AV情報家電 家電製品アドバイザー(エグゼクティブ等級)のyacchiです。
オーディオ歴は40年以上、ホームシアター歴は15年以上です。
CMF Buds Pro 2 は、お洒落なデザインで人気の Nothing のサブブランドの CMF by Nothing から出た最新のワイヤレスイヤホンです。
本記事では、CMF Buds Pro 2 の外観・デザイン、機能性、装着感、音質について詳細にレビューしていきます。
実際に自分で購入して使用したレビューなので是非、参考にしてみてください。
- 外観・デザインについて
- 機能性について
- 装着感について
- 音質について
- 価格
- どんな人におすすめか
CMF by Nothing について
冒頭にも記載しましたが、CMF by Nothing は、Nothing のサブブランドです。
ロンドンを拠点とする消費者向けテクノロジー ブランドです。
「COLOR(色)」「MATERIAL(素材)」「FINISH(加工)」という表面を構成する3つの要素の頭文字をとって
「CMF」と呼ぶようです。
CMF by Nothingのミッションは、よりよいデザインをより身近に提供することです。
メインブランドのNothingと比べると、より手が届きやすい価格帯の製品ラインナップになっています。
流行りに左右されない時代を超えたデザイン、信頼性、最先端のテクノロジーをより多くの人に普及することを目的にしています。
低価格でもデザインの良いものが良い、という人には刺さるブランドではないでしょうか。
外観・デザインについて
CMF Buds Pro 2 のパッケージは非常にシンプルです。
私はオレンジを購入しました。
フィットネスジムで使いたく、ジム用のシューズがオレンジなので、それにコーディネートしてみました。
Nothing ブランドでお馴染みのドットデザイン文字を採用しています。
外観
ケースは艶消しっぽい感じで、持った感触が良いです。
デザイン
CMF Buds Pro 2 のデザインは、ドット絵を基調としたロゴマークが印字されています。
ケースをとってもデザインが良く、お洒落感が出ています。
イヤホン本体もスティック部分は艶消しで、本体側は光沢感のあるデザインになっています。
イヤホンはケースに斜めに格納する感じです。
充電接点も斜めになっていて、イヤホン本体が磁石でパチッとケースに収まると同時に充電が開始されます。
機能性について
CMF Buds Pro 2 の機能性について見ていきます。
ダイヤル操作
ケースについているダイヤルで直感的な操作ができます。
JBL でケースのディスプレイで操作できるワイヤレスイヤホンがありますが、そのディスプレイが無い版のような機能です。
意外とこれは使ってみると便利です。
JBLのディスプレイ操作も良いですが、これはディスプレイを見ずに直感的に操作が可能です。
ダイヤルを上から下に押す操作と長押し操作と回す操作で機能の割り当てができます。
ノイズキャンセリング
最大50dbのノイズキャンセリング性能とうたっています。
実際に使用してみると、やっぱりかなり効きは良いですね。
外音取り込みは、若干マイクで強調された感はあります。
ノイズキャンセリングの強度もアプリで、高・中・低・アダプティブ(自動調整) と設定可能です。
防塵・防水
防塵・防水性能は、IP55なので生活防水以上の強さはあります。
普通にランニングやフィットネスジムで使用するくらいなら問題ないでしょう。
- IP5X:粉じんが内部に入っても、動作に影響を及ぼさない構造
- IPX5:水道などの先から出る水流で、多少の水圧を受けても、機器が動作する
●IP等級の詳しい解説は、以下をご参照ください
再生時間
再生時間はそんなに長い方ではないですね。
ただ、普通に使用する分には充分な再生時間だと思います。
AAC
- ANC をオフにして再生: ケースの使用時には最長 43 時間、イヤホン充電のみでは 11 時間
- ANC をオンにして再生 / 外音取り込みモード:ケースの使用時には最長 26 時間、イヤホン充電のみでは 6.5 時間
LDAC
- ANC をオフにして再生: ケースの使用時には最長 25 時間、イヤホン充電のみでは 6.5 時間
