AV情報家電 家電製品アドバイザー(エグゼクティブ等級)のyacchiです。
オーディオ歴は40年以上、ホームシアター歴は15年以上です。
ついにピヤホン7出ました!!
予約まではしていなかったのですが、手元に届きましたのでファーストインプレッションをお届けします。
予約していないと発売日には、Amazonや公式HP等では売り切れでしたね。
私は運よくeイヤホンさんで購入することができました。
AVIOT TE-ZX1-PNK ピヤホン7 は、凛として時雨のドラマーであるピエール中野さんが監修した完全ワイヤレスイヤホンの7代目です。
●AVIOT TE-Z1PNK ピヤホン6 のレビューは、以下をご参照ください。
→【2023年11月】AVIOT TE-Z1PNK ピヤホン6 レビュー 開封、ファーストインプレッション。ロックとの相性抜群!!
●ピヤホン8(AVIOT TE-W1-PNK)のレビューは、以下をご参照ください。
●自分に合ったイヤホンの選び方は、以下をご参照ください。
AVIOT TE-ZX1-PNK ピヤホン7 を購入した理由
- ピヤホン6を購入し割と良かったため、ピヤホン7も購入したかった
- X(旧Twitter)で、ピエール中野さんがピヤホン関係の投稿を頻繁にリポストしていて、よく目にする
- ピヤホン7の音質が良いとの評価を見て気になっていた
開封
パッケージ
パッケージはこんな感じです。
パッケージは割と大き目でした。
パッケージの蓋を開けると、ピエール中野さんのメッセージが刻印されています。
今回のメッセージは、「美しき多ドラ音響の世界へようこそ!」でした。
何せ、トライブリッド5ドライバー構成ですから。
充電ケースがぴったり収まるセミハードケースも付いています。
外観
カラーはブラック1色です。
ブラックにゴールドでPNKの刻印があり、格好良いです。
ケース素材はプラスチックではなく金属製で、頑丈そうです。
ケースはヘアライン加工されて、より質感が向上しています。
ケースの蓋を開けるとこんな感じです。
ケースの背面には充電用のUSB-C端子があります。
ケースは割と小振りなため、持ちやすいです。
金属製なので少しひんやりします。
耳にフィットしやすそうなイヤホン本体・ノズル形状です。
イヤホン本体は少しガンダムっぽくて格好良いです。
イヤホン本体の裏面にL・Rの記載があります。
付属品
- シリコンイヤーピース:S-short/S-tall/M-short/M-tall/L/XL 各サイズ1
- ウレタンイヤーピース:M/L 各サイズ1
- USB Type C充電ケーブル
- セミハードケース
- カラビナ
- ユーザーマニュアル
- 製品保証登録カード
主な特徴
”トライブリッド5ドライバー”システム
今回、何と言ってもこの”トライブリッド5ドライバー”システムが大きな目玉ですね。
こんな小さな筐体に5つものドライバーを入れ込んでいます。
平面磁気駆動型ドライバーは、一般的なダイナミック型ドライバーに比べて振動版の歪みが出にくいのが特徴で、理想的な振動が得られ、低歪で位相乱れの少ないレスポンスを実現します。
積層造形技術を使用した音響設計
積層造形技術を用いてイヤホン本体下部のシェルを造形しています。
さらに装着時の安定性を高めるAVIOT独自の“ダックテール形状”を採用し、5基のドライバーを格納する複雑な音響設計を最適化するとともに、最適なフィッティングを実現しています。
金属製ノズル採用
一般的な完全ワイヤレスイヤホンでは樹脂素材が使われることの多いノズル部分に、カスタムIEM(イン・イヤー・モニター)でも使用される金属製のノズルを採用しました。
高硬度・高比重・高精度な音道造形により、重心バランスの最適化と不要共振の低減を実現しました。
LDAC搭載
Bluetooth伝送方式には、SBC、AACに加え、既存技術(SBC)と比べ約3倍のデータ量送信が可能なLDACを採用。
ワイヤレスでも、音場の広さ、情報量の多さ、細やかな表現など、ハイレゾ音源やTE-Z1PNKが持つ特性を最大限生かしながら、音楽を楽しむことができます。
ノイズキャンセリング
