AV情報家電 家電製品アドバイザー(エグゼクティブ等級)のyacchiです。
カメラ初心者のカメラ成長記 です。
今更ですが、カメラの基本についてお話しようと思います。
カメラの種類やセンサーサイズ、カメラを選ぶ際のポイントなど。
私と一緒に勉強していきましょう。
●Nikonカメラ Z30 のレビューは、以下をご参照ください。
→Nikon Z30 レビュー 開封、ファーストインプレッション! 【カメラ成長記】
●Nikon Z30 物撮りに挑戦 その1《明るさ調整》は、以下をご参照ください。
→【カメラ成長記】Nikon Z30 物撮りに挑戦 その1《明るさ調整》
カメラの種類
カメラには以下の種類があります。
- コンパクトデジタルカメラ
- デジタル一眼レフカメラ
- ミラーレス一眼カメラ
それぞれについて解説していきます。
コンパクトデジタルカメラ
コンパクトデジタルカメラは、略して「コンデジ」などと言ったりします。
デジタル一眼レフカメラ・ミラーレス一眼カメラとの違いは、レンズ交換ができるかどうかの違いです。
コンパクトデジタル(コンデジ)は、レンズ交換ができません。
コンパクトデジタルカメラ(コンデジ)の魅力
コンデジの魅力は高画質な写真撮影ができるにも関わらず、軽量・コンパクトなことです。
ポケットに入れて持ち歩けるほどのサイズ感のものも多いです。
気軽に持ち出せるので、旅行の際はもちろん、普段の日常生活の何気ない景色などを綺麗な写真に残しておきたい場合などに向いています。
最近はスマートフォンのカメラの性能も向上していますが、コンデジは写真撮影のためだけに作られたカメラなので、画質など総合的に見てコンデジの方が良いです。
コンパクトデジタルカメラ(コンデジ)のデメリット
- 一眼レフカメラのような背景を完全にぼかす写真を撮ることはできない
- スマートフォンカメラの性能進化により、線引きが難しくなってきている
- 安いコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)は性能があまりよくない
レンズを交換できないためバリエーション豊富な写真を撮ることはできません。
レンズを交換できるのであれば、ズームの範囲を伸ばすことができますが、コンデジの場合は限界があります。
最近ではスマホのカメラがコンデジのレベルにどんどん近づいていて、価格の安いコンデジを買うのは損した感じになる可能性もあります。
コンパクトデジタルカメラ(コンデジ)のメリット
- いつでも気軽に持ち出すことができる
- スマートフォン以上の画質でさまざまな写真を撮ることができる
- レンズの交換が必要なく管理が楽
コンデジは、軽量ながらもセンサーサイズもスマートフォンよりも大きいものも多く、高画質な撮影ができるのが大きなメリットです。
毎日のように一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラを持ち出すのはなかなか大変ですが、コンデジであれば簡単に持ち出すことができます。
大体はレンズの交換することなくズーム撮影もできるので、レンズの交換や管理といった手間なしに高画質なズーム写真を撮影することができます。
スマホのような手軽さで、より綺麗な画質の写真を撮りたいという人に向いています。
デジタル一眼レフカメラ
コンパクトデジタルカメラ(コンデジ)と違って、レンズ交換式のカメラです。
一眼とは、カメラに使われているレンズの数がひとつ、という意味です。
レフとは、レフレックス(光の反射)の略称です。
本体の中にミラー(鏡)を入れ、カメラ内部で光を反射(レフ)させることにより、1つのレンズが撮影とファインダー(覗き窓)の役割を担います。
リアルタイムの像を確認するために、ミラーによって光を何段階かに屈折させて、ファインダーまで届かせます。
シャッターボタンを全押しするとミラーが上がり、レンズを通った光はシャッターへとまっすぐに進みます。
それと同時にシャッターが開き、撮像素子に光が当たり、画像を撮影します。
そして、シャッターが閉じると、またミラーが元の位置まで降りてきます。
こうして、シャッターの動きにミラーが連動することで、レンズを通過した光をファインダースクリーンに映したり、撮像素子に当てたりしています。
シャッターボタンを全押しにする前は、カメラ内のミラーがレンズとシャッターの間にあり、光を上方に反射します
さらにペンタプリズムまたはペンタミラーによって、ファインダーへ光を導きます。
また、シャッターボタンを全押しすると、ミラーが上がりシャッターが開いて、レンズを通った光は、撮像素子に向かって直進します。
デジタル一眼レフカメラのデメリット
- 構造上カメラが大きく、重くなる
- 高価になりやすい
デジタル一眼レフカメラのメリット
- ファインダーがあるのでピントを合わせやすい
- ミラーレス一眼カメラよりも歴史がある
- 対応するレンズの種類が豊富で、ミラーレス一眼カメラ専用レンズよりも低価格で購入できるモデルが多い