- ANC をオンにして再生 / 外音取り込みモード:ケースの使用時には最長 16.6 時間、イヤホン充電のみでは 4.3 時間
インイヤー検出
この機能も結構当たり前になってきましたが、低価格のイヤホンには装備されていないことも多いですね。
なのでこの機能が付いているのは有難いです。
- イヤホンを外すと再生が一時停止し、イヤホンを装着すると再開する機能
タッチコントロール
タッチコントロールのカスタマイズが可能です。
以下が設定画面。
誤動作防止のため、1回タップの割り当てがないのは有難いです。
よくフィットネスジムで運動中にイヤホンで音楽を聴くんですが、タオルで汗を拭く際にイヤホンに当たってしまい、1回タップの動作が動いてしまうことがあるんです。
それを防ぐ意味で、1回タップの割り当てがないのは良いですね。
割り当てたいのは以下。
- 再生/一時停止
- 前の曲にスキップ
- 次の曲にスキップ
- ノイズコントロールの設定
- 音量を上げる
- 音量を下げる
実際に割り当てできるのは以下。
- 2回タップ
再生/一時停止、前の曲にスキップ、次の曲にスキップ、音声アシスタント、操作なし - 3回タップ
再生/一時停止、前の曲にスキップ、次の曲にスキップ、音声アシスタント、操作なし - 長押し
ノイズコントロール(外音取り込み、ノイズキャンセリング、オフの巡回設定)、音声アシスタント、操作なし - ダブルタップして長押し
音量を上げる、音量を下げる、音声アシスタント、操作なし
何とか右と左の割り当て設定を変えて、割り当てたい操作を設定できました。
ただ、どう割り当てたかを覚えておかないとね。
ゲーミングモード
これもワイヤレスイヤホンによくある機能。
より低遅延にするモードです。
設定はアプリのメイン画面の右上の歯車マークをタップして、「デバイスの設定」画面で「低レイテンシーモード」をオンにします。
↓
イヤーチップのフィット試験
イヤーチップのフィット具合を試験できる機能があります。
私の場合は何回やっても左のフィット感が今ひとつのようです。
実際一番大きなLサイズのイヤーチップを装着しても、ちょっとフィット感が良くない感じがしています。
別のイヤーチップを探してみます。
ChatGPT機能
NothingのスマホにBuds Pro 2をペアリングすると、ChatGPTとの音声によるAIチャットも使えるようです。
今のところNothingのスマホにモバイル版ChatGPTアプリを導入する必要があるとのこと。
ここは少し残念ですね。
Nothing以外のスマホにも対応して欲しいところです。
装着感について
イヤーチップのフィット試験でも指摘されてましたが、私の耳ではイヤーチップのフィット感が今ひとつに感じます。
耳への収まりが良くないので、Lサイズのイヤーチップを装着してみましたが、それでもしっかりとしたフィット感は得られませんでした。
手元にあった AZLA SednaEarfit MAX のMサイズを装着してみましたが、フィット感は抜群に良くなりました!
低音の引締まり感も増しました。
ただ、若干高音の伸びは減退したように感じます。
同じく手元にあった COREIR-コレイル- BRASS を装着してみましたが、装着感も良くなり、高音の減退感もなくなりました。
しかし・・・
両イヤーチップとも、装着するとケースに収まらなくなりました。
充電ができない…💦
そこで、『AZLA SednaEarfit MAX for TWS』を装着したら、フィット感も良く、ケースにもちゃんと収まりました。
音質も向上するので、イヤーチップを『AZLA SednaEarfit MAX for TWS』に交換するのはおすすめです。
フィットネスジムでの使用感
最近、CMF Buds Pro 2 をフィットネスジムで使用しています。
イヤーチップを『AZLA SednaEarfit MAX for TWS』に変更したら、装着感も向上し、運動時にも全く落ちる気配はありません。
また、イヤホン本体操作で1回タップの割り当てがないので、タオルで汗を拭く際に誤ってイヤホンが動作してしまうこともありません。
これは凄くフィットネスジムでは使いやすいです。
音質も低音の迫力がかなりあるので、運動していて気持ちが良いです。
フィットネスジムでの使用もかなりおすすめです!
