SHURE SE215SPE レビュー。長年売れ続けている超定番有線イヤホン!!

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AV情報家電 家電製品アドバイザー(エグゼクティブ等級)のyacchiです。
オーディオ歴は40年以上、ホームシアター歴は15年以上です。

SHURE SE215SPE は、有線イヤホンとして長い間売れ続けているド定番のイヤホンです。

今回、随分以前に購入したものですが、有線イヤホン「SHURE SE215SPE」のレビューをお届けします。

SHURE SE215SPE の発売日は、相当前の2012年11月28日です。

なんと、およそ11年間以上も売れ続けている凄いイヤホンなんです。

   
    
●自分に合ったイヤホンの選び方は、以下をご参照ください。

フラットヘッド型(インナーイヤー)イヤホン【結(ユイ)】

     

月 – Moon –

    

目次
yacchi
家電製品アドバイザー(AV情報家電) エグゼクティブ等級
オーディオ歴40年以上。
ホームシアター歴15年以上。
2chのピュアオーディオで音楽を、サウンドバーでホームシアターを楽しんでいます。
コストパフォーマンスにはこだわりがあり、安価な製品でも徹底的に音質を向上させる策を試行錯誤しています。
オーディオ・ビジュアル(AV)ライフの楽しみの輪を広げたいと思っています。

SHURE SE215SPE を購入した理由

  • とにかく有名な定番のイヤホンが欲しかった。
      
  • 価格も手頃だった。

外観・付属品

外観

カラーはブルー、グリーン、パープルの3色です。
私は定番のブルーを購入しました。

 
とてもシンプルな外観です。
当然ながらプラグにもL、Rの記載があります。


イヤホンの裏に「SE215」と記載されています。
そして、L、Rの表記も割と大きくあり、分かりやすいです。

 
3.5mmプラグの根本にも「SE215」の記載があります。

 
ケーブルはMMCX端子の脱着式になっています。

MMCXは、最もメジャーな端子なので各社から対応ケーブルが発売されています。

ケーブルを変えてその音色の変化を楽しむこともできます。

付属品

  • シリコン製のイヤーピース 3ペア
  • 低反発のイヤーピース 3ペア
  • カラビナ付きキャリングケース
  • クリーニングツール
  • マニュアル

主な特徴

高遮音設計

周囲の雑音をカットし、クリアなサウンドだけに集中できる高遮音性設計になっています。

実際にイヤホンを装着すると結構遮音性が高く感じます。

形状記憶のケーブル

イヤホン本体の近くのケーブルは自分の耳にフィットしやすく曲げることが可能です。

その形状を記憶します。

あまり何度もギコギコ曲げているとケーブル内の針金が飛び出す恐れがあるので注意してください。

また、標準ケーブルはケーブル単体での販売は行っていないようなので、取り扱いに注意してください。

  • 断線等の故障が生じた場合には、販売代理店サービスセンターにて故障対応として交換ケーブルを提供していただけるようです
     
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Shure様のHPより

SHURE SE215 SPECIAL EDITION の正式HP

価格

2017年7月にAmazonで16,764円に対して1,039円のAmazonポイントを使用し、15,725円で購入しました。

2024年1月30日時点のAmazonでの価格は13,300円です。
大分安くなっていますね。
※Amazonの価格は日々変動することがあります。

SHURE SE215SPE レビュー

装着感

いわゆる「シュア掛け」という装着方法で耳に装着します。

耳の前からくるっとケーブルを耳にループさせます。

私も最初はこの「シュア掛け」のやり方がよく分かりませんでした。

それでしばらく使わなくなったという経緯があります。

正しく装着することで、本当に遮音性が高く、ケーブルが服とかに擦れる際に発生するタッチノイズも発生しにくくなります。

正しい装着方法は以下の動画をご覧ください。

  • Shure Japanの公式動画より

音質(3.5mm接続 シリコンイヤーチップ)

