AV情報家電 家電製品アドバイザー(エグゼクティブ等級)でオーディオ歴40年以上のyacchiです。
そんな私がAV情報家電についておすすめ製品などを紹介していきます。
今回紹介するのは完全ワイヤレスイヤホンです。
JBL LIVE BEAM 3 という完全ワイヤレスイヤホンです。
何とJBLで初めてLDACに対応しました。
●自分に合ったイヤホンの選び方は、以下をご参照ください。
JBL LIVE BEAM 3 レビュー 結論
私は実際に自分で JBL LIVE BEAM 3 を購入・使用して、その感想をまとめてみました。
色がブラック、ブルー、シルバー、パープルがあるうち、私はブルーを購入しました。
JBL LIVE BEAM 3 レビューの結論は以下です。
- JBL初のLDAC対応で高音質化した
- JBL独自の充電ケースディスプレイが更に進化した
- イヤホンが充電ケースから取り出しやすい
- 充電ケースディスプレイのロック解除に少しコツがいる
この後、レビュー結論に至った理由を説明していきます。
結論に至った理由①:高音質
JBL LIVE BEAM 3 は、JBL製品で初めてLDACに対応しました。
今まで少し粒が荒かった音質がより緻密に、きめ細やかになりました。
元々、SBC、AACのみ対応でも高音質だったのが、LDAC対応により音質最強となりました!
しかもTOUR PRO 2よりも安価で。
aptX Adaptiveもハイレゾ相当の音質ですが、対応スマホが限定されてしまいます。
私のスマホはaptX Adaptiveに非対応なので、aptX Adaptive対応イヤホンは購入対象外です。
LDACは大体のAndroidスマホで対応しているので有難いです。
以下、詳しくレビューしていきます。
音質(JBL TOUR PRO 2 との比較も含めて)
- 高音
TOUR PRO 2よりも高音の伸びは良いです。
さすが40kHzまで対応しているだけはあります。
相変わらず高音もパワフルです。
- 中音
ボーカルも特段突出することなく、はっきり聴こえます。
ボーカルが中央にしっかり定位しており、コーラスとの分離感も良いです。
- 低音
低音の引締まり感とダイナミックさはJBLの特徴ですが、その特徴通りの低音です。
低音の質はかなり高く、低音好きな私がかなり好きな低音です。
JBLの低音の作り方はやっぱり素晴らしいと感じます。
- 音場
程よい音場です。
TOUR PRO 2の方が音場の広がりや立体感があります。
そもそもイヤホンで広大な音場を求める方が難しいです。
目の前に広がる音空間や臨場感を求めるならスピーカーで聴いた方が良いです。
- 全体
LDACの効果で、TOUR PRO 2よりも音の密度感は高く、ボーカルの声がよりきめ細やかになり、高音がより伸びます。
JBLらしくパワフルで迫力のあるダイナミックな音です。
TOUR PRO 2の音質の良さを持ちながら、LDAC効果によってより緻密になった高音質です。
音質という表現では、TOUR PRO 2 を上回ると思います。
2万円台のイヤホンは、このイヤホンで充分ではないでしょうか。
本当に高音質や音場の再現性を求めるなら、イヤホンでなくスピーカーに投資をした方が遥かに良いと思います。
- 音源:Amazon Music Unlimited ULTRA HD(24-bit/48KHz)、HD(16-bit/44.1KHz)
- 再生ジャンル:ポップス、ロック、EDM、ジャズ、アニソン、アコースティック、クラシック
- 接続機器:
スマホ:Pixel 8 Pro
●Amazon Music Unlimited のレビューは、以下をご参照ください。
●Amazon Music Unlimited の契約は以下より
●Pixel 8 Pro のレビューは、以下をご参照ください。
相性の良いジャンル
- ポップス
- ロック
- EDM
- ジャズ
- アニソン
- アコースティック
- クラシック
全体的に相性の悪いジャンルは、ほぼないと思います。
なぜJBL製品は高音質なのか?
