AV情報家電 家電製品アドバイザー(エグゼクティブ等級)のyacchiです。
オーディオ歴は40年以上、ホームシアター歴は15年以上です。
Edifier NeoBuds Pro 2 は、手ごろな価格でありながら、音質やノイズキャンセリング性能に優れたワイヤレスイヤホンです。
本記事では、実際の使用感や競合製品との比較、メリット・デメリットを包み隠さずお伝えします。
購入を検討している方に向けた各詳細情報も含め、完全ガイドとして役立ててください。
- Edifier NeoBuds Pro 2の音質やノイズキャンセリング性能
- 競合製品との比較での強みと弱み
- 実際に使用して感じたメリット・デメリット
- 購入を検討する際のおすすめの購入先や使い方
実際に自分で購入して使用したレビューなので参考にしてみてください。
【結論】Edifier Neobuds Pro2 はコスパ抜群の高音質ワイヤレスイヤホン
Edifier Neobuds Pro2 は、2万円以下という価格帯でありながら、優れた音質、ノイズキャンセリング機能、装着感が特徴のワイヤレスイヤホンです。
特に音質にこだわる人にとって、Neobuds Pro2 はかなりの高音質で非常に高い選択肢となるでしょう。
パッケージ・外観・付属品
パッケージ
Edifier Neobuds Pro2 のパッケージは、Edifireらしい感じです。
外観
色はブラック、ホワイトがあります。
私はブラックを購入しました。
外観はこんな感じです。
イヤホン本体の外観はこんな感じです。
付属品
- イヤホンケースを収納するポーチ
- マニュアル、保証書
- 7種類のイヤーキャップ
- USB Type-C充電ケーブル
主な仕様
製品名 | Neobuds Pro2 |
Bluetooth | V5.3 |
コーデック | SBC、AAC、LDAC、LHDC5.0 ※1 |
ドライバー | Knowles社製の高性能バランスドアーマチュア(BA型)ドライバー + 10mm 大口径多層振動板ダイナミックドライバー |
再生時間 | ANC ON:4時間(イヤホン) + 12時間(充電ケース) ANC OFF:5.5時間(イヤホン) + 16.5時間(充電ケース) |
充電端子 | USB Type C |
ワイヤレス充電 | - |
充電時間 | 1時間(イヤホン) 1時間(充電ケース) |
重量 | 5.6g(各イヤホン) 49.2g(充電ケース) |
外形寸法 (幅×奥行き×高さ mm) | イヤホン:35mm×21mm×27mm 充電ケース:67mm×55mm×30mm |
周波数特性 | 20Hz-40KHz(LDAC、LHDC) 20Hz-20KHz(SBC、AAC) |
自動装着検出 | 〇 |
低遅延モード | 〇(ゲームモード) |
ノイズキャンセリング | 〇 |
防塵防水 | IP54 ※2 |
マルチポイント | ◯ |
アプリ | ◯ |
※1:Bluetoothコーデックについては、以下をご参照ください。
※2:IP等級に関しては、以下をご参照ください。
音質を徹底レビュー
Edifier Neobuds Pro2 のBluetooth対応コーデックは、SBC、AAC、LDAC、LHDC です。
まずは対応機器の多い SBC、AAC、LDAC での音質をみていきます。
以下、詳しくレビューしていきます。
人によって音の好みは違うし、その時の体調や気分によっても感じる音質は変わってくると思っています。
あくまで参考程度にとらえてください。
音質評価(サウンドエフェクト:標準、シーンモード:音楽)
- 高音
高音はしっかりハイハットを刻みます。
すごく自然な高音です。
わざとらしく強調したりしない感じが良いです。
- 中音
中音も自然な感じです。
ボーカルが自然にスーッと入ってきます。
またボーカルの定位も良いです。
楽器よりも少し前に出てくる感じが実にオーディオライクです。
- 低音
結構しっかりズンズン低音は出ます。
しかしながら決してブーミーにはならず、締まりがあります。
弾力があり、ダイナミックな低音です。
しっかり深いところまで鳴っています。
それでいてボーカルや他の楽器をかき消すような感じはありません。
JBLの低音よりは少し柔らかさがあります。
- 音場
広くも狭くもありません。
イヤホンなので目の前にステージが浮かび上がってくる、なんてことはありません。
- 全体
かなりオーディオ的に高音質です。
高音と低音を持ち上げてドンシャリにして音を派手にして迫力を持たせる、というような安易な手法は使っていません。