SHURE SE215SPE は、プロ向けに開発されたコンポーネントで構成されています。

ステージなどのモニタリング用途で使用されたりしています。

いわゆるモニタリングイヤホンです。

まずは、標準の3.5mmケーブルでのレビューです。
  

  • 高音は、柔らかく刺さり感は一切ありません。
    そこまで高音は伸びていませんが、ドラムのハイハットなどははっきり聴こえます。
    ハイハットのハーフオープンの感じもしっかりと聴き取れます。
       
  • 中音は、ボーカルは分厚くしっかりと聴こえます。
    中音の密度感が高く、エコー感は少ない方です。
       
  • 低音は、しっかりと出ています。
    そんなに重低音感はありません。
    あくまで自然な低音です。
    ベースラインをはっきりと確認できます。
      
  • 音場は、割と狭めですが、各楽器の定位感は良いです。
       
  • ポップスは、弾力ある低音でマッチします。
      
  • ロックは、中音を中心としたギターの音などが歪感をもって聴けます。
    ベースラインはしっかり聴こえ、しっかり下支えしています。
    ドラムの音も生々しいです。
      
  • EDMは、ベースとドラムのリズムが良く相性が良いです。
    バスドラムのキック音もズンズンしていながら、ぼやけません。
      
  • ジャズは、ドラムのブラシの音がしっかり聴こえ、ドラムの音は実際の音に近く、定位感も良いです。
    ホーンはそこまで響き感はないですが、忠実に再現しています。
    ウッドベースの迫力はそこまではありませんが、ベースラインはしっかりと確認できます。
      
  • アニソンは、ベースラインが良い感じです。
    アニソンは、スマホでも聴きやすいように中音に結構寄せていますが、そのまま再現されます。
    リスニングで聴く場合は、もう少し高音が伸びて欲しい感じはします。
       
  • アコースティックは、ギターの弦の音はよく再現されています。
    もう少しエコー感があっても良い感じがします。
       
  • クラシックは、小ホールでの演奏に聴こえます。
    各楽器の定位感が良いです。
    楽器が割と近くで鳴っている感じです。
    もう少し響き感があっても良いと感じます。
       
  • 全体
    中低音寄りの音の傾向です。
    良くも悪くもそのままの音を再現します。
    そういう意味でもモニタリング用途には向いていると感じます。
    リスニング用途だともう少し艶感やエコー感などもあっても良いとは思います。
    確かにプロ向けのモニタリングイヤホンで、そういう用途での使用には向いていると思います。

音質(4.4mmバランス接続 シリコンイヤーチップ)

SHURE SE215SPE は、MMCX端子でリケーブル可能です。

そこで4.4mmのバランスケーブルでも接続して聴いてみました。

使用したケーブルは、Yongse (ヨンセイ)のExpert All CuAg8 というケーブルです。

eイヤホンさんで、4,590円で購入しました。

色味も良くて、柔らかく、取り回しのしやすいケーブルです。

  • 高音は、柔らかく刺激や刺さり感は一切ありません。
    3.5mmよりも明らかに高音がスッキリと伸びます。
    ドラムのハイハットなどははっきり聴こえます。
    ハイハットのハーフオープンの感じもしっかりと聴き取れます。
       
  • 中音は、ボーカルは分厚くしっかりと聴こえます。
    中音の密度感は高く、エコー感も少し増した感じです。
    ボーカルとコーラスの分離感も良いです。
       
  • 低音は、3.5mmと比べると少しスッキリした感じがします。
    ただ量感はそこそこあり、適度に締まって弾力感のあるベースラインが良い感じです。
    バスドラのリズムもしっかり感じられます。
      
  • 音場は、3.5mmよりは多少広がった感じがします。
    相変わらず各楽器の定位感は良いです。
       
  • ポップスは、弾力ある低音にスッキリ伸びる高音でマッチします。
      
  • ロックは、明らかに3.5mmよりも良くなりました。
    ドラムの音が生々しいく、ベースと相まってしっかりとリズム隊が下支えしています。
    ボーカルも前面に出る感じで、定位感が良いです。
      
