AV情報家電 家電製品アドバイザー(エグゼクティブ等級)のyacchiです。
オーディオ歴は40年以上、ホームシアター歴は15年以上です。
Kiwi Ears のイヤホンは、Cadenza を持っています。
5千円台で1万円クラスの音がするハイコスパイヤホンでした。
なので他の製品も使ってみたくなり Kiwi Ears Quartet を購入してみました。
今回、Kiwi Ears Quartet を実際使用してみてどうだったのかをお伝えしていきます。
実際に自分で購入して使用したレビューなので是非参考にしてみてください。
●Kiwi Ears Cadenza のレビューは、以下をご参照ください。
→コスパ抜群! 5千円台の価格で1万円クラスの音がする 有線イヤホン Kiwi Ears Cadenza レビュー
●自分に合ったイヤホンの選び方は、以下をご参照ください。
フラットヘッド型(インナーイヤー)イヤホン【結(ユイ)】
月 – Moon –
Kiwi Ears Quartet レビュー 結論
Kiwi Ears Quartet は、実際に使ってみて価格に対して装着感も良く、音質もかなり良いのでおすすめできます!
Kiwi Ears Quartet レビューの結論は以下です。
- 2つのスイッチで低音・高音の強弱の切り替え可能で色々なバランスを楽しめる
- 装着感が良い
- 音質がかなり良い
- 再生音楽ジャンルを選ばない
この後、レビュー結論に至った理由を詳細に説明していきます。
結論に至った理由①:音質切り替え機構
音質切り替え機構があり、2つのスイッチで音質を変化させることが可能です。
イヤホン本体にチューニングスイッチが付いています。
スイッチ1が低音、スイッチ2が高音の強弱を変化させるスイッチのようです。
スイッチが上の状態がON、下の状態がOFFです。
今までのイヤホンにはない中々面白い機能だと思います。
それぞれ変化させた場合の音質は、以下音質評価のところで記載します。
結論に至った理由②:装着感
付属のケーブルのイヤホン側は耳かけ用の丸い形状になっています。
その丸みを耳の前からくるっとケーブルを耳にループさせて装着します。
いわゆる「シュア掛け」という装着方法です。
アメリカの音響メーカー「SHURE(シュア)」が開発したモニターイヤホンが発祥で、今ではスタンダードな付け方の1つになっています。
ループ形状が耳にループしやすく、耳にしっかりとフィットします。
耳への装着もしやすく、装着感はかなり良いです。
私は、最初この「シュア掛け」のやり方がよく分かりませんでした。
正しい装着方法は以下の動画をご覧ください。
結論に至った理由③:音質
Kiwi Ears Quartet の良さは何と言ってもその音質です。
1万円台半ばの価格にしては、かなり高音質だと思います。
以下、詳しくレビューしていきます。
音質(1:ON 低音強調、2:ON 高音強調)
- 高音
結構クリアーに鳴っています。
ドラムのハイハットはしっかりとリズムを刻んでいます。
ハイハットのハーフオープンの感じもしっかりと聴き取れます。
高音のクリアー感はかなり高いと思います。
- 中音
ボーカルはクッキリとクリアーに聴こえます。
ボーカルが中央にしっかり定位しており、張り感も感じられ、コーラスとの分離感も良いです。
- 低音
低音は気持ち良いです。
弾力がありながらも引き締まった低音です。
低音の質は結構良いと思います。
- 音場
そこまで広がりは感じられませんが、音の分離感が良いです。
- 全体
低音の質がかなり良く、中高音の解像度が高く、音のクリアー感は高く、適度な弾力感もあります。
音質という表現で言うとかなり良いと思います。
音の響き感も適度にあり、気持ち良いです。
私は弱ドンシャリが好きなのでかなり好みの音です。
音楽ジャンルもそんなに選ぶ感じではないです。
音場はそんなに広くは感じられませんが、これはイヤホン全体にも言えることで音場の広さや臨場感を求めるならやはりスピーカーで聴いた方が良いです。
音質(1:ON 低音強調、2:OFF 高音弱め)
- 全体
やはり高音が少し弱くなります。
その分より低音がより強調されます。
低音好きな人はこのバランスもありかもしれません。
音質(1:OFF 低音弱め、2:ON 高音強調)
- 全体
やはり低音が少し弱くなります。
その分より高音がより強調されます。
私は低音重視なのでこのバランスはあまり好みではありません。
低音より高音が好きな人には良いかもしれません。
音質(1:OFF 低音弱め、2:OFF 高音弱め)
- 全体
低音と高音のバランスは良くなりました。
このバランスも悪くはないです。
音質(全体)
- 全体
私は、1:ON、2:ON と 1:OFF、2:OFF が好みでした。
私は弱ドンシャリが好きなので、今後は1:ON、2:ONをデフォルトにしていこうと思います。