解像度が高く、柔らかくソフトに音楽を表現するというよりは、ダイナミックに表現します。
JBLの感覚に近いです。
実に自然に音楽を楽しく聴けます。
これって結構大事なポイントですよね。
- 音源:Amazon Music Unlimited ULTRA HD(24-bit/48KHz)、HD(16-bit/44.1KHz)
- 再生ジャンル:ポップス、ロック、EDM、ジャズ、アニソン、アコースティック、クラシック
- 接続機器:
スマホ:Pixel 8 Pro
相性の良いジャンル
- ポップス
- ロック
- EDM
- ジャズ
- アニソン
- アコースティック
- クラシック
全体的に相性の悪いジャンルは、ほぼないと思います。
中でもポップスやロックなどキレのあるジャンルは相性抜群です。
しかしながら宇多田ヒカルのバラード曲もしっとり聴かせます。
クラシックもしっかりと聴けます。
ショパンの「別れの曲(エチュード第3番)」のような楽曲も静かにしっとり聴けます。
●Amazon Music Unlimited のレビューは、以下をご参照ください。
●Amazon Music Unlimited の契約は以下より
●Pixel 8 Pro のレビューは、以下をご参照ください。
LHDC 5.0の音質
Edifier Neobuds Pro2 のBluetooth対応コーデックとして、LHDC 5.0 にも対応しています。
LHDC(Low latency and High-Definition audio Codec)」は台湾の半導体メーカーSavitechが開発したBluetooth用オーディオコーデックです。
ファーウェイによる独自コーデック「HWA」のベースにもなっており、SBCと比較して約3倍以上のデータ伝送が可能としています。
2019年に日本オーディオ協会(JAS)は、ワイヤレス接続における“高音質”を定義するライセンス「ハイレゾオーディオワイヤレスロゴ」に対応したオーディオコーデックとして、新たに「LHDC」を認証しました。
最新版となるLHDC 5.0では最大192kHz/24bitをサポートします。
2024年7月時点で対応している機器は少なく、スマホだとOPPO、Xiaomi、DAPだとShanlingやFiiOに搭載されています。
●Bluetoothバージョン、Bluetoothコーデックの解説は、以下をご参照ください。
今回はFiiOのDAP M11S で、LHDC 5.0 での音質を確認します。
音質評価(LHDC 5.0)
- 高音
通常のLDACと比べると全体にクリアーさが増します。
一段と解像度が増します。
実に自然に高音が鳴ります。
- 中音
中音もごく自然です。
ボーカルが主張しすぎずに自然に聴こえます。
宇多田ヒカルの切ないボーカルもしっとりと聴かせてくれます。
- 低音
LDAC、AACと傾向は変わらず、ズンズン響く低音ですが、LDACよりも締まりが増しました。
かなり深いところまで鳴らします。
かなり質の高い低音です。
- 音場
LDAC、AAC、SBCとは大きく変わりないです。
- 全体
全体的にLDACよりもノイズ感がかなり減った感じです。
パッと聴いて全体の静けさが増した感じがすぐに分かりました。
よりクリアに自然に音が聴こえます。
LDAC、AACでかなりダイナミック感を感じていたものが少し大人しくなって、クリア感が増した感じです。
本格オーディオ機器が鳴らす音です。
できるなら是非、LHDC 5.0 で聴いて欲しいです。
LHDC 5.0 で Edifier Neobuds Pro2 の本領がより発揮されます。
しかしながらまだ LHDC 5.0 対応機器が少ないのが残念です。
やっぱりオーディオメーカーが作るイヤホンの音は本格的です。
また、FiiO M11S の音質の良さをあらためて再確認しました。
LDACでの音もかなり洗練されており、スマホで音楽を聴くより数段良かったです。
- 音源:Amazon Music Unlimited ULTRA HD(24-bit/48KHz)、HD(16-bit/44.1KHz)
- 再生ジャンル:ポップス、ロック、EDM、ジャズ、アニソン、アコースティック、クラシック
- 接続機器:
DAP:FiiO M11S
ノイズキャンセリング
Edifier Neobuds Pro2 のノイズキャンセリングは、特許技術のワイドバンドマルチチャネルANCという技術を採用しています。
このノイズキャンセリングはかなり効きが良いです。