JBL のスピーカーは映画業界では、世界No1のシェアです。
映画館の音といえば 大体 JBL の音なんです。
また、JBL のスピーカーは、映画館以外でも音楽の演奏現場における拡声用スピーカーでも結構使われています。
いわゆるコンサート会場のPA(「Public Address」を略したもので、マイクやアンプ、ミキサー、スピーカーなどの音響機器 )で使われているスピーカーですね。
※映画館の音質考察の記事は、以下をご参照ください
→映画館で映画鑑賞 「ミッション・インポッシブル デットレレコニング PART ONE」 映画館の音質考察
だからJBLの製品は耐久性があり、エンターテインメント性が高いダイナミックな音を実現しているんです。
JBLの音がダイナミックでパンチがあり楽しく聴こえる高音質を実現しているのは、エンターテインメントの世界で鍛え上げられた技術があるからなのです。
結論に至った理由②:充電ケースディスプレイの進化
JBL TOUR PRO 2 で初めて採用された充電ケースディスプレイ。
正直、JBL TOUR PRO 2 の充電ケースディスプレイは動作が少しだけもっさりしていました。
それが改良されサクサク動作するようになりました。
これで充電ケースディスプレイ操作でストレスがたまることはありません。
なぜ充電ケースディスプレイ操作が便利なのか?
充電ケースディスプレイは、アプリでの操作不要で充電ケースのみで様々な操作ができます。
イヤホンを使う際に手元に充電ケースは必ずあります。
そのためスマホで音楽アプリで再生している最中に、イヤホン設定アプリの立ち上げや切替が不要なんです。
その充電ケースディスプレイで、イヤホン本体操作では決してできないイコライザーの切替もできてしまうので便利です。
また、JBL LIVE BEAM 3 の充電ケースディスプレイが日本語対応になったのも地味に嬉しいポイントです。
結論に至った理由③:ケースからイヤホンを取り出しやすい
JBL LIVE BEAM 3 は、充電ケースからイヤホンを取り出しやすいです。
ここは、確実にTOUR PRO 2 よりも良いところです。
TOUR PRO 2 は、イヤホンを取り出す際にイヤホン本体をつまみにくいうえに、耳への装着時にイヤーノズル方向を合わせるための持ち替えが必要です。
ですが、JBL LIVE BEAM 3 は、すっとつまんでケースから取り出せて、その流れで耳に装着しにいけます。
それだけでもストレスが減ります。
結論に至った理由④:ケースディスプレイのロック解除にコツが必要
便利な充電ケースディスプレイですが、最初の画面ロック解除のスワイプ操作に少しコツが必要です。
最初ラフに操作していたら、全然スワイプできなくてイラっとしました。
指の先を>箇所にしっかりつけてスワイプが必要です。
慣れればスッとスワイプできますが、ラフにスワイプできないのがちょっと残念です。
もう少しラフにスワイプしてもロック解除できるようにして欲しいです。
JBL LIVE BEAM 3 はこんな人におすすめ
- 2万円台で高音質な完全ワイヤレスイヤホンが欲しい人
- 映画や音楽にエンターテインメント性を求める人
- イヤホン操作・設定をアプリではなく手元で気軽に行いたい人
JBL LIVE BEAM 3 は、フラッグシップ完全ワイヤレスイヤホンの JBL TOUR PRO 2 よりも進化したコストパフォーマンスの高いイヤホンです。
JBL TOUR PRO 2 よりも安価に、高音質や快適な操作性を手に入れることができます。
外観
パッケージ
JBL LIVE BEAM 3 のパッケージは、いつものJBLらしい感じです。
外観
充電ケースは JBL TOUR PRO 2 よりも小振りになっています。
イヤホン本体の外観はこんな感じです。
付属品
- 3サイズのイヤーチップ
- 充電用USB Type-Cケーブル
- 充電ケース
- 保証書/警告に関する説明カード
- 製品QSG/安全シート
その他の特徴
48時間の最大再生時間
イヤホン本体最大再生時間は約12時間。
充電ケースの使用でさらに36時間のバッテリー持ちです。
合計で充電ケース込みで最大48時間の再生可能です。
これは、TOUR PRO 2 の40時間を上回ります。
防塵にも対応
IP等級はIP55で、IPX5だったTOUR PRO 2 から防塵にも対応しました。
※IP等級に関しては、以下をご参照ください。
Personi-Fiが2.0から3.0に進化した
機能はほとんど変わらないですが、測定時の「リスニング経験の指定」が不要になりました。
リスニング経験は「ビギナー」「アベレージ」「アドバンスド」「プロフェッショナル」の4つから選択する必要があり、ここは正直なんと回答すれば良いか迷ってたので、正直なくなって良かったです。
「プロフェッショナル」ではないにしても、「アベレージ」か「アドバンスド」かなんて分からないですよね。
