AV情報家電 家電製品アドバイザー（エグゼクティブ等級）のyacchiです。
2024年8月14日に、グーグルより新型スマートフォン「Google Pixel 9」シリーズが発表されました。
Pixel 8シリーズは、10月12日に発売だったので、2024年は2ヶ月くらい前倒しされた形です。
私はここ数年、Pixel 6からPixel 8 Proまで、毎年Pixel シリーズを使い続けてきました。
こんな私が、「Google Pixel 9」シリーズについて語っていきます。
●Google Pixel 8 Pro のレビューは、以下をご参照ください。
●Google Pixel 7 Pro のレビューは、以下をご参照ください。
ポチップ
ポチップ
●楽天モバイルの最強プランって、本当に最強なのか？は、以下をご参照ください。
ホームシアター歴15年以上。
5.1chホームシアターにもチャレンジしましたが、現在はリアスピーカーを撤去し、
2chのピュアオーディオのみ。
サウンドバーでサラウンドを楽しんでいます。
コストパフォーマンスにはこだわりがあり、安価な製品でも徹底的に音質を向上させる策を試行錯誤しています。
オーディオ・ビジュアル(AV)ライフの楽しみの輪を広げたいと思っています。
Google Pixel 9 シリーズ
Google Pixel 9 シリーズは、以下の3シリーズがあります。
- Pixel 9
- Google Pixel 9 Pro / 9 Pro XL
- Google Pixel 9 Pro Fold
Google Pixel 9 Pro と 9 Pro XL は、画面のサイズ違いだけで中身は同じです。
Google Pixel 9
Google Pixel 9 は、6.3インチディスプレイです。
最新のTenser G4チップセット搭載です。
画面の最大輝度は、Pixel 8 の2,000ニト から 2,700ニトに向上しています。
50MPの広角カメラと48MPの超広角カメラが搭載されています。
バッテリー容量は4,700mAhで、急速充電に対応しており、30分で55%まで充電できます。
Pixel 9の価格は、128GBモデルが12万8900円、256GBモデルが14万3900円です。
カラーバリエーションはObsidian（黒）、Peony（鮮やかなピンク）、Porcelain（ホワイト）、Wintergreen（若草色）の4色展開です。
発売日は2024年8月22日で、すでに予約が開始されています。
Google Pixel 9 Pro/9 Pro XL
Google Pixel 9 Pro は、6.3インチのSuper Actuaディスプレイを搭載し、画面のピーク輝度が3,000ニトです。
メモリは16GBに増量され、より快適な操作感が得られます。
カメラは50MPの広角、48MPの超広角、48MPの望遠カメラが搭載され、ズーム機能が強化されています。
Pixel 9 Proの価格は128GBモデルが15万9900円、256GBモデルが17万4900円、512GBモデルが19万4900円です。
Pixel 9 Pro XLは、さらに大きな6.8インチのディスプレイを持ち、5,060mAhの大容量バッテリーを搭載しています。
このモデルはPixel史上最速の充電速度を誇り、30分で70%まで充電可能です。
価格は128GBモデルが17万7900円、256GBモデルが19万2900円、512GBモデルが21万2900円です。
カラーバリエーションは、Pixel 9 Pro、Pixel 9 Pro XLとも、Obsidian（黒）、Porcelain（ホワイト）、Hazel（グレー）、Rose Quartz（ピンク）の4色展開です。
Google Pixel 9 Pro Fold
Google Pixel 9 Pro Fold は、8 インチの Super Actua Flex インナー ディスプレイと 6.3 インチの Actua アウター ディスプレイを搭載しています。
メモリはGoogle Pixel 9 Pro/9 Pro XL同様、16GBに増量されています。
カメラは48MPの広角、10.5MPの超広角、10.8MPの望遠カメラが搭載されています。
カラーバリエーションは、Obsidian（黒）、Porcelain（ホワイト）の2色展開です。
Pixel 9 Pro Fold の価格は256GBモデルが25万7500円です。
Google Pixel 8 からの変化点
前モデルPixel 8 からの変化点は以下です。