ノイズキャンセリングの効きは業界トップレベルのイヤホンと比べても遜色なく、日常生活でも快適に使えます。
ノイズキャンセリングのレベルを高・中・低の3段階での設定が可能です。
「低ノイズキャンセリング」に設定するとエアコンの音は完全に消えました。
また、外音取り込みもかなり自然な聴こえ方です。
マイクで増音されたような変な感覚はありません。
外音取り込み は、ボーカルエンハンスメント・バランス・バックグラウンドサウンド の3つのモードがあります。
バランスが最も自然な感じです。
ボーカルエンハンスメントは、少し「サー」というノイズが聴こえます。
装着感
Edifier Neobuds Pro2 は人間工学に基づいたデザインで、長時間の使用でも耳に負担が少ない作りになっています。
イヤーピースのサイズも複数同梱されているため、自分に合ったフィット感を簡単に見つけることができます。
特に、ジョギングや通勤時など、動きの多い場面でもズレにくく快適です。
アプリ機能
Edifire Connectアプリで最初の接続は簡単です。
Neobudsシリーズから、Edifier Neobuds Pro2 を選択して、接続をタップするだけです。
アプリの起動時にファームウェアのアップグレードがありました。
このバージョンアップで、マルチポイントにも対応しました。
シーンモード
メインのメニューから右にスワイプするとシーンモード画面になります。
音楽、ゲーム、空間オーディオから選択可能です。
ゲームモードは、低遅延モードです
空間オーディオは今一つかなぁ…。
まぁ、今まで「これは凄い!」っていう空間オーディオには出会ったことがないので仕方ないかな。
トラッキングも効きますがそれなりです。
サウンドエフェクトの設定
サウンドエフェクトは、標準・ダイナミック・カスタマイズから選択可能です。
やはりより良い音質を追求するなら、カスタマイズで自分好みに追い込んでいった方が良いです。
カスタマイズはかなり細かく設定可能です。
イコライザー設定する周波数帯を手動で変更可能で、全部で4つの周波数帯の設定の変更が可能です。
ケースのLEDの色の変更
ケースのLEDの色の変更が可能です。
気分を変えられて良いかも。
イヤホンを充電ケースに入れた状態でないとLED色の変更はできません。
タッチコントロール設定
タッチコントロールの設定が可能です。
ただし、ダブルタップかトリプルタップの変更しかできないため、割り当てられるのは左右合わせて4つの機能です。
設定したいのは、曲の一時停止、前の曲、次の曲、ボリュームアップ、ボリュームダウン、ノイズキャンセリングモード選択なので、少し足りない感じです。
アプリでの操作と併用していくしかないですね。
タップ感度設定
タップ感度の強度を設定できます。
装着検出 設定
装着検出のオン・オフ設定が可能です。
マルチポイント設定
マルチポイント設定のオン・オフが設定できます。
Edifire Connectアプリで、Neobudsシリーズから Edifier Neobuds Pro2 を選択して、接続をタップするだけで、複数端末で接続可能です。
睡眠音楽
睡眠時に癒される自然環境音などを聴くことができます。
↓
機能性
Edifier Neobuds Pro2 の機能性は簡潔にまとまっています。
Edifier Neobuds Pro2 は音質とノイズキャンセリングに振り切ったイヤホンなので、そこを割り切れる方にはハマると思います。
以下の2点が機能面での残念ポイントです。
ワイヤレス充電に非対応
前作の Edifier Neobuds Pro もワイヤレス充電には非対応でしたが、今作の Edifier Neobuds Pro2 もまだワイヤレス充電には非対応です。
ここは残念ポイントです。
再生時間が短い
再生時間は、ANC ONの状態だとイヤホン単体で4時間しかありません。
充電ケースと併用で12時間です。
ANC OFFの状態だとイヤホン単体で5.5時間で、充電ケース併用で16.5時間です。
最近の完全ワイヤレスイヤホンの中では、再生時間は短い方ですね。
私はあまり長く連続で音楽を聴かないので問題ありません。
【競合製品との比較】NeoBuds Pro 2の強みと弱み
Neobuds Pro2 は、同価格帯の他社製品と比較しても、音質とノイズキャンセリングで際立っています。
競合製品との違いを理解することで、どのイヤホンが自分に合っているかをより明確にできると思います。
SONY WF-1000XM5
SONY WF-1000XM5は、高いノイズキャンセリング性能と音質のバランスが魅力の製品です。