音質について 徹底レビュー
CMF Buds Pro 2 の音質を徹底的にレビューしていきます。
色々なイコライザー設定での音質も見ていきます。
音質評価(AAC、ULTRA BASS オン)
- DIRAC OPTEO
音の広がりが出る。
エコー感が出る。
低音はかなり強調され、少しボワつく感じクラブで音楽を聴いている感じに近い。
それにしても低音が凄い。
もう少しJBLのように引き締まって弾力感のある低音が好みです。
少し低音が膨らみすぎかなぁという感じ。
でも広がり感があって、ライブ会場にいるような臨場感を求める人には良いと思います。
- ポップ
下図の音域図の通り、高音が伸びる感じです。
低音はそれでも結構響きます。
- ロック
下図の音域図の通り、ドンシャリ感が強くなります。
低音もその分出るので迫力が出ます。
- クラシック
下図の音域図の通り、かなり低音が弱まります。
クラシックも低音は結構重要なので、このイコライジング設定はどうなんでしょうか…?
- エレクトロニック
下図の音域図の通り、低音がより強くなります。
ただ、低音が少しボワつき気味になります。
ちょっとやりすぎ感がありますね。
- ボーカルを強化する
下図の音域図の通り、中音を盛り上げている感じです。
高音は少し弱まるので、少しスッキリした印象になります。
- カスタム
自分好みに大まかに調整可能です。
私は弱ドンシャリが好きなので、以下のように設定してみました。
低音も適度に引き締まって良い感じです。
音質評価(LDAC、ULTRA BASS オン)
AACと比較して確実に音質は向上します。
音の粒度がより細かくなり、ノイズ感が減り、透明感が増します。
低音の引締まり感も増しました。
ただし、AAC→LDACにするとイヤホンの再起動が必要で、「DIRAC OPTEO」は使えなくなります。
私的には、LDAC+カスタム が一番お気に入りです。
LDACにするとバッテリー持ちが悪くなるので、そこは音質と利便性のトレードオフですね。
私は基本部屋で聴くことが多いので、音質を重視します。
ただ、フィットネスジムで使用する際は、接続性を重視してAACで接続すると思います。
空間オーディオ
空間サウンドをオンにすると、空間は結構広がります。
全体の音圧も強くなる感じです。
ボーカルも前に出てきて、コーラスも広がりが出ます。
世の中、なんちゃって空間オーディオは多いですが、この空間サウンドは結構おすすめできます!
音質評価(ULTRA BASS オフ)
全体にスッキリする感じになります。
低音好きな私としては、ULTRA BASS はオンにしたいところです。
ULTRA BASS のレベル調整ができます。
- レベル1~5までの5段階の調整可能
- レベル1:比較的スッキリした低音
- レベル2:少し重低音感あり
- レベル3:少し重低音感増す
- レベル4:かなり重低音感増す
- レベル5:爆音の重低音
個人的には、レベル4以上は過剰に感じます。
レベル2程度が引き締まった重低音が聴ける感じがします。
低音好きな人にはULTRA BASS オンをおすすめします。
ただ、ULTRA BASS オフ でも割と低音は強い方です。
結構重低音が凄いので、Bose QuietComfort Ultra Earbuds と比較してみました。
Bose QuietComfort Ultra Earbuds の方が、全体にスッキリした感じです。
肝心の低音ですが、Boseの方が体に響く感じの重低音です。
重低音ですが、Boseの方がボワ付きがなく引き締まっています。
これは完全に好みの問題ですが、私は CMF Buds Pro 2 の音の方が好みかもです。
低音ではなく、中高音の鳴り方がより自然な感じがします。
特に空間音響効果をオンにした感じは適度な広がりもあって良い感じです。
低音のは迫力は少し強すぎる感もありますが、私は好みですね。
- 音源:Amazon Music Unlimited ULTRA HD(24-bit/48KHz)、HD(16-bit/44.1KHz)
- 再生ジャンル:ポップス、ロック、EDM、ジャズ、アニソン、アコースティック、クラシック
- 接続機器:
スマホ:Pixel 8 Pro
相性の良いジャンル
- ポップス
- ロック
- EDM
- ジャズ
- アコースティック
- クラシック
相性の悪いジャンルは少ないですが、低音が強いので特にポップス、ロック、EDMとの相性は抜群に良いですね。
低音が強いので、クラシックとの相性も悪くはないですね。
クラシックは空間サウンドとの相性が良いと感じました。
響き感が増して、よりホールで聴いている感が出ます。
イコライザー設定が色々できるので、ジャンルによって調整可能なのも良いですね。
きっと自分好みの音を見つけられると思います。