- 充電が長持ち
プロフェッショナルの現場では、一眼レフカメラを愛用される方が多いようです。
一眼レフカメラは、主にキャノン、ニコン、ペンタックス(リコー)の3社が展開していますが、いずれのメーカーもフラッグシップ機は一眼レフカメラになっています。
(ニコンはミラーレス一眼カメラでもフラッグシップ機を展開)
ミラーレス一眼カメラ
ミラーレス一眼カメラは、ミラーレス、ミラーレス機などとも呼ばれます。
ミラーレス一眼カメラとは、一眼レフからミラーをなくして小型化させたカメラのことを言います。
レンズから入った光を電子信号に変換し、電子ビューファインダーもしくは液晶モニターに表示して、被写体を確認します。
ミラーレス一眼カメラのデメリット
- 一眼レフカメラと比較すると全体的にレンズの価格が高価
- シャッターを押してから若干のタイムラグがある
- バッテリーの持ちが悪い
ミラーレス一眼カメラは、小型ボディを実現するために、バッテリーも小型化が図られ、その分電池容量も少なくなり、一眼レフカメラと比較するとバッテリーの持ちが悪いです。
電子ビューファインダーなど、より電力を使用するミラーレス一眼カメラではバッテリーの消費も多いです。
旅行などでは予備バッテリーが必要な場合も多いです。
ミラーレス一眼カメラのメリット
- 小型、軽量でコンパクト
- デザインが豊富
- 最新技術の搭載
メーカー側もミラーレス一眼は初心者にも気軽に使えるカメラという認識で、機能面でも簡単操作を実現するためにさまざまな工夫が施されています。
近年では、これまで一眼レフを中心に展開していたキヤノンやニコンも、ミラーレス一眼の開発に注力する様になり、時代の中心になりつつあります。
新製品もミラーレス一眼を中心に誕生するため、各社の最新技術がより体感しやすい状況になってきています。
カメラのセンサーサイズ
写真の画質を決める一番大きな要素は、カメラの「センサーサイズ」です。
センサーとはレンズから入ってきた光を電気信号に変換する部品で、センサーが大きいほど、より高画質な写真が撮れます。
センサーサイズによって対応するレンズも違うので、カメラ購入の際はよく確認しておきましょう。
センサーサイズの主な種類
センサーサイズの違いは上記の図にあらわしています。
スマートフォンのセンサーは通常、上図で最も小さい1型よりも小さいものが多いです。
(現状ではカメラに特化した一部のスマホでは、1型センサーサイズを採用しているものがあります)
デジタルカメラの主流はマイクロフォーサーズ、APS-C、フルサイズです。
私が持っているNikon Z30のイメージセンサーは、「APS-C」サイズです。
一般のスマホよりはかなりセンサーサイズが大きく、より良い画質で撮影が可能です。
入門機は、APS-Cかマイクロフォーサーズが主流なので、これを選べば良いと思います。
カメラの値段はこのセンサーサイズに比例するとも言われているので、本格派のフルサイズのカメラになるとAPS-Cに比べて結構高価になることが多いです。
センサーサイズで何が変わるのか?
主に「フルサイズ」と「APS-C」で違いを見ていきます。
画角が変わる
「フルサイズ(約36.0mm×24.0mm)」は、「APS-C(約23.6mm×15.8mm)」に比べてイメージセンサーの面積が大きいため、より広い範囲が撮影可能です。
一方の「APS-C」は、「フルサイズ」に比べて撮影できる範囲が狭くなりますが、被写体を大きく写すことができる、という特徴があります。
よく「35mm換算で〜」という言葉を目にすると思います。
私も最初はよく分かりませんでした。
たとえば同じ50mmの焦点距離でもフルサイズ機とAPS-C機では画角が異なります。
APS-C機で50mmの単焦点レンズを装着した場合、35mm換算では焦点距離は1.5倍の75mmとなります。
広角 | 標準 | 望遠 | |
---|---|---|---|
マイクロフォーサーズ | 18mm以下 | 25mm | 35mm以上 |
APS-C | 24mm以下 | 35mm | 50mm以上 |
フルサイズ | 35mm以下 | 50mm | 70mm以上 |
ボケる量が変わる
同じ範囲を撮影する場合、フルサイズはAPS-Cに比べてボケ量が多くなります。
短焦点レンズを使ったポートレート撮影時などは、APS-Cではなくフルサイズをセレクトすることで、より綺麗な玉ボケなどを実現することが可能です。
階調が変わる
階調とは、いわゆる色のグラデーションのことです。
イメージセンサーの大きいフルサイズは、APS-Cに比べて1画素あたりの受光面積が大きいため、白とびや黒つぶれを抑えることが可能です。
暗所性能が変わる
暗所性能とは、暗い場所で撮影する際の性能のことです。
フルサイズは、APS-Cに比べてイメージセンサーが大きいため、より多くの光を取り込むことが可能です。
