AV情報家電 家電製品アドバイザー(エグゼクティブ等級)でオーディオ歴40年以上のyacchiです。
今回はワイヤレスヘッドホンの長期使用レビューをしたいと思います。
マニアのサブ機としてふさわしい音質を目指したagブランド初のワイヤレスヘッドホン「ag WHP01K」をレビューします。
ag WHP01K は、柔らかく聴き疲れのしない高音質で、それこそマニアでなければ充分メイン機として使えます!
ag というブランドについて
agはイヤホン・ヘッドホンで有名な株式会社finalのサブブランドです。
agというブランド名は、「めったにない」という意味の古語「有り難き」に由来しています。
現在ワイヤレス製品は市場に溢れ、WEBでの検索結果からは良いものが探すことが困難になっています。
その中でagを選択すれば大丈夫、となるような、「めったにない優れた製品」をお届けしたいという想いを込めているそうです。
見る、触る、聴く、使うたびに小さな喜びを感じれるように、製品の機能だけでなく、質感や使い心地、そして毎日聴きたくなるような自然な音質にこだわっています。
株式会社finalが他ブランド向けの製品を受託製造していた際に築いた国内外のネットワークを生かし、様々な会社と共同で開発・生産を行なっています。
finalブランドにおいてハイエンドイヤホン・ヘッドホンの開発全ての工程を自社で一貫しておこなってきた知見が加わることで、品質の良さと、手の届きやすい価格を両立した「ちょうどいい」ワイヤレス製品の生産を可能にしています。
※agの正式HPより
外観・付属品
外観は価格に対して質感が高く感じます。
全体にマットな感じで、サラッとした質感で触っていても気持ちよいです。
それでは、外観や付属品を見ていきます。
外観
私はダークグレーを購入しました。
ダークグレー以外にもブラック、クリームと全3色展開となっています。
外観はこんな感じです。
イヤーパッドの根本にR、Lと書かれています。
分かりやすいですね。
本体での操作は物理ボタンで行います。
右から電源ボタン、ボリューム上げ、ボリューム上げ、有線接続口。
左にノイズキャンセリングの切替ボタン(長押しで切替)、充電用USB-C端子。
ヘッドバンドはカチカチっと9段階で長さを調整できます。
agのロゴが根本に彫り込まれていて格好良いです。
割とコンパクトにたためます。
付属品
- ag WHP01Kヘッドホン
- 専用ポーチ
- USB Type C充電ケーブル
- 3.5mm有線接続ケーブル
主な特徴・仕様
主な特徴
オーディオブランドfinal監修の高音質仕様
音質は、日本のオーディオブランドであるfinalが全面監修。
ドライバー(スピーカー部)の音響特性を徹底的に追求することにより、Bluetooth®特有の聴き疲れしやすい音質を抑え、音場感が豊かでクリアなサウンドを実現。
皮脂や指紋がつきにくいマット仕上げ
本体表面はマット仕上げとなっているので、皮脂や指紋が付きにくく、汚れも気になりません。
ハイブリッドノイズキャンセリング搭載
ノイズキャンセリング機能をONにすることで、電車や飛行機、車の走行音、または生活音などの騒音が打ち消され、静寂な空間で音楽をじっくりと楽しむことができます。
また、ノイズキャンセリング機能のみでも使用することができ、音楽鑑賞以外にも、通話やリモート会議などでも使用可能ですし、集中したい時に周りの騒音を消すことも可能です。
途切れにくく高音質なaptX LL対応
SBCやAACに加え、途切れにくく高音質、さらに低遅延なコーデックであるaptX LLにも対応。
音楽はもちろん、ゲームや動画も快適に楽しむことができます。
主な仕様
製品名 | WHP-01K |
Bluetoothバージョン | 5.0 |
再生周波数 | 20Hz〜20KHz |
コーデック | SBC、AAC、aptX、aptXLL |
再生時間 | ANC起動時:25時間、ANC OFF時:35時間 |
連続待ち受け時間 | 最大400時間(ANC OFF時) |
充電端子 | USB Type C |
充電時間 | 2.5時間 |
ノイズキャンセリング | ハイブリッドノイズキャンセリング |
マルチポイント | - |
アプリ | - |
※ag様のHPより
価格
2021年3月にYahoo!ショッピングで、9,800円で購入しました。
2023年10月24日時点でAmazonでは、12,800円です。
※Amazonの価格は日々変動します。
レビュー
装着感
ぴったりフィットします。
イヤーパッドはソフトで上質感があります。
イヤーパッドはサラサラ感があり耳あたりが良いです。
長時間つけても耳が痛くなることはありません。