- Pixel 8シリーズでは「Pixel 8 Pro」の1モデルのみだったが、Pixel 9シリーズでは「Pixel 9 Pro」と「Pixel 9 Pro XL」の2モデル構成になった
- 「Pixel 9 Pro XL」のディスプレイは「Pixel 8 Pro」よりも0.1インチ大きくなって6.8インチになった
- 「Pixel 9 Pro」とノーマルの「Pixel 9」は「Pixel 8」よりも0.1インチ大きい6.3インチになった
- ディスプレイにピーク輝度が、Proモデルは2400nitから3000nitとなり、ノーマルモデルも2000nitから2700nitに上がった
- カラーバリエーションが、「Pixel 8 Pro」が3色展開のところ、「Pixel 9 Pro」「Pixel 9 Pro XL」は、Obsidian（黒曜石）、Porcelain（磁器）、Hazel（ヘーゼル）、Rose Quartz（ローズクオーツ）の4色展開になった
ノーマルの「Pixel 9」は、Obsidian、Porcelain、Wintergreen（ウィンターグリーン）、Peony（牡丹）の4色展開
- Tensor G3 から Tensor G3 に進化
Webブラウジングは20％、アプリの起動は17％高速化
- RAM容量が大きくなった
Pixel 9：「Pixel 8」の8GB → 12G
「Pixel 9 Pro」、「Pixel 9 Pro XL」：12G → 16G
- Proシリーズは、超解像ズームが初めて動画撮影にも対応し、20倍までズーム可能となった
- フロントカメラの解像度は、Pixel 8 Proの1050万画素から4200万画素に大幅アップ
- ノーマルモデルの「Pixel 9」のカメラは、超広角カメラが1200万画素から、マクロ撮影にも対応する4800万画素になった
- 画面内指紋認証が、光学式指紋認証から超音波式指紋認証に切り替わった
- 「一緒に撮る」という撮影機能が追加
いったん写真を撮った後、撮影者を交代してもう1度撮影。
それを1枚の写真に合成してメンバーが全員揃った集合写真を撮ることが可能に
- 「編集マジック」に「オートフレーム」が追加
AIが背景を生成した引きの写真、寄りの写真、横位置の写真を縦位置にするなど、フレーミングし直した写真を複数提案してくれる
- Pixel 8 Proでは5Gのミリ波に対応していたが、Pixel 9 Pro／9 Pro XLは非対応でサブ6まで
（Pixel 9 Pro Foldはミリ波対応）
「一緒に撮る」 の説明
撮影者も含めた集合写真を撮る際は、誰か他人に「写真を撮ってもらえますか？」とお願いする必要があります。
「一緒に撮る」を使うと、まず自分以外の撮影をして、そのフレームに合わせて、自分の写真を撮ります。
そうするとAIがその2枚の写真を合成して、自分も写った集合写真を作成してくれます。
もう誰かに「写真を撮ってもらえますか？」とお願いする必要がなくなります。
海外だと、そのままスマホを盗まれる、なんてことも考えられるので、自分達だけで集合写真が撮れるならこれ以上のことはありません。
Google Pixel 8 シリーズ と Pixel 9 シリーズのスペック比較
| Pixel 9 | Pixel 9 Pro | Pixel 9 Pro XL | Pixel 8 | Pixel 8 Pro | |
|---|---|---|---|---|---|
| 価格（税込） | 12万8900円(128G) 14万3900円(256G) | 15万9900円(128G) 17万4900円(256G) 19万4900円(512G) | 17万7900円(128G) 19万2900円(256G) 21万2900円(512G) | 11万2900円 (128G) 12万2900円 (256G) | 15万9900円 (128G) 16万9900円 (256G) 18万9900円 (512G) |
| サイズ | 72×152.8×8.5mm | 72×152.8×8.5mm | 76.6×162.8×8.5mm | 70.8×150.5 ×8.9mm | 76.5×162.6 ×8.8mm |
| ディスプレイ | 6.3型有機EL （20：9） 120Hz対応 | 6.3型有機EL （20：9） LTPO 120Hz対応 | 6.8型有機EL （20：9） LTPO 120Hz対応 | 6.2型有機EL （20：9） 最大120Hz | 6.7型有機EL （20：9） 最大120Hz |