こちらの方がボーカルに張りがあって好きですね。
- 音源:Amazon Music Unlimited ULTRA HD(24-bit/48KHz)、HD(16-bit/44.1KHz)
- 再生ジャンル:ポップス、ロック、EDM、ジャズ、アニソン、アコースティック、クラシック
- 接続機器:
DAP:SONY NW-WM1AM2
●SONY NW-WM1AM2 のレビューは、以下をご参照ください。
→【2024年1月】 メイン昇格DAP SONY NW-WM1AM2 レビュー 開封、ファーストインプレッション。これは凄いです!
結論に至った理由④:ジャンルを選ばない
- ポップス
- ロック
- EDM
- ジャズ
- アニソン
- アコースティック
- クラシック
全体的に相性の悪いジャンルはほぼないと思います。
全体的に音の響き感も結構良く、アコースティックやクラシックも結構良いです。
Kiwi Ears Quartet の残念なところ
残念なところは以下です。
- 音質切り替え機構のスイッチの変更は、チューニング用スイッチピンを使う必要があり多少手間である
他には残念なところは特にありません。
残念なところがあっても音質がとにかく良いので、一度味わっていただきたいです。
パッケージ・外観・付属品
パッケージ
Kiwi Ears Quartet のパッケージはこんな感じです。
外観
カラーはパープルのみです。
とても美しい外観です。
パープルなので少し高貴な感じがあります。
L、Rの明確な記載はないですが、2pinコネクターの根本が赤い方がR側です。
イヤホンの裏側は耳にフィットしやすい形状になっています。
イヤーノズルはこんな形状です。
ケーブルは2pinコネクター(0.78mm)の脱着式になっています。
2pinコネクター(0.78mm)は、割とメジャーな端子なので各社から対応ケーブルが発売されています。
ケーブルを変えてその音色の変化を楽しむこともできます。
L、Rのケーブルの長さを調整できます。
イヤホンジャックは3.5mmです。
付属品
- イヤーピース 3種(S/M/L 各サイズ3ペア、合計9ペア)
- キャリングケース
- ケーブル
- チューニングスイッチ用ピン
- 説明書
主な特徴
ダイナミックドライバーとバランスドアーマチュアドラーバー構成
10mmのチタン・ダイアフラム・ドライバーを2つ、バランスド・アーマチュア・ドライバーを2つ搭載した4ドライバー構成のイヤホンです。
低音をチタン・ダイアフラム・ドライバーが担当します。
デュアル磁気回路によって独立して駆動されます。このペアのドライバーセットは、位相が同期し、音波のキャンセルを防ぐために整列されています。
従来の低音ドライバーよりもタイトで、速く、深く、非常に伸びた低音を再現します。
中高音域はバランスド・アーマチュア・ドライバーが担当します。
チューニングされた通気システムによって、ダイナミックドライバーのバランスに合わせて調整されています。
耳への刺さりや疲労感の少ないチューニングがされています。
低音の最適化を目指したIEM ※
低音域の最適化を目指して開発されたIEM ですが、それでも自然なトーンバランスの両立も達成しています。
質感のあるパワフルな低音を実現しながら、中高音が濁らないチューニングがされています。
低音域を担当するダイナミック・ドライバーを350Hz のパッシブ・ローパス・ネットワークでクロスオーバーさせ、豊かで厚みのある低音をたっぷりと再現する一方、350~1kHz の中域は完全にフラットになるようにチューニングされています。
これらの調整作業を施すことで、ニュートラルなスタジオ・モニターのような中音域の正確な音色が得られる一方、中低域にはほのかな暖かみが感じられます。
- IEM(インイヤーモニター)とは、ミュージシャンやオーディオエンジニアが音響チェックやモニタリングなどに使用するイヤホンのことです
音質切り替え機構
内部で特定の周波数帯の出力を上下させる物理的な介入を施すスイッチ機構搭載しています。
それにより好みの音質に変化させることが可能です。
面白い仕組みを考えますね。
互換性の高いカスタムIEM 2pinコネクターを採用
カスタムIEM 2pinコネクター(0.78mm)を採用しています。
リケーブルなどの楽しみ方を広げやすいようになっています。
ナイコム様のHP参照
価格
私は、2024年2月にメルカリで、ほぼ未使用のものを11,500円で購入しました。
2024年3月26日時点のAmazonでの価格は16,380円で10%オフクーポンが付いてます。
実質、15,147円です。
※Amazonの価格は日々変動することがあります
音質に対するコストパフォーマンスは非常に高いと思います。
どこで購入するのがお得か?