計4基のマイクを使用したハイブリッドアクティブノイズキャンセリングの採用と、物理的に環境音をシャットアウトするパッシブノイズアイソレーションの組み合わせで、広帯域にわたりノイズを低減。
前モデル“TE-Z1PNK(ピヤホン6)”で好評を博した、音質への影響を極限まで抑え、ノイズキャンセリング特有の圧迫感や閉塞感をなくしつつも、高いノイズ抑制機能を備えたノイズキャンセリングシステムを更にブラッシュアップしています。
マルチポイント対応
スマホとPC、2台のスマホ等、同時に2台の端末と接続できるマルチポイント機能を搭載。
最近ではこのクラスのイヤホンでは、マルチポイントは当たり前の機能になってきましたね。
多数の著名アーティストが参加する“Assemble for PNK”プロジェクト始動
第一弾として、本モデルにBOOM BOOM SATELLITES、THE SPELLBOUNDのメンバーである中野雅之氏によるエクストラチューニングを搭載しています。
デフォルトのピエール中野さんのチューニングをベースに、中野雅之氏がさらにチューニングを施した特別なサウンドが楽しめます。
従来の“ボイスガイダンス”に代って、“サウンドガイダンス”を搭載しています。
電源ON/OFFなどの操作の切り替えを、中野雅之氏が本モデルのためだけに手がけた、ここでしか聴けないサウンドで通知されます。
「ビューン」という音がします。Boseの低音なし版みたいな感じです。
チューニングとサウンドガイダンスは、専用アプリにより切り替え可能です。
“Assemble for PNK”プロジェクトでは、今後、“TE-ZX1-PNK”への大沢伸一氏、クラムボン・ミト氏によるエクストラチューニングやサウンドガイダンスの追加をはじめ、豪華アーティストとのコラボレーションを多数企画中とのことです。
おそらくバージョンアップで対応されるかと思いますが、今後が楽しみですね。
専用アプリ
AVIOTの専用アプリ「AVIOT SOUND ME」では、色々な設定が可能です。
ピヤホン6と同じアプリです。
外音取込の切替はアプリから簡単にできます。
アプリ画面下の^を押すと以下画面になり、操作ボタン設定、ゲーミングモード設定、EQ設定、位置情報履歴が設定可能です。
EQ設定で、カスタムで自分好みにイコライザー調整も可能です。
私は以下の設定をしました。
現時点では、中野雅之さんのイコライザー設定が入っています。
重低音をズンを上げて、かなり中音を下げた設定になっていますね。
操作ボタン設定も可能です。
遅延の少ないゲーミングモードの設定も可能です。
オリジナルサウンドガイダンス
サウンドガイダンスの切替は、設定メニューの「サウンドガイダンス」から設定します。
↓
↓
現時点では、中野雅之さんのサウンドガイダンスのみ入っています。
設定すると音声ファイルがダウンロードされます。
設定が終わると、「ビューン」というサウンドガイダンス音が出ます。
主な仕様
製品名 | ZE-ZX1-PNK |
Bluetoothバージョン | 5.3 |
対応コーデック | SBC、AAC、LDAC ※1 |
ドライバー | トライブリッド5ドライバー (10mmダイナミック+平面磁気駆動型+BA×3) |
重量 | 約7g(イヤホン/片側) 約65g(充電ケース+イヤホン両側) |
再生時間 | イヤホン単体:約8時間 ケース込:約20時間 |
充電端子 | USB Type C |
充電時間 | 本体:約1.5時間 ケース:約1.5時間 |
防水 | IPX4相当 ※2 |
ノイズキャンセリング | 〇 |
外音取り込み | 〇 |
マルチポイント | 〇 |
アプリ | 〇 |
ワイヤレス充電 | - |
AVIOT様のHPより
※1:LDACなどBluetoothコーデックについては、以下の記事をご参照ください。
→【2023年8月最新】Bluetooth について、Bluetoothバージョン、Bluetoothコーデックを解説します。
※2:IP等級に関しては、以下の記事をご参照ください。
→【2023年9月最新】IP等級 ってよく聞くけど、よく分かっていない!? IP保護等級を解説します!