| 画面解像度 | 1080×2424 | 1280×2856 | 1344×2992 | 1080×2400 | 1344×2992 |
| 重量 | 198g | 199g | 221g | 187g | 213g |
| CPU | Google Tensor G4 | Google Tensor G3 | |||
| RAM | 12GB | 16GB | 8GB | 12GB | |
| ストレージ | 128/256GB | 128/256/512GB | 128/256GB | 128/256/512GB | |
| 外部ストレージ | ✕ | ||||
| OS | Android 14 | ||||
| 対応バンド | 5G：サブ6（n1/2/3/5/7/8/12/14/20/25/26 /28/30/38/40/4166/71/75/77/78/79） 4G LTE：1/2/3/4/5/7/8/12/13/14/17/18/19 /20/21/25/26/28/29/30/32 /38/39/40/41/42/48/66/71/75 W-CDMA：1/2/4/5/6/8/19 4バンドGSM | 5G：サブ6 （n1/2/3/5 /7/8/12/20 /25/28/30/38 /40/41/66/75 /76/77/78/79） 4G：1/2/3/4/5/7/8/12 /13/14/17/18/19/20 /21/25/26/28/30/32 /38/39/40/41/42/46 /48/66/71 | 5G：サブ6＋ミリ波 （n1/2/3/5 /7/8/12/20 /25/28/30/38 /40/41/66/75 /76/77/78/79） 4G：1/2/3/4/5/7/8/12 /13/14/17/18/19/20 /21/25/26/28/30/32 /38/39/40/41/42/46 /48/66/71 | ||
| Wi-Fi | Wi-Fi 7 | Wi-Fi 6E | |||
| カメラ | 50メガ (標準、OIS) ＋48メガ (超広角、マクロ) ／イン10.5メガ | 50メガ(標準、OIS) ＋48メガ(超広角、マクロ) ＋48メガ(光学5倍、OIS) ／イン42メガ | 50メガ (標準) ＋12メガ (超広角、マクロ) ／イン10.5メガ | 50メガ (標準) ＋48メガ (超広角、マクロ) ＋48メガ (光学5倍) ／イン10.5メガ | |
| バッテリー容量 | 4700mAh (27W対応) | 4700mAh (27W対応) | 5060mAh (37W対応) | 4575mAh | 5050mAh |
| Qi | 〇 | ||||
| FeliCa | 〇 | ||||
| 防塵・防水 | IP68 | ||||
| 生体認証 | 画面内指紋＋顔 | ||||
| SIM | nanoSIM＋eSIM | ||||
| USB端子 | Type-C | ||||
| イヤホン端子 | ✕ | ||||
| カラー バリエーション | Obsidia、Porcelain、Wintergreen、Peony | Obsidian、Porcelain、Hazel、Rose Quartz | Obsidian、Hazel、Rose | Obsidian、Porcelain、Bay | |
所感
Google Pixel 8 からGoogle Pixel 9 へ、正統進化した感じがします。
ただ、ハイエンドAndroid端末に良く搭載されているSnapdragon 8 Gen 3 と比較すると、少しパフォーマンスは落ちる気がします。
ただ、ベンチマークの数値だけ高くても、発熱問題などで本来の性能が発揮できないのでは本末転倒です。
そういう意味でもGoogle Tensor シリーズは、スペックをそこそこに抑えて、その分のパワーをAI系にまわしているように見えます。
正直、AnTuTuベンチマークスコアで100万点もあれば充分です。
とはいえ、少しでもアプリの起動などが速くなれば有難いと思います。
私がPixel 9 に変更するなら、Google Pixel 9 Pro XL だと思います。
小さい文字が見えにくいため、少しでも大きな画面が良いからです。
じゃあ現状、Google Pixel 8 Pro を使用している私がすぐに Google Pixel 9 Pro XL に切り替えるか、といわれると微妙です。