●Amazon Music Unlimited のレビューは、以下をご参照ください。
●Amazon Music Unlimited の契約は以下より
仕様
製品名 | CMF Buds Pro 2 |
Bluetoothバージョン | 5.3 |
対応コーデック | SBC、AAC、LDAC ※1 |
ドライバー | 11mm バスドライバー + 6mm マイクロプラナーツイーター |
重量 | イヤホン:4.9g 充電ケース:46g イヤホン + 充電ケース:55.8g |
再生時間 | AAC ANC をオフにして再生: ケースの使用時には最長 43 時間、 イヤホン充電のみでは 11 時間 ANC をオンにして再生 / 外音取り込みモード:ケースの使用時には最長 26 時間、 イヤホン充電のみでは 6.5 時間 LDAC ANC をオフにして再生: ケースの使用時には最長 25 時間、 イヤホン充電のみでは 6.5 時間 ANC をオンにして再生 / 外音取り込みモード:ケースの使用時には最長 16.6 時間、 イヤホン充電のみでは 4.3 時間 |
充電時間 | Type-C ケーブルによるフル充電 (充電ケース + イヤホン):70 分でフル充電 充電ケースでイヤホンをフル充電する場合:60 分でフル充電 |
充電端子 | USB Type C |
防塵・防水 | IP55 ※2 |
FAST PAIR | Google Fast Pair Microsoft Swift Pair |
ノイズキャンセリング | 〇 |
外音取り込み | 〇 |
マルチポイント | 〇 |
アプリ | 〇 |
ワイヤレス充電 | ✕ |
※1:Bluetoothコーデックについては、以下の記事をご参照ください。
※2:IP等級に関しては、以下の記事をご参照ください。
付属品
- イヤホン × 2
- 充電ケース × 1
- 充電ケーブル
- S、M、L サイズのイヤーチップ
- 安全に関する情報、保証に関する情報、ユーザーガイド、各 1 部
価格
2024年9月21日現在、Amazonでの価格は11,000円(税込)で、10%オフクーポンがあり実質9,900円で購入できます。
※Amazonの価格は日々変動することがあります
クーポンの有無は購入タイミングによります。
1万円前後の価格なので、お洒落なデザインや音質、機能性を考えると、コストパフォーマンスは高いと思います。
CMF Buds Pro 2 はこんな人におすすめ
- 1万円前後で見た目にもこだわったお洒落なイヤホンが欲しい人
- 低音好きな人
- イヤホン本体だけでなく、ケースダイヤルで直感的に操作したい人
CMF Buds Pro 2 は、非常にコストパフォーマンスの高いワイヤレスイヤホンです。
ワイヤレスイヤホンはそれこそ沢山の製品が溢れかえっていますが、少しでもスマートにお洒落感を出したい人には向いていると思います。
また、低音も強く、低音の質も悪くないので、低音好きな人にもおすすめできます。
イヤホンケースのダイヤルでの直感的な操作も可能なので便利です。
特にダイヤルを1回押して、再生/一時停止 が出来るのは便利だと感じます。
CMF Buds Pro 2 レビュー まとめ
- 外観・デザインについて
- 機能性について
・ダイヤル操作
・ノイズキャンセリング
・防塵・防水
・再生時間
・インイヤー検出
・タッチコントロール
・ゲーミングモード
・イヤーチップのフィット試験
・ChatGPT
- 装着感について
- 音質について
全体的に低音が強めの傾向。
だが嫌な低音ではない。
空間サウンドはおすすめできる。
イコライザー設定が豊富で自分好みの音が見つけられると思う。
- 価格
コストパフォーマンスは高いと思う。
- どんな人におすすめか
・1万円前後で見た目にもこだわったお洒落なイヤホンが欲しい人
・低音好きな人
・イヤホン本体だけでなく、ケースダイヤルで直感的に操作したい人
CMF Buds Pro 2 は、約1万円という手頃な価格でありながら、音質が良く、機能性が豊富で、デザイン性までを兼ね備えたワイヤレスイヤホンです。
音質も良く、低音好きな私の好みです。
イヤホン本体操作で1回タップの割り当てがなく、誤動作が少ないため運動の際の使用にもおすすめできます。
もちろん防水性能もちゃんとしており、防塵性能までしっかりあるのは心強いです。
数多くのワイヤレスイヤホンがある中で、カジュアルでありながら少し人とは違うお洒落感を出したい人には最適だと思います。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
気になった方は以下リンクより製品を確認してみてください。
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