  • EDMは、3.5mmと比べ明らかに高音の出方が良くなりました。
    ベースとドラムのリズムにうまくボーカルとシンバルやシンセサイザーの高音が乗っかって気持ち良いです。
    非常にノリが良く、相性はかなり良いですね。
      
  • ジャズは、ドラムのブラシやライドシンバルの音がしっかり聴こえ、ドラムの音は実際の音に近く、定位感も良いです。
    ホーンの響き感は3.5mmよりも出てきて良い感じです。
    ウッドベースの迫力も出てきました。
    気持ち良く聴けます。
      
  • アニソンは、全体的に奥行が浅く聴こえますかね。
    アニソンは、スマホでも聴きやすいように中音に結構寄せていますが、そのまま再現されます。
    3.5mmよりは高音が伸びていて普通にアニソンも聴けますね。
       
  • アコースティックは、3.5mmよりはギターの弦の響きが出てきました。
    各楽器の音の生々しさがあります。
       
  • クラシックは、中ホールでの演奏になりました。
    各楽器の定位感が良いです。
    やはり楽器は近くで鳴っている感じがします。
    バイオリンの高音の伸びもよくなりました。
    響き感も出てきて良い感じです。
       
  • 全体
    3.5mmよりは明らかに高音質になります。
    この音質なら不満はないはずです。
    よりダイナミック感が出て、音の弾力感も出ました。
    3.5mmでは中低域寄りだった音域全体のバランスも良くなりました。
    プロ向けのモニタリングイヤホンなので、モニタリング用途にも向いていますが、充分リスニング用途にも使用できます。
    このイヤホンはバランス接続の方がより音楽を楽しめると思います。
      
    「Yongse (ヨンセイ) Expert All CuAg8」という4.4mmバランスケーブルが非常に良いのかもしれません。
     
音質評価の環境
  • 音源:Amazon Music Unlimited ULTRA HD(24-bit/48KHz)、HD(16-bit/44.1KHz)
  • 再生ジャンル:ポップス、ロック、EDM、ジャズ、アニソン、アコースティック、クラシック
  • 接続機器:
    DAP:SONY NW-WM1AM2

相性の良いジャンル

  • ポップス
  • ロック
  • EDM
  • ジャズ

SHURE SE215SPE レビュー まとめ

SHURE SE215SPE は、各楽器の定位感が良く、どこでどの楽器が鳴っているかが分かりやすいです。

モニタリング用途での使用に向いています。

しかしながら、4.4mmバランスケーブルに変更することにより、よりリスニングにも向いてきます。

また、装着時の遮音性の高さは特筆すべきものがあります。

装着感も非常に良いです。

ケーブルも交換可能なので、リケーブルで更なる高音質化も狙えますし、使っているケーブルが断線しても取り替えが可能です。

SHURE SE215SPE はこんな人におすすめ

こんな人におすすめ
  • 安価なモニター用イヤホンが欲しい人
  • 1万前後で有名な売れ筋の有線イヤホンを探している人
  • ロックやポップスが好きな人

SHURE SE215SPE は、11年間以上も売れ続けているド定番のイヤホンなので、今でも充分に使えるイヤホンです。

モニター用途にもリスニング用途にも使用できる懐の深さがあります。

特に定位感の良さはかなりのものがあります。

定番として名高いイヤホンなので、試してみる価値は多いにあると思います。

長く売れ続けているのには、ちゃんと理由があるんですね。
 
それでは、楽しいオーディオ・ビジュアルライフを!!
  

 

フラットヘッド型(インナーイヤー)イヤホン【結(ユイ)】

     

月 – Moon –

    

 

※この記事の内容はあくまで個人の見解で、間違っていたり、最新でない可能性があります。できるだけ公式サイトのリンクを貼っておきますので、正しい情報は公式サイトをご確認ください。

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