Pixel 9シリーズに目に見えた大きな変化点はそんなに感じなかった、というのが正直なところです。
でも新しいモデルが出てしまうと、前期種は何となく古く感じてしまうのが不思議なものです。
実際は全然問題なく使えるレベルの機種なんですけどね。
Google Pixel 9 Pro XL に乗り換えない理由
私は、2024年8月19日時点で Google Pixel 9 Pro XL には乗り換えない予定です。
以下に Google Pixel 9 Pro XL に乗り換えない理由をまとめておきます。
Pixel 8 Pro の使用がまだ1年未満
Google Pixel 9 シリーズが、例年より2ヶ月ほど早く発表されたため、Google Pixel 8 Pro はまだ10ヵ月くらいの使用です。
まだ1年間も使用していないので、勿体なく感じます。
Pixel 8 Pro に不満がない
今使っている Google Pixel 8 Pro に大きな不満はありません。
全くストレスなく使えています。
Pixel 9 シリーズに大きな進化を感じない
所感でも述べましたが、今回は「おぉ！」っという大きな進化は感じませんでした。
Geminiもアプリを入れれば、 Google Pixel 8 Pro でも使えます。
一番は、カメラの進化がそこまで大きくなかった、ということです。
特に重いゲームもしないので、ハイスペックなスマホは不要なんですが、カメラだけは一眼カメラが使えない、もしくは使いにくい状況で使いたいので、カメラ性能の良いスマホは欲しいと思っています。
なのでカメラ性能に大きな進化がなかったというのも Google Pixel 9 Pro XL に乗り換えない理由です。
ストアクレジットで買うものがない
今回も Google Pixel 8 Pro の下取り価格は、88,000円もあります。
更に 50,100円 分のストアクレジットも付与されます。
このストアクレジットが、ちょうど Pixel Watch を買ってください、っていう価格設定なんですよね。
Pixel Watch 3 の価格が、41mmサイズで52,800円で、45mmサイズが59,800円です。
ストアクレジットにちょい足しで Pixel Watch 3 が購入できる絶妙な金額なんですよねぇ。
今までは Pixel Watch が欲しかったので良かったのですが、今回はあまり魅力を感じていません。
理由はズバリ、バッテリー持ちです。
10日間もバッテリーが持つ HUAWEI WATCH FIT 3 を持ってしまうと、2日間くらい持つかなぁ、というスマートウォッチにはあまり魅力を感じなくなってしまいました。
そうなるとあまりGoogleストアで欲しいものがないんですよね。
ストアクレジットを来年まで取っておいて、次のGoogle Pixel に使う手もありますが、来年のPixel 10 シリーズの発表がまた8月になるかは分かりません。
ストアクレジットの有効期限は付与されてから１年間なので、来年のPixel 10 シリーズの発表がまた10月に戻ってしまったら、ストアクレジットは消えてしまいます。
ということで、50,100円 分のストアクレジットにあまり魅力を感じていません。
ポチップ
デザインが…
Pixel 9シリーズのディスプレイの４隅がより丸くなったように感じます。
私は４隅が角ばっている方が好みです。
角ばっている方がよりディスプレイが大きく感じるからです。
まとめ
例年よりも早くに発表された「Pixel 9」シリーズですが、情報を見ていると確かに欲しくはなります。
しかし、今回は冷静になってよく考えてみました。
ストアクレジットを含めて、実質 ¥39,800 ~ というマジックについて。
それでもiPhoneに比べたらもの凄く有難いキャンペーンだと思います。
実にお得感を感じます。
しかし、ストアクレジットでも買いたいものがない時点で、なんだかあまり魅力を感じなくなってしまいました。
ですが、Pixel Watch 3 が欲しいと思っている人には、大チャンスなので是非新しい「Pixel 9」シリーズを購入してみてください。
後悔はしないと思います。
Google Pixel シリーズを3代使ってきた私が言うので間違いありません！
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
気になった方は以下リンクより製品を確認してみてください。
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