有線イヤホンはワイヤレスイヤホンのようにバッテリーの消耗もなく、ドライバー自体はスピーカーと同じで耐久性がかなりあります。
有線イヤホンの耐用年数で考慮すべきは、コードやプラグです。
コードの断線やプラグの劣化による接触不良などが主に使えなくなる原因です。
となると、リケーブル可能な有線イヤホンの耐用年数はケーブルの交換によって長くなります。
リケーブル可能な有線イヤホンは、中古で買うのも全然アリだと思います。
私はメルカリでほぼ未使用の中古品を購入しましたが、全く問題ありませんでした。
中古の良いところは新品よりも価格が安く手に入ることです。
- フリマでの購入は、出品者の評価や商品状態などプロフィールや商品写真・商品説明などで良く確認してくだい
どうしても新品じゃなくちゃ嫌という方は新品を購入してください。
新品での購入は品質的には最も安心です。
Kiwi Ears Quartet レビュー まとめ
Kiwi Ears Quartet のレビューをまとめると以下です。
- 2つのスイッチで低音・高音の強弱の切り替え可能で色々なバランスを楽しめる
- 装着感が良い
- 音質がかなり良い
- 再生音楽ジャンルを選ばない
- 音質切り替え機構のスイッチの変更は、チューニング用スイッチピンを使う必要があり多少手間である
Kiwi Ears Quartet は、音質という表現でいうとかなりの高音質です。
音の響き感も良いので、クラシックも聴いていて気持ち良いです。
音質切り替え機構も面白いですが、結局は気に入った設定でずっと使い続けることになるのではないでしょうか。
音楽ジャンルごとに設定の切り替えは手間に感じます。
ケーブルも交換可能なので、リケーブルで更なる高音質化も狙えますし、使っているケーブルが断線しても取り替えが可能です。
最後に、イヤホンを試聴する際はしっかりとイヤーピースを自分の耳にあったものを装着して、耳にしっかりフィットさせてから評価してください。
耳にフィットしていないとそのイヤホンの本当の音質は味わえません。
耳にフィットしていない状態だと特に低音が乏しく感じてしまいますので要注意です。
新品で購入するのが高い場合は、中古品を狙うのもアリだと思います。
私も何度かフリマサイトなどで中古品を購入しています。
Kiwi Ears Quartet はこんな人におすすめ
- 1万円台半ばで音質の良い有線イヤホンが欲しい人
- 色々なジャンルを聴く人
- 音の響きが好きな人
Kiwi Ears Quartet は、かなり音質の良い有線イヤホンです。
音質に対するコストパフォーマンスは非常に高く、おすすめできる有線イヤホンだと思います。
最近のKiwi Ears は、結構良い製品を出してきますね。
今後のKiwi Ears の動向にも注目したいと思います。
それでは、楽しいオーディオ・ビジュアルライフを!!
月 – Moon –
※この記事の内容はあくまで個人の見解で、間違っていたり、最新でない可能性があります。できるだけ公式サイトのリンクを貼っておきますので、正しい情報は公式サイトをご確認ください。
コメント