装着感はかなり良いです。
初期接続
ヘッドホンの電源を入れて、Bluetooth設定のペアリングするだけです。
ノイズキャンセリング
割と効きます。
換気扇のサーっという音は消えます。
操作性
ヘッドホン本体で、曲の先送りは戻し操作はできません。
それ以外は特に不満はありません。
基本、家でしか使わないのでプレーヤー側で操作してしまいます。
音質(ワイヤレス)
- 高音
刺さり感はありません。
高音もしっかりと出ています。
刺激はなく柔らかい高音です。
高音の再現性は見事です。 - 中音
ボーカルは、浮き上がってきます。
ボーカルは、はっきりくっきり聴こえます。
柔らかい感じで心地よい中音です。
ボーカルの再現性は素晴らしいです。 - 低音
低音は、はっきり出ています。
柔らかい低音です。
ですが、ボワボワすることなくベースラインをはっきり聴き取ることが可能です。 - 音場
音場はそんなに広くはないですが、横への広がりはあります。
ギュッと凝縮されている感じです。 - 全体
Finalのブランドらしく緻密で柔らかい聴き疲れのしない音です。
音が分散されず、柔らかい中にも芯はあり、心地よい響きです。
JBLのダイナミック感とは違いますが、柔らかい中にも適度な張り感のある高音質です。
ジャズは、ドラムのブラシもしっかり聴こえます。
ホーンの響きもちょうど良い感じで、ウッドベースの響きが心地よいです。
ドラムのライドシンバルの音もクッキリしていて良いですね。
少しシンバルの音が前面に出てしまっていますかね。
クラシックは、少し小さなホールで演奏している感じです。
弦楽器は心地よく鳴っています。
ホーンの響きも心地よく響いています。
aptXならではの音のきめ細かさも感じます。
音質(有線)
ag WHP01K は、有線接続できるケーブルが付属しています。
そこで有線でも聞いてみました。
Bluetoothコーデックの縛りがなくなるので、有線の方が少し音質は向上します。
ノイズ感がなくなり静寂感が増します。
低音の締まり感、くっきり感が増します。
ボーカルとコーラスの分離も良くなります。
低音はより深くなり、引き締まり感が更に増します。
ワイヤレスでも音質は充分良いので、有線接続との差は僅かです。
- 音源:Amazon Music Unlimited ULTRA HD 24-bit/48KHz
- 再生ジャンル:ポップス、ロック、女性ボーカル、JAZZ、クラシック
- 接続機器:
スマホ:Pixel8 Pro Bluetoothコーデック:aptX
タブレット:iPad mini 6 Bluetoothコーデック:AAC
DAP:FiiO M11S(有線接続)
相性の良いジャンル
- ポップス
- ジャズ
- クラシック
相性の悪いジャンルは特になさそうです。
まとめ: ag WHP01K はJBLとは方向性の違う高音質で聴き疲れしません!
ag WHP01K をまとめると以下です。
- 1万円台としては音質は結構良い
- コーデックが、aptX・aptXLLにも対応している
- ノイズキャンセリングはそれなりに効く
- マット調のデザインはお洒落で指紋はつきにくい
- 装着感は良い
- コンパクトに折りたため、専用ポーチもついている
- 待ち受けのバッテリー持ちは凄く良い
- ヘッドホン単体で耳栓のような使い方が可能
- 連続再生時間は最近のものに比べるとそんなに長くない(それでも35時間)
ag WHP01K は、その謳い文句通りマニアのサブ機としての実力は間違いなく、かなりの高音質でマニアでなければメイン機として充分に使えると思います。
1万円台で音質と装着感の良いヘッドホンを探しているなら、かなり良い選択肢になると思います。
ag WHP01K はこんな人におすすめ
- 音楽等を長時間聴く人
- 装着感の良いヘッドホンを探している人
- 高音質を求めている人
- 予算1万円くらいでコスパに優れたワイヤレスヘッドホンを探している人
今回はワイヤレスヘッドホンをレビューしました。
finalさんと言えば、高音質なヘッドホンやイヤホンを多数輩出しています。
finalさんのサブブランドである『ag』は、finalさんの高音質をそのままによりリーズナブルでカジュアルに使える製品として、とてもコストパフォーマンスが高いと思います。
それでは、楽しいオーディオ・ビジュアルライフを!!
※この記事の内容はあくまで個人の見解で、間違っていたり、最新でない可能性があります。できるだけ公式サイトのリンクを貼っておきますので、正しい情報は公式サイトをご確認ください。
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