AV情報家電 家電製品アドバイザー(エグゼクティブ等級)のyacchiです。
オーディオ歴は40年以上、ホームシアター歴は15年以上です。
qdc SUPERIOR は、最近イヤホン界隈で話題になっています。
なぜ話題になっているかというと高級イヤホンで有名なqdcから、普通のユーザーが購入可能なエントリーモデルのSUPERIORが出たからです。
話題になっているので気になっている方、実際に購入するか迷っている方もいらっしゃると思います。
私も実際気になって購入して使ってみました。
今回、qdc SUPERIOR を実際使用してみてどうだったのかをお伝えしていきます。
装着感、音質の傾向、相性の良いジャンルなどを紹介します。
実際に自分で購入して使用したレビューなので是非参考にしてみてください。
●SUPERIOR Cable 4.4mm のレビューは、以下をご参照ください。
→qdc SUPERIOR におすすめなバランスケーブル。SUPERIOR Cable 4.4mm レビュー。SUPERIORはバランス接続で完全体になります!!
●自分に合ったイヤホンの選び方は、以下をご参照ください。
月 – Moon –
qdc SUPERIOR レビュー 結論
qdc SUPERIOR は、実際に使ってみて価格に対して装着感も良く、音質も良いのでおすすめできます!
qdc SUPERIOR レビューの結論は以下です。
- 価格が安い
- 装着感が良い
- 音質が良い
- 再生音楽ジャンルを選ばない
この後、おすすめできる理由を詳細に説明していきます。
結論に至った理由①:価格
私は、2024年1月にメルカリで、未使用に近いものを10,500円で購入しました。
2024年2月13日時点のAmazonでの価格は13,000円です。
※Amazonの価格は日々変動することがあります
qdcのイヤホンは、安いものでも3万円以上はして、高いものだと22~23万円もします。
そのqdcの中で最も価格が安いのが、「SUPERIOR」です。
高級イヤホンブランドqdcのイヤホンが、1万円ちょいならコストパフォーマンスが高いと思います。
結論に至った理由②:装着感
付属のケーブルのイヤホン側は耳かけ用の丸い形状になっています。
その丸みを耳の前からくるっとケーブルを耳にループさせて装着します。
いわゆる「シュア掛け」という装着方法です。
アメリカの音響メーカー「SHURE(シュア)」が開発したモニターイヤホンが発祥で、今ではスタンダードな付け方の1つになっています。
ループ形状が耳にループしやすく、耳にしっかりとフィットします。
耳への装着もしやすく、装着感はかなり良いです。
私は、最初この「シュア掛け」のやり方がよく分かりませんでした。
正しい装着方法は以下の動画をご覧ください。
結論に至った理由③:音質
qdc SUPERIOR は、価格もお手頃ですが決して音質の手を抜いている訳ではありません。
1万円ちょいの価格にしては、かなり高音質だと思います。
以下、詳しくレビューしていきます。
音質(3.5mm接続)
- 高音
結構クリアーに鳴っています。
ドラムのハイハットはしっかりとリズムを刻んでいます。
ハイハットのハーフオープンの感じもしっかりと聴き取れます。
高音の解像度は高いと思います。
- 中音
ボーカルもクリアーに聴こえます。
ボーカルが中央にしっかり定位しており、コーラスとの分離感も良いです。
- 低音
重低音バリバリではないですが、しっかりとベースラインは感じ取れます。
かといって低音が少ないとか弱いという感じではなく、引き締まった滑らかな低音です。
適度に弾力もあって低音の質は良いと思います。
- 音場
割と狭めですが、その分密度感は高まっています。
奥行感はあまり感じられません。
- ポップス
クリアーな中高音が気持ちよくマッチしています。
- ロック
ギターの歪感などの再現性は高いです。
ベースラインはしっかり聴こえ、しっかり下支えしています。
ドラムの音も生々しいです。
90年代あたりのロックとの相性は良いですね。
ニルヴァーナ/スメルズ・ライク・ティーン・スピリット などは最高に格好良かったです。
- EDM
低音がズンズンと鳴り、ノリ良く聴けます。
中高音は相変わらずクリアーで良い感じです。
- ジャズ
ドラムのブラシの音がしっかり聴こえ、ドラムの音は割と近くで鳴っています。
もう少しドラムの奥行感があると良いですね。
ホーンの響き感も良い感じです。
ウッドベースは忠実に再現されており、ベースラインはしっかりと確認できます。
- アニソン
アニソンは、スマホでも聴きやすいように中音に結構寄せていますが、それが相性が良いです。
密度感高く聴けます。
YOASOBIのアイドルは、ボーカルが澄んでいて、シンセサイザーの高音も気持ちよく良い感じです。
- アコースティック
ギターの弦の音はよく再現されています。
中音域の密度感が高く良い感じです。
- クラシック
小ホールでの演奏に聴こえます。
バイオリンの艶やかな感じは伝わってきます。
楽器の定位感や奥行感はもう少し欲しいところですが、音質的には高音がクリアーで充分聴けます。
- 全体
中高音の解像度が高く、音の密度感・純度は高いです。
音楽ジャンルもそんなに選ぶ感じではないです。
音場はそんなに広くは感じられませんが、これはイヤホン全体にも言えることで、音場の広さや臨場感を求めるならやはりスピーカーで聴いた方が良いです。
割と耳の近くで音楽が鳴っている感じがします。
有線イヤホンとしての音質は、1万円ちょいの価格ではかなり良いと思います。
同価格帯のワイヤレスイヤホンよりも音の純度は高いと思います。
- 音源:Amazon Music Unlimited ULTRA HD(24-bit/48KHz)、HD(16-bit/44.1KHz)
- 再生ジャンル:ポップス、ロック、EDM、ジャズ、アニソン、アコースティック、クラシック
- 接続機器:
DAP:SONY NW-WM1AM2
結論に至った理由④:ジャンルを選ばない
- ポップス
- ロック
- EDM
- ジャズ
- アニソン
- アコースティック
全体的に相性の悪いジャンルはほぼないと思います。
上記の相性の良いジャンルには上げませんでしたが、クラシックも普通に聴けます。
どこで購入するのがお得か?