その結果、暗い場所でもノイズを抑えたディティールの細かい写真を撮影できます。
カメラの大きさが変わる
デジタルカメラは、センサーサイズの大きさに合わせて設計・製造されています。
つまり、フルサイズはイメージセンサーが大きいため、APS-Cに比べてカメラ本体が大きかったり、重かったりする場合が一般的です。
一方のAPS-C機は、フルサイズに比べて軽量・コンパクトな仕上がりになっています。
最近は、ソニーのα7・α9シリーズのように、フルサイズでも軽量で高画質なフルサイズミラーレス一眼カメラも出てきています。
使用できるレンズが変わる
APS-Cとフルサイズでは、それぞれ装着できるレンズが異なります。
カメラ本体同様、交換レンズもセンサーサイズの大きさに合わせて設計・製造されているため、APS-C対応レンズより、フルサイズ対応レンズの方が大きく・重くなりがちです。
中には、APS-Cとフルサイズのどちらにも対応したレンズも存在しますが、「カメラをAPS-Cからフルサイズに変更したことにより、これまで愛用していたレンズが使えない…」なんていう事態が発生しないよう注意が必要です。
カメラを選ぶ際のポイント
大きさ・重さ・質感
実際に手にフィットするか、持ち運びしやすいのか。
実際手に持ってみて、一番しっくりくるものを選んでください。
そうじゃないとカメラを外に持ち運ばなくなると思うので…。
店頭で実際に触ってみることがおすすめです。
デザイン
カメラのスペックよりも愛着を持てるデザインかどうかが大事です。
このデザインなら一緒に持ち歩きたい、と思うことが良い写真を撮るためには結構重要です。
ファインダーのある・なし
ファインダーで覗きながら撮影できる方が被写体に集中でき、撮影している感があります。
スマホでの撮影に慣れているのであれば、私のようにファインダーなしでも問題ないかもしれません。
背面モニターの動作
背面モニターには大きく、チルト式とバリアングル式があります。
チルト式
- Nikon様のHPより引用
横位置限定で上下方向に角度を変えられます。
可動域は狭めです。
一部のカメラは縦方向にもチルト可能です。
バリアングル式
- Nikon様のHPより引用
カメラの縦横関係なく自由に角度を変えられ自分撮りもしやすい。
レンズの光軸とモニターがずれるのが欠点です。
シャッター音
メーカーや機種によってシャッター音は意外と違います。
自分が押した時に気持ち良いと感じる音を探してみてください。
機能
以下機能はあると便利です。
- 液晶パネルのタッチパネル機能
スマホ感覚でワンタッチで操作が簡単です。
- Wi-Fi転送機能
撮った写真をすぐにスマホに送れるので便利です。
Nikon Z30もこの機能はあります。
画素数はそんなに気にしなくても良い
ポスターくらい大きくプリントしない限り、画素数は800万画素もあれば充分です。
最近の入門機でも2000万画素くらいはあるので、画質は充分といえます。
カメラ本体のみか、レンズキットか
基本、カメラ本体とレンズは別売りです。
ただ、レンズ単体で買うと結構な値段がします。
そこで初心者でも手軽に買えるようにレンズがセットで販売されているのが「レンズキット」です。
レンズキットの種類は主に以下2種類です。
- ズームレンズキット
カメラ本体+標準ズームレンズのセット
標準ズームレンズは風景から人物、動物まで幅広く使えるため、初心者にも使いやすい便利なレンズです。
- ダブルズームレンズキット
カメラ本体+標準ズームレンズ+望遠ズームレンズのセット
望遠ズームレンズは、子供の運動会や、星、野鳥などさらに遠くのものを撮りたいときに便利です。
通常、安いレンズでも純正のものだと2~3万円ほどはするので、レンズキットの方が単体で買うよりお得です。
最初の1台であれば「ズームレンズキット」を買うのがおすすめです。
以下は初心者の最初の1台におすすめのカメラです。
まとめ
今回は、初心者のためのカメラの基本と、カメラの選び方をまとめてみました。
私もカメラの基本を勉強して、この基準でカメラを選びました。
私は、Nikon Z30の 「16-50 VR レンズキット」を購入しました。
このキットレンズはかなり優秀で、解像度も高く写りがとても良く気に入ってます。
また、使いやすいズーム範囲なんですよね。
ちょっとズームして物撮りしたい時にも結構便利です。
今回の記事が、カメラ初心者の方の参考になれば幸いです。
これからも徐々に成長していきたいと思います。
今後も「カメラ」カテゴリーでは、私の【カメラ成長記】としてブログを随時更新していきます。
それでは、楽しいオーディオ・ビジュアルライフを!!
※この記事の内容はあくまで個人の見解で、間違っていたり、最新でない可能性があります。できるだけ公式サイトのリンクを貼っておきますので、正しい情報は公式サイトをご確認ください。
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