AV情報家電 家電製品アドバイザー(エグゼクティブ等級)でオーディオ歴40年以上のyacchiです。
我が家は、非4Kテレビ(疑似4KのSHARP LC-60XL10)で、4K30Pまでしか対応していません。
実際に我が家の環境で試してみましたが、どうやらAmazon Prime Videoでは、接続先が4K60Pに対応していないとドルビーアトモス再生が出来ない仕組みになっているようです。
そこで今回は、非4Kテレビ環境でもAmazon Prime Video で、ドルビーアトモス再生する方法を記載します。
※ドルビーアトモスとは、簡単に言うと横方向のサラウンド感に上下方向のサラウンド感を付加したサラウンド方式です。詳細はこの記事の一番下に記載しておきます。
(太字のドルビーアトモス をクリックすると解説にジャンプするようにしておきます)
まだ4Kテレビではない環境でAmazon Prime Video でドルビーアトモス再生させる方法 STEP1
「4K UHD仮想ディスプレイ・エミュレーター」を使用し、Amazon Prime Video からの映像出力を、あたかも4K 60Pで出力されるようにだましてあげます。
このエミュレーターの本来の使用用途は、出力元が4Kであっても、リモートワークなどで接続先のディスプレイが4K非対応でも解像度を調整して正しく表示できるようにするものです。
私が購入したのは、「SWEETECH HDMI仮想ディスプレイ HDMIダミープラグ DDC EDIDエミュレーター リモートワーク HDMI UHD 4K@60HZ」というものです。
同じ商品はなくなったようですので、同様商品を紹介しておきます。
まだ4Kテレビではない環境でAmazon Prime Video でドルビーアトモス再生させる方法 STEP2
我が家のサウンドバー DENON DHT-S217 は、HDMI出力が1つしかないので、そこにエミュレーターを刺してしまうと、テレビとHDMI接続ができなくなってしまいます。
そこでHDMIスピリッターを使って、HDMI出力を2つに分けます。
私が購入したのは、「JOI 多機能 HDMI 2.0 切替器 HDMI 分配器 2入力2出力 2×2 2画面同時出力」という製品です。
そしてこのHDMIスピリッターで以下のように接続しました。
HDMIスピリッターのINPUT1にサウンドバー DENON DHT-S217 のHDMI eARC/ARC 端子を接続、OUTPUT1からテレビのARC端子に接続。
OUTPUT2に「4K UHD仮想ディスプレイ・エミュレーター」を接続します。
こうすることであたかもテレビへの映像出力が、4K 60P で出力されているかのようになります。
今は同じものがないので、同様の製品を紹介しておきます。
まとめ:非4Kテレビで Amazon Prime Video のドルビーアトモス音声再生に成功しました
以上の接続設定で、Amazon Prime Videoが4K 60P で出力されているという認識をし、無事に非4Kテレビ(疑似4KのSHARP LC-60XL10)でドルビーアトモスの音声再生ができるようになりました。
ただし不便なのは、普段はサウンドバー DENON DHT-S217 のHDMI eARC/ARC 端子を直接テレビのARC端子に接続しています。
そして、DENON DHT-S217 のHDMI IN は、HDMI切替器でAmazon Fire TV Stick 4K Max とブルーレイプレーヤを切り替えて使用しています。
このHDMI切替器は、「スマート良品 hdmi 分配器 双方向 8K 60HZ 4k 120hz hdmi 切替器 2入力1出力/1入力2出力 同時出力なし」という製品でAmazonで購入したものです。
これは問題なく使用できています。
というわけで、Amazon Prime Video でドルビーアトモス再生する際だけ、先ほどのようにHDMIスピリッターにつなぎ替える必要があります。
少し面倒ですが、これで無事Amazon Prime Video でドルビーアトモス再生ができるようになりました。
まだ4Kテレビではない環境の方で、Amazon Prime Video で音声だけでもドルビーアトモス再生したい場合の参考になれば幸いです。
それでは楽しいオーディオ・ビジュアルライフを!!
Amazonプライムビデオ
※ドルビーアトモスとは、水平方向のサラウンドに加え、さらに頭上からの音を加えることで、3次元で音に包み込まれるような効果を得られる方式です。
サラウンド再生方式には、チャンネルベースとオブジェクトベースの2つの方式があります。
よく耳にする、5.1chや7.1chのサラウンドはチャンネルベースの方式です。
チャンネルベース方式のようにチャンネル数分の音を録音しているのではなく、オブジェクトベースという方式を採用しています。
オブジェクトベース方式は、車のクラクションや車の移動音、ヘリコプターの音、人も声などをオブジェクトとして捉えて、それぞれのオブジェクトの音に加えて位置情報もデータとして記録しています。
再生時にはこれらのデータからサウンドバーなどの再生機器側でスピーカーの数や位置に合わせて、最適な状態に音を調整して再生しています。
なのでオブジェクト方式ではスピーカー数の制限はなく、サウンドバーなどでも再生が可能になっています。
※この記事の内容はあくまで個人の見解で、間違っていたり、最新でない可能性があります。できるだけ公式サイトのリンクを貼っておきますので、正しい情報は公式サイトをご確認ください。
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