有線イヤホンはワイヤレスイヤホンのようにバッテリーの消耗もなく、ドライバー自体はスピーカーと同じで耐久性がかなりあります。
有線イヤホンの耐用年数で考慮すべきは、コードやプラグです。
コードの断線やプラグの劣化による接触不良などが主に使えなくなる原因です。
となると、リケーブル可能な有線イヤホンの耐用年数はケーブルの交換によって長くなります。
リケーブル可能な有線イヤホンは、中古で買うのもアリだと思います。
私はメルカリで新品に近いとなっていた中古品を購入しましたが、全く問題ありませんでした。
中古の良いところは新品よりも価格が安く手に入ることです。
- フリマでの購入は、出品者の評価や商品状態などプロフィールや商品写真・商品説明などで良く確認してくだい
どうしても新品じゃなくちゃ嫌という方は新品を購入してください。
新品での購入は品質的には最も安心です。
パッケージ・外観・付属品
パッケージ
qdc SUPERIOR のパッケージはこんな感じです。
外観
カラーはPiano Black、Vermilion Red、Azure Blueの3色です。
私はPiano Blackを購入しました。
とても美しい外観です。
結構高級感があります。
プラグの根本にL、Rの記載があります。
イヤホンの裏側は耳にフィットしやすい形状になっています。
ケーブルは2pinコネクター(0.78mm)の脱着式になっています。
2pinコネクター(0.78mm)は、割とメジャーな端子なので各社から対応ケーブルが発売されています。
ケーブルを変えてその音色の変化を楽しむこともできます。
L、Rのケーブルの長さを調整できます。
標準のイヤホンジャックは3.5mmです。
付属品
- シングルフランジのソフトフィットイヤーピース 3サイズ(S/M/L)
- ライブ/モニタリング時など外れにくさを重視するダブルフランジイヤーピース 3サイズ(S/M/L)
- オリジナルのキャリングケース
- クリーニングツール
- マニュアル
主な特徴
エントリーユニバーサルIEM ※
[Make your music, Superior]をスローガンに掲げたSUPERIORは、正確な音楽再生でリスニングからモニタリング、ライブステージ、ゲームに至る幅広い用途において、普段の音楽ライフを1ステップグレードアップします。
- IEM(インイヤーモニター)とは、ミュージシャンやオーディオエンジニアが音響チェックやモニタリングなどに使用するイヤホンのことです
独自の同軸デュアル磁気回路とデュアルキャビティ構造、メタルノズル採用
ドライバー部には独自の同軸デュアル磁気回路とデュアルキャビティ構造を採用しています。
ダイアフラム駆動用磁気回路をドライバーの内外にそれぞれ使用することで磁束密度を高めることが可能となり、よりトランジェントに優れた駆動を実現しています。
そして内部の空気圧を段階的に最適化する二層キャビティー構造によって、極めて低歪なサウンドを同時に実現しています。
さらにメタルノズルを採用したことにより、ダイナミックドライバーのパフォーマンスを最大限引き出しながら、正確なサウンドをストレートに耳へ届けることが可能になっています。
互換性の高いカスタムIEM 2pinコネクターを採用
カスタムIEM 2pinコネクター(0.78mm)を採用しています。
リケーブルなどの楽しみ方を広げやすいようになっています。
アユート様のHPより
qdc SUPERIOR レビュー まとめ
qdc SUPERIOR のレビューをまとめると以下です。
- 高級イヤホンqdcの中でも購入しやすい1万円台前半のエントリー価格である
- 標準のケーブルも含め装着感が良い
- 価格の割に解像度の高い音質が良い
- 不得意な音楽ジャンルが少ない
- 特になし
qdc SUPERIOR は、高級イヤホンブランドqdcのエントリーモデルで手に取りやすい価格でありながら音質も良く、完成度は高く、人気が出るのも頷けます。
ケーブルも交換可能なので、リケーブルで更なる高音質化も狙えますし、使っているケーブルが断線しても取り替えが可能です。
qdcからSUPERIOR用の4.4mmバランスケーブルも出ていますので、そのうち試してみようと思います。
qdc SUPERIOR はこんな人におすすめ
- 1万円台前半で音質の良い有線イヤホンが欲しい人
- 色々な音楽ジャンルを聴く人
- 憧れの高級イヤホンブランドの所有欲を満たしたい人
qdc SUPERIOR は、非常に人気が高い有線イヤホンです。
あの高級イヤホンブランドqdcのイヤホンがエントリー価格で購入できるためです。
今や1万円代前半有線イヤホンの定番としての地位を築きつつあるといった感じです。
エントリー価格帯でありながらその音質は素晴らしく、さすがqdc!と思います。
コストパフォーマンスは非常に高く、万人におすすめできる有線イヤホンだと思います。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
気になった方は以下リンクより製品を確認してみてください。
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それでは、楽しいオーディオ・ビジュアルライフを!!
月 – Moon –
※この記事の内容はあくまで個人の見解で、間違っていたり、最新でない可能性があります。できるだけ公式サイトのリンクを貼っておきますので、正しい情報は公式サイトをご確認ください。
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