価格
価格はどこも定価の49,500円です。
私は2024年2月2日にかろうじて在庫のあった、eイヤホンさんで購入しました。
他は軒並み在庫切れでした…。
AVIOT TE-ZX1-PNK ピヤホン7 ファーストインプレッション
装着感
イヤホン本体はやや大きいですが、意外とフィット感は良いです。
耳に装着した時点で遮音性は高いですね。
きちっと耳に収まる装着感です。
初期接続
- イヤホンについているテープを剥がす
- イヤホンをケースに戻して、再度取り出すと初回のペアリングモードに入ります
- 接続デバイスのBluetooth接続画面でTE-ZX1-PNK をタップして、ペアリングする
マルチポイント接続
- 1代目のデバイスの接続状態で、Bluetooth接続をOFFにする
- イヤホンがペアリングモードに入ります
- 2台目の接続デバイスのBluetooth接続画面からTE-ZX1-PNK をタップして、ペアリングする
- 1台目のBluetoothを再度ONにして再接続する
⇒これで2台同時接続状態になります。
操作性
タッチセンサーでの操作になっています。
タッチセンサーの感度は良いです。
タッチセンサーの初期設定は以下です。
イヤホンタッチの操作コマンドはアプリ内で設定変更可能です。
シングルタップ、ダブルタップ、トリプルタップとも以下の操作の中から割り当てることが可能です。
残念ながら、ピヤホン6ではあった長押しの設定がなくなっており、長押し時の操作設定の変更はできません。
ANC/OFF/外音取込 の切替は、イヤホンR側を1.5秒長押しするたびにモードが切り替わります。
ノイズキャンセリング
結構、効いています。
周りの雑音がきれいに消えます。
外音取込
割と自然に周りの音が聴こえます。
ほんの少しだけ、サーっという音が入ってきます。
音質(デフォルトの「Bypass」にて)
- 高音は、非常にクリアで繊細です。
ドラムのハイハットははっきりと聴こえ、細かい刻みがよく聴こえます。
- 中音は、ボーカルがかなりクリアに聴こえます。
解像度が高くコーラスとの分離もしっかりできています。
ドラムのスネアの音が生々しいです。
- 低音は、歯切れ良いです。
バスドラの音のキレが良いです。
ベースラインもクリアに聴こえます。
- ポップス、ロックはノリ良く歯切れよく鳴らします。
- EDMは、重厚なベースラインが気持ち良いです。
- アニソンは、迫力良く鳴ります。
- ジャズは、適度なエコー感があって、良い雰囲気を出します。
- アコースティックは、何とも言えない余韻を感じます。
- クラシックは、ホールの響きを感じながら各楽器の演奏位置まで分かる鳴り方です。
- 音場は広いです。
横と奥に結構広がっています。
- 全体
音質はすごく良いです。
かなり解像度が高く、細かい音もよく聴こえます。
音に艶感のようなものはそれほどなく、ストレートにクリアに音を伝えます。
ロックを聴くと実にドラムの音の再現性が高いです。
ギターの音もクリアに聴こえます。
音の余韻というかエコー感みたいなものが非常に澄んでいて良い雰囲気を出しています。
- 音源:Amazon Music Unlimited ULTRA HD 24-bit/48KHz
- 再生ジャンル:ポップス、ロック、EDM、アニソン、ジャズ、アコースティック、クラシック
- 接続機器:
スマホ:Pixel8 Pro Bluetoothコーデック:LDAC
タブレット:iPad mini 6 Bluetoothコーデック:AAC
AVIOT TE-ZX1-PNK ピヤホン7 の残念な点
- ワイヤレス充電に非対応
- 価格が高い
AVIOT TE-ZX1-PNK ピヤホン7 の良い点
- 音質はめちゃくちゃ良い
- 今後のアップデートでの大沢伸一氏、クラムボン・ミト氏によるエクストラチューニングやサウンドガイダンスの追加をはじめ、豪華アーティストとのコラボレーションがある
- 難しい多ドライバー構成チューニングの完成度が高い
ドライバーを多くすればするほど、音域間のつながりなどの調整が難しくなってきます。
そこを非常にうまくチューニングされていると感じました。
まとめ
AVIOT TE-ZX1-PNK ピヤホン7 は、明らかにAVIOT TE-Z1PNK ピヤホン6 よりも高音質です。
かなり解像度が高く、クリアーで適度なエコー感もあり、それでいて音は決して硬いわけではありません。
じゃあモニタリングイヤホンかというとそうでもなく、リスニングに適したチューニングがされています。
低音の適度な弾力と歯切れの良さの上に中高音が純度高く乗っかっていて、ボーカルがクリアで聴いていて清々しい気持ちになります。
私はバンドでドラムをやっていたことがあるので、ドラムの音は大好きで割と熟知しているのですが、AVIOT TE-ZX1-PNK ピヤホン7 は、ピヤホン6に引き続き相変わらずドラムの音が非常に生々しいです。
また、このイヤホンはどんなジャンルでも鳴らせるのが素晴らしいですね。
一方で価格はかなり上がってしまっています。
そして相変わらずワイヤレス充電に非対応なのは残念です。
この価格であれば是非とも対応して欲しかったです。
ですが…
その音質は非常に良く、ワイヤレスイヤホンの一つの完成形になっていると思います。
有線イヤホンにも迫る音質です。
このイヤホンで音質に不満を抱くことはないでしょう!
まだ届いたばかりなので、もうしばらく使ってみてあらためて長期使用レビューをさせていただきます。
それでは、楽しいオーディオ・ビジュアルライフを!!
※この記事の内容はあくまで個人の見解で、間違っていたり、最新でない可能性があります。できるだけ公式サイトのリンクを貼っておきますので、正しい情報は公式サイトをご確認ください。
コメント
コメント一覧 (2件)
イヤホン単体でノイズキャンセリングと外音取込の切り替え出来ます。マニュアルを熟読し直して下さい。
大変申し訳ございません。
マニュアルの確認不足でした。
記事は訂正しました。
ご指摘ありがとうございます。
今後も気になる点などございましたら、ご指摘ください。