Neobuds Pro2 と比較すると、ノイズキャンセリング性能はやや優れている感じですが、良い勝負だと思います。
音質面では好みが分かれるかもしれません。
SONY WF-1000XM5は、割と優等生的な高音質で特徴があまりない感じがします。
個人的には、解像感が高くてダイナミックな Neobuds Pro2 の音質の方が好きですね。
AirPods Pro (第2世代)
AirPods Pro (第2世代)は、Apple製品との連携がスムーズな点が魅力です。
Neobuds Pro2 と比較すると、装着感や音質は好みが分かれるところですが、Appleユーザーにとっては非常に使い勝手の良い製品です。
私のスマホはAndroidなので、AirPods Pro (第2世代)のメリットは全く感じません。
強み:価格に対しての高い音質と機能
Neobuds Pro2 の最大の強みは、価格と性能のバランスです。
2万円以下という手ごろな価格でありながら、ハイレゾ音質、強力なノイズキャンセリング、そして優れた装着感を提供しています。
特に音質面では、ソニーやボーズの高価格帯モデルと比較しても遜色がないと感じるユーザーも多いと思います。
弱み:特定の機能やブランド力
一方で、バッテリー持ちやブランド力では、ソニーやAppleの製品に劣る部分もあります。
特に、バッテリー寿命はイヤホン単体でANCオンで約4時間と、他のモデルと比較すると短めです。
また、ブランド認知度が低いため、他社製品と比べてアクセサリ等の充実度が劣ることも考えられます。
実際の使用感から得られたメリット・デメリット
Neobuds Pro2 を実際に使用して感じたメリットとデメリットを詳しく紹介します。
メリット
- 高音質:ジャンルを問わず、バランスの取れたサウンドが楽しめる。
- 優れたノイズキャンセリング:外音をしっかりカットし、騒がしい場所でも音楽に没入できる。
- フィット感:快適な装着感で、長時間使用しても疲れにくい。
デメリット
- バッテリー持ち:ANCを使用した際のバッテリー寿命が短め。
- ブランド力:他の有名ブランドと比べるとブランド力が弱い。
- アプリの機能:アプリで設定できる内容が限られている。
おすすめの購入先と使い方
Neobuds Pro2 の購入を検討している方に向けて、おすすめの購入先や使い方を紹介します。
特にお得に購入できるサイトや、活用のポイントを押さえておきましょう。
購入先:公式サイトや信頼できる通販サイト
Neobuds Pro2 は、Edifierの公式サイトや、Amazon、楽天市場などの信頼できる通販サイトでの購入がおすすめです。
価格は2万円以下で購入でき、定期的にセールやクーポンが利用できることもあります。
Edifire公式サイトは以下です。↓
使い方のポイント:専用アプリでの音質カスタマイズ
Edifierの専用アプリ(Edifire Connectアプリ)を活用することで、NeoBuds Pro 2の音質やノイズキャンセリング設定を細かく調整することができます。
空間オーディオは今ひとつだったので、イコライザー設定で自分好みに調整することをおすすめします。
アプリではEQ設定も可能なので、好みに合わせたサウンド体験を楽しむことができます。
また、ファームウェアのアップデートで性能を向上させることもできるため、定期的にチェックすることをおすすめします。
実際にバージョンアップで、マルチポイントにも対応しています。
Edifier Neobuds Pro2 はこんな人におすすめ
- 2万円以内でとにかく音質の良い完全ワイヤレスイヤホンが欲しい人
- 強力なノイズキャンセリングが欲しい人
- あまり長時間イヤホンを使用しない人
Edifier Neobuds Pro2 は、音質とノイズキャンセリングに特化した完全ワイヤレスイヤホンです。
ワイヤレス充電に非対応なのと再生時間が短いのがウィークポイントです。
とにかく音質の良さとノイズキャンセリングの効きは譲れないという方にはおすすめできるイヤホンです。
なかでも音質の良さは本当に凄い!と思います。
価格
2024年10月8日現在のAmazonでの価格は、タイムセール中で19,990円(税込)で、10%オフクーポンがついています。
※Amazonの価格は日々変動することがあります
Edifire公式HPでは、19,900円です。
Edifire公式HPでは、割引クーポンがよく配布されているので、うまく使うとお得に購入できます。
Edifire公式HPは以下です。↓