くTOTOな演奏をアルバムやライブで披露しています。
TOTOというバンド名ですが、決して日本の陶器メーカーのTOTOからとった訳ではありませんw。
色々な説があるようですが、以下の説が本当のようです。
バンドがデモ・テープを作っていた際に、映画『オズの魔法使』を見たばかりであったジェフが、映画に登場する犬の名前「トト」が気になって書き留めておいた。
その後、デヴィッド・ハンゲイトが詳しく調べたところ、「トト(toto)」はラテン語で「totus(全て)」 、あるいは「all-encompassing(網羅的な)」を意味することが分かった。
これは数々のセッションに参加していたメンバーの経歴やどんなジャンルの音楽にも対応できるバンドの演奏能力にぴったりであるということから、バンド名として採用された。
TOTO 『宇宙の騎士』
『宇宙の騎士』は、TOTOのデビューアルバムです。
アメリカでは、『TOTO』というアルバム名だったそうです。
このアルバムから「ホールド・ザ・ライン」という曲が日本でもヒットし、ビルボード誌のシングル・チャートで5位までいきました。
初めて聴いた時は、割と衝撃的で格好良い曲だな、と思っていました。
このアルバムからは、「ホールド・ザ・ライン」、「愛する君に」、「ジョージ・ポージー」、「ロックメイカー」、「ふりだしの恋」(B面)、「ユー・アー・ザ・フラワー」(B面)、「子供の凱歌」(B面)がシングルカットされています。
全体的にロックというよりポップ調っぽい楽曲が多いです。
その分TOTOを知らない人でも聴きやすい曲が多いと思います。
『宇宙の騎士』には、全10曲が収録されています。
曲名 | |
---|---|
1 | 子供の凱歌/Child’s Anthem |
2 | 愛する君に/I’ll Supply the Love |
3 | ジョージー・ポーギー/Georgy Porgy |
4 | マヌエラ・ラン/Manuela Run |
5 | ユー・アー・ザ・フラワー/You Are the Flower |
6 | ガール・グッドバイ/Girl Goodbye |
7 | ふりだしの恋/Takin’ It Back |
8 | ロックメイカー/Rockmaker |
9 | ホールド・ザ・ライン/Hold the Line |
10 | アンジェラ/Angela |
1曲目の「子供の凱歌」は、演奏のみでまさにアルバムの最初の曲にふさわしいです。
2曲目の「愛する君に」は、かなりポップな曲で馴染やすいです。
3曲目の「ジョージ・ポージー」は、スローな曲で、スティーブ・ルカサーの甘い声が良いです。
6曲目の「ガール・グッドバイ」もポップで良い曲です。
9曲目の「ホールド・ザ・ライン」はシングルカットされ、日本でもヒットしました。独特なリズムでちょっとブルースっぽい要素もあり、まさにAOR(Adult Oriented Rock)という感じの曲です。
『宇宙の騎士』の音質は?
このアルバムの録音音質はとても良いと思います。
明るい、カラっとした音質で、ポップ調の多いこのアルバムにはすごく合っている音質だと思います。
まとめ:TOTO『宇宙の騎士』はTOTOを世に送り出した名盤です!!
全体的にポップ調の曲が多く、TOTOを初めて聴く人にも馴染みやすい曲が多いと思います。
このデビューアルバム『宇宙の騎士』は、TOTOという偉大なバンドを世に繰り出した名アルバムだと思います!!
特に9曲目の「ホールド・ザ・ライン/Hold the Line」は、必聴です!
それでは楽しいオーディオ・ビジュアルライフを!!
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