アプリ対応
当然、JBL Headphonesアプリに対応しています。
アプリでできることは以下です。
- ノイズキャンセリングや外音取り込み機能の各設定
- スマート充電ケースの設定
・輝度の調整
・ロック画面の壁紙の設定
・メッセージ通知の有無
・機能ショートカットの選択
・言語の設定 - 最適なフィット感のチェック
- スマートトークの設定
※話し始めると自動的に再生音楽の音量が下がって会話しやすくなるトークスルーモードの有効・無効 - パーソナルサウンドアンプリフィケーションの設定
・左右バランス設定
・ゲインの設定 - スマートオーディオ&ビデオの設定
・オーディオモード、ビデオモードの選択
※オーディオモードだと最高のサウンドクオリティになります
※ビデオモードだと遅延を少なくします - スマートオートメーションの設定
・自動再生&一時停止のオン・オフ
・自動で着信を受けるのオン・オフ
※着信時に音楽再生の自動作成/一時停止、電話の応答が可能になる設定 - タッチ操作の設定
以下から左右のイヤホンへの割付けが可能です
・アンビエントサウンド操作
・音量コントロール
・再生コントロール
・なし - 音声プロンプトの設定
・オン・オフ
・言語の設定 - ハイレゾオーディオの設定
・オンにするとLDACでの再生が可能になります
※オンにすると消費電力が増して、以下が使用不可になります
・Personi-Fi
・空間サウンド
・低音量EQ
・音漏れの補正 - イコライザー設定
JAZZ、VOCAL、BASS、CLUB、STUDIO、EXTREME BASSから選択可能
自分で自由に設定、保存も可能 - アダプティブEQの設定
リアルタイムEQ調整 - 空間サウンドの設定
・ムービー
・ミュージック
・ゲーミング - Personi-Fiの設定
- 左右のサウンドバランス設定
- 最大音量のリミッターの設定
※音量を85db以下に設定して聴力を保護する機能のオン・オフ - サウンドレベルオプティマイザーの設定
※通話している相手の声が多きすぎる、小さすぎる場合に最適なレベルに調整する機能 - サウンドの設定
※通話相手の声のトーンを調整する機能 - 声の設定
- ボイスウェアの設定
※通話中に聞こえる自分の声の大きさを調整する機能 - プライベート通話モードの設定
※片方のイヤホンをマイクとして使用する際にオンにする - リラックスサウンド
波の音や夜の音などリラックスサウンドを選択して再生可能にします - イヤホン本体を見つける
- バッテリーの節約
・オートスタンバイのオン・オフ
・オートパワーオフのオン・オフと時間設定
主な仕様
製品名 | LIVE BEAM 3 |
Bluetoothバージョン | 5.3 |
ドライバー | 10mm |
コーデック | SBC、AAC、LDAC ※1 LEオーディオ対応予定 |
再生時間 | 本体:12時間 ケース込み:最大48時間 |
充電端子 | USB Type C |
ワイヤレス充電 | 〇 |
充電時間 | 約2時間 約10分の急速充電で約4時間再生可能 |
再生周波数帯域 | 20 Hz – 40 kHz |
インピーダンス | 16Ω |
重量 | 充電ケース:72g イヤホン:10g(両耳分) |
自動装着検出 | 〇 |
低遅延モード | ビデオモード |
ノイズキャンセリング | ハイブリッドノイズキャンセリング |
防塵防水 | IP55 ※2 |
外音取り込み | ◯ |
マルチポイント | ◯ |
アプリ | ◯ |
※1:Bluetoothコーデックについては、以下の記事をご参照ください。
→【2023年8月最新】Bluetooth について、Bluetoothバージョン、Bluetoothコーデックを解説します。
※2:IP等級に関しては、以下の記事をご参照ください。
→【2023年9月最新】IP等級 ってよく聞くけど、よく分かっていない!? IP保護等級を解説します!
2台目の同時接続方法
マルチポイントの2台目の接続方法が少し特殊なので解説しておきます。
- 1台目のデバイスをペアリングする
- 2台目のデバイスをペアリング状態にする
- イヤホン本体のタッチエリアを1回+5秒押し続ける
- 2台目のデバイスで「JBL LIVE BEAM 3」を選択し、接続する
「1タップ」後、間髪入れずに「長押し」しないと、「1タップ」の操作が反映されてしまいます。
- JBL LIVE BEAM 3 の取扱説明書 参照
価格
2024年6月11日現在のAmazonでの価格は、25,500円(税込)です。
※Amazonの価格は日々変動することがあります
TOUR PRO 2 はAmazonで28,500円(税込)と価格差があまりありません。
今なら TOUR PRO 2 からより進化した JBL LIVE BEAM 3 がおすすめです。